4連勝したペリカンズ。ボレゴになってから少しずつ改善されていき、NBAカップの休みでのトレーニング効果もあって結果に結びつきました。その改善要素の1つがペイント内を効果的に攻めていること。月別のペイント内得点を見てみると、ここが重要だったのはわかりやすいです。
〇ペイント内得点
10月 50.4点
11月前半 50.5点(HC交代前)
11月後半 57.8点(HC交代後)
12月 69.8点
うーん、ボレゴ前とボレゴ後で信じられないくらいの差があります。もちろん、そこにはクイーン中心に切り替えたことで、クイーンの得点もあれば、カッティングが増えたなど、単純に選手起用の差もあります。しかし、その上で12月になって急激にペイント内得点を増やしました。5~8試合ずつの平均なのでスモールサンプルだけど、HC交代ショックは強く出ています。
ペリカンズの場合は3Pアテンプトが減っており、あまりにも大胆にペイント内へ傾倒しているのでわかりやすいですが、強引にペイントを攻めているわけではなく、プレーメイクの中でペイント内でのアテンプトが増えているだけです。
ちゃんと攻略するからこそペイント内得点が増えている
ここが大事。実際、ペリカンズの場合は最もペイントアタックが強力なザイオンや、フィニッシュできるミッシがコートにいてもペイント内得点は増えません。まぁザイオンの場合はフリースローが増えるという別の事情もあるのですが。100ポゼッションあたりのペイント内得点を見てみましょう。
〇ペイント内得点 オン/オフ
クイーン 60.7/50.0
ザイオン 54.2/56.2
ミッシ 49.7/58.0
〇フリースローの得点 オン/オフ
クイーン 22.3/16.0
ザイオン 22.5/18.2
ミッシ 16.0/20.6
こんな感じになっており、ボレゴがペイント攻略を前提としたプレーコールを使うこと以上に、単純にクイーンをメインのセンターに据えたことで、ペイント内得点もフリースローの得点も増えています。なお、フリースローについてはザイオンとクイーンのオンコートはほぼ変わりませんが、実際にはアテンプトはザイオンのオンコートの方が3本近く多くなっており、それを外していることで成功数は同じくらいです。
重ねていいますが、別にミッシが悪いわけではなく、単純にプレーメイクとしてセンターがゴール下を空けることでカッティングを促す形が機能しているのであり、クイーンとミッシの差ではないし、そのクイーンがボールを持つとゴール下にトレイ・マーフィーやサディック・ベイ、あるいはマクゴーウェンやピービーなどカッティングできるウイングが多く揃っていることが大事です。優秀なハンドラーがいればミッシへの合わせの方がペイント内得点が増える可能性だってあります。
なお、最近はクイーンの控えがマトコビッチになっており、ポイントセンターではないけど、ゴール下を空けて自分自身もダイブしてくるタイプなのが機能している理由です。ペリカンズは3Pではなくペイント攻略をオフェンスの基盤にしたことで、オフェンス力が向上中なのでした。