◎クラクストン
クラクストンは開幕当初は単にハンドオフでMPJにボールを渡しているだけでした。せいぜいハンドオフ後にリングにダイブして合わせているくらいです。しかし、1か月が過ぎてくるとハンドオフから派生するプレーをこなすようになってきました。
・ハンドオフフェイクからドライブ
・MPJが進路を変えて直接カッティングへのパス
・MPJを囮にして空いた選手へのパス
・ハンドオフが上手くいかなかったときに逆サイドへ展開
これらはパターン化されているプレーとはいえ「瞬間の判断」が必要なので、おバカなクラクストンがしっかりと判断して実行していることは予想をはるかに超えた進化だし、クラクストンという選手の価値を大きく引き上げました。
おそらく個人別のビデオセッションでシチュエーションごとのジャッジについてコミュニケーションを繰り返して改善させてきたのだと思います。それはクラウニーやデミンの改善にも繋がる要素なので、戦術MPJというわかりやすいシステムにおいて求められるポジショニングやジャッジメントが、毎試合のように進歩しているわけです。個人としてもチームとしても成長しているわけだ。
一方で暴挙にすら思えた「ハンドオフの起点」という仕事をクラクストンに与えたことで、これまで気が付かなかったクラクストンの強みもハッキリと表現されています。苦手な部分を克服させたことよりも、得意な部分が際立ったことはフェルナンデスの強みだよなぁ。
・機動力の高いビッグマン
・ハンドリングスキルが高い
・腕が長く懐が深い
最大のポイントはハンドリングスキルです。確かにクラクストンってビッグマンとしてはドリブルが上手いし、スピードがあるので通常のマッチアップではボールを奪われるリスクが低いです。ただし、ボールの置き所とかは怪しいし、プレーそのものを構築させるには判断能力が低すぎるので、どう考えてもポイントセンターにはできません。
この点においては、次の点が解決してくれたように見えます。
・やるべきプレーがハッキリと決まっていること
・他の選手の動きも定義されていること
・自分が下すべきジャッジも選択肢が限られていること
クラクストンは起点役になってボールを持つ機会は激増したけど、それに反して従来よりも余計なことをしなくなりました。ボールをもった時に周りがアクションしてくれることを理解しているので、困ることがなくなったし、ある意味では困ったらドライブアタックするという選択肢もハッキリしています。
やるべきことを決めることで余計なことをさせない
これはクラクストンだけでなく、ネッツ全体に感じることです。消極的なわけではなく、実行すべきミッションを認識しているってことだ。PG3人構成なので、もっともっと自由な発想で予期せぬプレーを生み出すことを志向すると思っていたけど、実際には真逆でした。でも、これでクラクストンやクラウニーが成長したんだよね。
各選手が得意な武器を使ったプレーコール
各選手の苦手な部分を隠すプレーコール
この両者が紐づいて見える・・・というくらいに上手く機能させているし、成長させているのが今のネッツ。フェルナンデスが良い仕事していると感じるし、こうなってくるとルーキーたちも成長するんだろうって思うよね。
一時期はサラフがスターターでプレータイムを得ていたのですが、特に悪いプレーをしたわけではなく、Gリーグ送りになりました。するとGリーグで3Pを中心に40点を奪って成長を形にしたような感じ。その間にトラオレが2番手PGとしてプレータイムを得て経験を積んでいます。多分、それぞれの課題があって、Gリーグで長いプレータイムの中で自信を持ってプレーすることと、NBAの高いレベルでも実行できるかをテストする、そんな流れを作っているんだろうな・・・と思う。
あんまり関係ないけど、ネッツ6勝とか聞くと、ピストンズの28連敗ってとんでもないことだったんですね。
なるほど、やはり高度というか専門的なオフェンスをやってるのですね!
12月29日現在、さらにチームオフェンスの有機的な繋がりが増してきたような…。後半になれば各チーム、強度も上がってくるのでしょうが。
ヘッドコーチがフェルナンデスに変わった時に「お、スターより戦術で戦うタイプだな」と記事を見て思ったものですが、こんな短時間にドラフトの不安を解消してかかるとは思いませんでした。MPJの「価値」が「当時のKDクラスだ」と感じています。
ネッツのこともそうですが、また各チームのディフェンスなんかについてもいつか解説願います!(チームディフェンス構築は、すごく時間がかかると聞くので)