開幕7試合が3勝4敗だったセルツ。続く7試合は4勝3敗なので、ここで5割。
以降は8勝2敗でラプターズとの直接対決も制し、イーストの3位に上がってきました。5割を超えるのは想像できたけど、ここまで勝つとは予想できなかったわ。テイタムが離脱し、ホリデーが移籍。それ以上にインサイドの薄さが厳しすぎると思ったわけですが、そうじゃないのかよ。
さて、そんなセルツにおいて、10年目を迎えるジェイレン・ブラウン。オールスター選出はもとより、ファイナルMVPにも輝いた押しも押されぬスーパースター・・・なんだけど、ブラウンが変わっているのは2016年ドラフト3位なのに、これまでずっと「エース候補としての扱い」はされてこなかったことです。
悪名高きダニー・エインジが行ったポール・ピアースやケビン・ガーネットのトレードによってネッツのドラフト指名権を手に入れまくっていたセルツは、まさかのアイザイア・トーマスを中心にしたブラッド・スティーブンス戦術によってイーストのトップチームへと再建に成功しながら、ドラフト3位指名権を持っていた2016年でした。
ここでブラウンを指名したわけですが、チームは順調に勝ち進むシーズンで、なんとイースト首位に。ブラウンに与えられるプレータイムは17分程度という、とてもとてもドラフト3位とは思えぬものでした。
そして翌年は1位指名権を持っているという今のサンダーもビックリの状況で、その1位指名権を3位指名権とトレードしてテイタムを指名したのでした。ルーキーシーズンに実績を残せぬまま、1年後に次のエース「候補」がはいってきてしまった。
そう、テイタムでさえもエース「候補」でしかなかったのが当時のセルティックス。このオフにはブラッド・スティーブンスの愛弟子ゴードン・ヘイワードがセルツに加入しま・・・したが1試合でシーズンエンドの大けがを負ってしまいました。
まぁそれでも悪名高きカイリー・アービングもチームへ加入したため、テイタムもブラウンもプレータイムは30分で14点前後の得点。時にはマーカス・モリスにエース役をさせるくらいだったので、クーパー・フラッグもビックリのロールプレイヤー扱いでしたとさ。
3年目になったブラウンはプレータイムを25分に減らして平均13点。そのオフになると駄々っ子発動のカイリーがセルツを恨んで出ていき、今度はケンバ・ウォーカーがやってきます。もうわけがわかりません。復帰したヘイワードも17.5点を取っているし、2番手スターが狂乱するようなチーム構成でした。
それでも4年目のシーズンはケンバ20点、ブラウン20点、テイタム23点となり、いよいよチームのエース格はブラウン・・・ではなく、テイタムに託され始めました。まぁこのシーズンはテイタムがエースではなく、ケンバがバランスよく回していた感じです。
ブラウン5年目の20-21シーズン。ケンバは変わらず19点を奪っているものの、テイタム26点、ブラウン25点で遂にエースの仕事はテイタム&ブラウンに渡ってきました。うん、一応さ名前は並べているけど、テイタムのチームなんだよな。それでも当時はテイタムよりブラウンの方が確率がよく、そもそもテイタムはプレーメイクをあまりしてこなかったので、お互いに1on1担当みたいなものでした。
しかし、21-22シーズンになるとテイタムが良い意味でエース的なワガママプレーが増えていき、チームの覇権は完全にテイタムのものになります。この頃何があったかというとHC交代です。ウドカがHCになってメンタリティの強さが大事になったし、翌年からはマッズーラで完全なる3Pオフェンスはテイタムのためのシステムにさえ見えてきました。
そんなわけで2016年のドラフト3位にして、4回のオールスター選出、イーストのカンファレンスファイナルMVPにファイナルMVPを獲得した29歳のブラウンですが、
アイザイア・トーマスの時代にルーキーとして過ごし
カイリー、ヘイワードを経て、ケンバとも一緒にプレー
何より1年後輩にテイタムがいた。
そんなNBAキャリアにおいて、初めてといってよい「エースとして過ごすシーズン」になっています。