さようならジョン・ウォール 前編

ところで今回の内容には別テーマがあります。質問箱にきていたやつです。

NBA公式が上げてるウォールのキャリアゲーム(ECSFvsBOS)をみて、この10年弱の変化を楽しむ配信してくれませんか?

この試合は試合として、「この10年の変化」はウォールのキャリアと関係してきます。まぁ10年じゃなくて15年なんだけどね。

◎キャリア初期

ウィザーズのPGになったウォールは期待通りのプレーをしていきました。素晴らしい突破力にアシスト能力。まだトランジションの時代には入っていないNBAですが、ウォールの存在は個人で戦術にしてしまえる怖さを持っていました。

ルーキー時代のシクサーズ戦ハイライト。29点、13アシスト、9スティールだってさ。

さて、現代を生きている自分たちが見ると、違和感が全くないのですが、当時のスタッツと比較するとウォールの存在は違和感の塊だった気がします。

まずこれ。3P15本も打たないんですよ。リーグの中でも少ない方ではあったけど、それにしたってさ。カリーなら1試合で15本打っても誰も驚かないのにね。そんなノー3P時代なのに、スピードでぶちこんでいくウォール。今なら、もっともっと楽に点が取れたはずです。

そして速すぎるのでルーキーながら速攻で2位になりました。なお、1位はキング・レブロン(ヒート)。この時点で26歳とウォールより6歳も上なんだけど、先に引退するのがウォールになるとはね。

凄まじい特攻能力を持っていたウォール。前述のとおり、ディフェンス2人の間を抜けるのが好きなので、5.7本ものフリースローも打っています。本当に時代が違えばイージーな得点を取りまくっていたわけだよ。

なんとルーキーシーズンから8.3ものアシストを記録すれば、スティールも1.8。攻守両面で働く有能なPGすぎました。8アシストのルーキーって、ほぼ見かけないレベル。しかも、現代と違ってハイペースのオフェンス時代ではありません。

その一方で3Pは1.7しかアテンプトがなく、確率も悪いです。これが2年目になると、なんと0.6本しか打たず、7.1%しかきまらなかった。シーズンで3/42です。3年目も12/45とほぼ打たない。全く打たない。

現代にウォールがいたら批判されまくるレベルで打たないのですが、当時はそれでよかったわけよ。ちなみに4年目になると突如として308本も打ちました。びっくりなアテンプト増だけど、平均4本も打っていないから現代なら「3P打たないPG」にカテゴライズされるぞ。

そんな2年目の得点を見てみると、半分以上がペイント内で、3割近くがフリースローでした。つまり3Pやペイント外からは2割しか得点がなかった。現代で言えば信じられない構成ですが、それだけウォールという選手は特別な能力を持っていたわけです。

それは言い換えると「低いシュート能力」も加わってきます。現代ならば致命的な弱点にされるけど、当時はそんなこともなかったし、それ以上にウォールの特殊性が武器になってチームは構成されていったのでした。

また、それだけの能力を持ちながら、3年目でも18.5点と得点力は現代でいえば凡庸です。後々、これが苦しさに繋がってくるわけですが・・・。

さようならジョン・ウォール 前編” への3件のフィードバック

  1. いつも楽しく拝見しております。
    いつの時代もスピードスターはキャリア中盤あたりから怪我との戦いになりますね。
    私はヒートファンなのですが、他チームの話題でも数字を根拠に深く考察されているので更新が楽しみです。

    ウェブサイトについてなのですが、ページ移動が数字一文字のリンクになっているので正確に押しづらく、間違えてとなりの数字を押してしまう事が多々あり毎回慎重に押しています。フォントサイズを少し大きくしていただくか、「次のページ」の様に5文字のリンクになっていると押しやすく助かります。ぜひご検討いただければ幸いです。

    1. リンクは文字を大きく出来ないんです。すみません。
      違う形式にすればいいのですが、なかなか全体がシンプルな構成になる形式がなくて、自分でも困ったまま3年くらい放置してます。

    2. ピンチしてめっちゃでっかくしてタップすればオッケーだ!

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