ディフェンス・デシジョン

シーン11と12はピック&ロールへの対応です。シーン4、5、7でも出てきていますが、日本のPnRディフェンスは、チームとしての連動性が悪く、ホーキンソンがハンドラーもロールマンもカバーしなければいけません。それもかなり広い範囲で。

シリア、イラン、グアムは相手のセンターがストレッチタイプじゃなかったこともあり、大したもんだはなかったのですが、レバノンのセンターが万能タイプの上、ショートレンジが正確だったので、ディフェンスシステムの悪さが際立ちました。そんでもって『もしも相手センターがホーキンソンだったら』同じことを全部やられてしまいます。ホーキンソンに頼っているし、ホーキンソンを止められないし。

シーン11は富永がスクリーンを食らった後に「何をするか」のアクションが遅いシーンです。せめて11番をカバーしようぜ、って感じですがドライブの行く末を見てしまいました。誰が11番をボックスアウトすればいいのか。

シーン12は日本本来の守り方で、ドロップしたホーキンソンがドライブを見ている間に富永がマークを追いかけるわけですが、明らかに遅いです。まずスクリーンが着た瞬間にかわそうとしていないし、ハンドラーを追いかけるのが遅いからホーキンソンが引き出され、11番にショートレンジでフィニッシュされています。

これもホーキンソンがハンドラーをカバーしつつ、ロールマンに追いつく必要があるので、かなり無理があります。富永問題と言いつつ、日本のディフェンスシステムの問題の方が大きいよ。

アジアカップを通してホーキンソンが引き出された時のゴール下カバーがありませんでした。カバーに来るのはテーブスか西田。それは富永の責任ではなく、ウイングが高速ヘルプする気がない。システムにもなっていないってことです。ホーキンソンに頼り過ぎだってば。

◎戦術的問題

さて、富永の個人的問題はいいとして、チームの戦術的問題でもあるってことです。イラン戦でドライブを食らいまくったわけですが、「レイアップが上手い」じゃなくて、「レイアップのコースにディフェンダーがいない」ことが問題です。アーリーヘルプしてでも3Pを打たせた方がイランには得策だったよね。

その理由の1つがヘルプポジションを取りながら、ヘルプに行ってないこと。
それはヘルプに行った場合に、ローテしないってことも含まれます。

殆どのことをホーキンソンの機動力・リムプロテクト力で解決しているので、ホーキンソンが引き出されたり、ヘルプに出ると、その次が空きまくる。対比として懐かしのテレパシーディフェンスでも貼っておこうか。

全員が大胆に自分のマークを捨て、そしてカバー&ローテを繰り返します。異常です。この異常さを前提にしてはいけませんが、アジアカップを通して日本に足りない要素だったことは間違いありません。この点に関しては「渡邊雄太がいたら」マシになっていたのも間違いないだろうね。

チームとしてマーク優先なのか、カバー優先なのか、その点がハッキリしていない気がします。八村からの苦言にはメディアセッションもあった気がしますが、レバノン戦のハイライトからでも、これだけ切り取れてしまうわけで、チームとしてメディアセッションが出来ていたのかどうか。

また、これだけオフボールでも乱されるのだから、ゾーンにできなかったのかというのも大いに疑問。イラン戦もレバノン戦もゾーンでよかったんじゃないか。明らかに準備していなかったんだろうな。さすがのストロングスタイル。

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