◎戦術ビーズリー?
ピストンズは戦術カニングハムですが、同時に戦術ビーズリーでもありました。100ポゼッション当たりの3Pアテンプトについて、オン/オフコートにしてみると
〇チームの3Pアテンプト オン/オフ
37.2本 / 30.9本
36.9% / 35.2%
成功率は大きく変わらない一方でアテンプト数はかなり違います。ビーズリーがいないとリーグ最低クラスのアテンプトになってします。まぁアーサーとホランドってのもあるから、単に他の選手があまり打たないってのもあるのですが、少なくともハーダウェイはいるからな。
〇オフェンス オン/オフ
113.3 / 112.2
しかし、3Pが違いすぎるのにレーティングには大した差がありません。
ビーズリーのオンコート時とオフコート時では、オフェンスの内容がかわるだけで、効率は別の話って感じ。これがピストンズの不思議なところ。シューターに頼っているようでいて、あんまり関係ない。
戦術ビーズリーと呼ぶほどの違いがあるようでいて、なさそう。微妙。
〇3P6本以上決めた試合 10勝8敗
〇3P1本以下決めた試合 5勝6敗
加えてビーズリーの好調さと勝率はあまりリンクしません。まぁ決めた本数が多い試合は、苦しいからプレータイムが長いってのもあるのですが、ビーズリーの3Pはピストンズの武器なんだけど、チームとして依存しているわけでもない。
〇タッチ数 36.3
〇フロントコートタッチ数 26.1
〇FGアテンプト 13.1
〇3Pアテンプト 9.3
〇FTアテンプト 1.7
タフでも打ち切るシューターなので、当然ではあるものの、タッチ数に対してアテンプトが非常に多くなっています。フロントコートでボールを貰ったら2回に1回はシュートまでいく。オフェンスのテンポを上げてくれる存在です。
〇オフェンス平均移動速度 4.35
ところが動き回っているかというとそうでもない。この数字はカニングハムの4.87、アーサーの4.62、トバイアスの4.38よりも少なくなっており、そこまで動き回っているわけでもありません。スポットシューター役でもあるのでパス待ちと、ムービングからの3Pの両方をやっています。
〇コーナー3P
アテンプト 2.0
成功率 52.7%
そしてスポットシューターとして非常に優秀でした。コーナーで決めに決めたビーズリー。しかも、ゴール下のアテンプトが1.1しかなく、コーナーの方が多いという状況。徹底したストレッチ担当でもありました。で、ピストンズはチームとして8.8本しかコーナー3Pを打っておらず、リーグで8番目に少なかったです。
この辺りがビーズリーがピストンズでハマった理由にも見えてきます。
チーム戦術の流れに強く乗る役割を与えていると、ビーズリーの不安定さというか気分屋な感じは「起用したくなるシュート力だけど、主力にはしたくない」という歴代のチームにとっての悩みがありました。ピストンズにとってビーズリーはキーとなる選手だけど、チーム戦術において重要かと言われれば、そうでもない。気分屋であることが丁度いいみたいな。
16.3点はカニングハムに次ぐチーム2番目だったのですが、その割には契約交渉も3年42Mだったし。平均得点で下回るミカル・ブリッジスが4年150Mなのとは大違い。ビーズリーも自分の価値をわかっていたのも面白い。
ピストンズにとってビーズリーがコートにいるかどうかは、オフェンスの内容を大きく変えてしまう要素でした。でも、それは戦術ビーズリーではなく、異分子ビーズリーとしての変化。シックスマンとしては良い働きだったぜ。
お尻ふりふりビーズリー、6thマン候補になるくらいかと驚きましたが、数値で見ると納得ですね。エリートシューターとして素晴らしい確率です。
こう見るとダンカンに求められるのはムービングシューターとしての駆け引きになるのでどちらかというとハーダウェイの代わりであって、ピストンズはビーズリーの代わりを補強できたわけではないのでしょうか。ルバート獲得もあり、来シーズンのピストンズはシューターオフェンスは少し控えめになるのですかね。