こんにちは、ジャズ

◎PGではなく

ドラフトは指名権トレードでスクートを狙いに行く可能性もあったし、そもそもシフィーノが残っている順位でしたが、それを避けての16位キヨンテ・ジョージでした。強気なシューティングでサマーリーグで活躍したわけですが、チームを作るのに不足しているポジションを取りに行かなかったっていうね。

クラークソンはどこかで売りに出したとしても、ボールを長く持ちすぎるセクストンとホートンタッカーに加えてのキヨンテはチームバランスとしては変な指名でした。ただ、スペーシングの徹底と積極性を持った選手って意味では納得。何よりもメンタリティが大事みたいな基準かな。

一方で9位でヘンドリックスはモックドラフト的な実力順でしたが、ポジション的にはマルカネンがいるしね。しかも後にジョン・コリンズをいれたので、なかなかどうして。シアカムとアヌノビーがいながらスコッティ・バーンズの指名に続き、更にディックを手に入れたラプターズな。

そんなわけで「どこかで見たことある」を多彩に取り入れていったイメージのジャズでしたが、それよりもスペーシング・積極性・トランジションを重視しているようなドラフトでした。最後の分かりにくいけれど、機動力のあるウイングビッグを並べるっていう意味でもあります。走れることとデカいこと。そんなウイングを揃えたい。

動けるビッグであり、パスを引き出す魔術師なコリンズも当然として、複数ポジションをこなしつつ個性もあるウイング陣が揃いました。ここが最大の強みになりますが、同時にパスを出すのか不安なガードを並べるという不思議さもある。それでもリーグトップクラスのオフェンス力を秘めているんだもんな。変なチームだ。

プレシーズンでキヨンテのFGは低く、マルカネン・ケスラー・コリンズを並べるのが効果的にも思えませんでしたが、攻守の切り替えの早さやリバウンドといったハードワークの部分で戦える選手が多く、FG成功率が落ちてもどうにでもしていくようにすら見えました。

なんだか上手くいかないようにも見えるし、スペーシングとハードワークが徹底されているから今シーズンも同じように戦えそうでもある。各選手が考えすぎることなく、自分がやりたいことを広いスペースで表現し、困るくらいならば積極的に3Pを打っていくスタンスで「迷いを打ち消している」ようにもみえます。

PGがいないこともあり、ゲームをコントロールし、適切な状況判断を重ねていく戦い方は難しそうですが、強気な姿勢を崩さず、チームメイトのミスを全員がフォローしていく集団としての強みを出していくのでしょう。結局はメンタリティの強化ってのが大事というコーチングにも見えるもんな。

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