リラード抜きで見てみるブレイザーズ

◎スクートとサイモンズ

・・・については、よくわかりません。まだスクートがどれくらいとんでもないのか不明だしね。素晴らしい運動能力を持ち、ウエストブルックと比較されることもあるけれど、ウエストブルックの視点で言えば「リバウンドがとれる」ってのが大事で、フィジカル負けしないので相棒に細めのガードがいてもOKですが、サイズのないスクートがそれでよいのかどうか。

細身でガード以外を守るのが難しいサイモンズなので、188センチのスクートとのガードコンビはムリがでそうです。

オフェンス面は意外とオフボール仕事を始めていたサイモンズなので、全体的にハンドラー不足のチーム事情もあって問題なさそうですが、ディフェンス面を考えると厳しそう。ただ、それが表面化するのってプレーオフでてからの話なので、現時点で悩んでも意味ないんだろうな。

一方でサイブルやルパートのように相手のメインハンドラーを守らせたいウイングがいるので、そっちの意味でもスクートとサイモンズは1人起用にしてみたいです。スクートがルーキーシーズンってこともあり、どっちも30分に届かないくらいのプレータイムで使い分けていくのが良さげ。

リラードが残るとなれば、35分前後のプレータイムとなり、ここに2人を絡めるとなればディフェンダーのプレータイムが減り、なんだか持て余してしまいます。難しいね。

スクート&サイモンズには違う懸念があり、両者とも自分のアクションからプレーを始めるタイプにみえます。オフボール仕事をするかどうかではなく、充実したウイング陣にパスを供給する役割としては、自分で切り崩したがるスラッシャーよりも、パサーの方が向いているじゃん。

そんなことも含めるとウィンスローとPG仕事をシェアしても面白そうです。こういった多様な使い方を楽しみやすいのも、再建チームの良さなのですが、ポジション概念に拘りたそうなビラップスに期待してよいのかどうか。「ガードは2人起用する」とかいいそうなんだもん。

スクートをメインに25分
サイモンズをメインに20分
2人同時起用は10分

これくらいのバランスでやったら面白そうなガードコンビ。ウィンスローのようなパス能力があるウイングと組ませたり、サイブルのようなディフェンダーと組ませたり。2人を並べるよりもいろんな組み合わせが試合中に出てくることを期待したいです。

◎ヌルキッチとビッグ

サイモンズが大きな契約を手にできたことには、ヌルキッチの活躍は欠かせませんでした。ハイポスト近辺での中継役として何度もパスを受けて展開してくれるヌルキッチにより、ディフェンスはアングルを変更されて守りにくいことこの上なし。スクリナーとしても強固だし、コンビプレーも作ってくれる。

この関係はサイモンズだけでなく、スクートにとってもありがたいでしょう。ただし、ヌルキッチはゴール下のフィニッシュが悪いという弱点もあります。かといってミドルレンジの正確性は信用したいけど、信用しきれない。

いずれにしてもスクートにとってもヌルキッチは、ドライブするためのスクリーンとスペースを作ってくれる相棒です。で、これが大事だよね。他のビッグたちがこれを出来るかどうか。

ジャバリ・ウォーカーは56試合に出場し、スピードのあるビッグとして、時にはストレッチビッグとしてプレーした有望株ですが、スクリナーとして確立されたわけでもないし、フィニッシュ精度もいまいち。ウイングの一角としては良いのですが、ビッグとして考えると課題が多い。213センチで86キロというジョン・バトラーもねぇ。

モーゼス・ブラウンを獲得したのでゴール下専任の強さは加わりましたが、みんなヌルキッチのようにプレーメイクを助けてくれる感じはありません。だからやっぱりヌルキッチは手元に置いといた方がよさそうです。ビッグの問題は誰が活躍するかとかではなく

新たなチームのプレーモデルに必要なのはどんなタイプか

この問題は昨シーズンにもあって、ビラップスがユーバンクスを使いたがったのは、わかりやすくスクリナーが欲しかったからっぽく、言い換えればスクリナーではないタイプでスモールオフェンスをすると「なんとなく」感が強くなっていました。もともとワンパターンな型にはめたいHCに見えるしね。

ノービッグの戦術を構築できるのか

考えようによってはヌルキッチがいない方が、この形を進められるのかもしれません。ただ出来る気がしないだけでね。やっぱりホーキンソンでも連れてこようか。

リラード抜きで見てみるブレイザーズ” への1件のフィードバック

  1. ビラップスの中途半端に目先の勝利にこだわった采配、と言う部分は全く同感です。

    昨季は、負けてもいいから我慢してチームの戦略を優先するべきところを、序盤戦が好調だったせいか、第4Qにスタメン選手を酷使して、中盤以降ボロボロでした。

    ただ、リラード、ヌル、サイモンあたりを出さなかった終盤戦は勝ちを諦めて采配してた感じで、若手も監督の指示を素直に聞いてたせいか、明らかにボールが回って、ディフェンスも良かった印象です。

    自分の中では、終盤戦のブレイザーズの雰囲気をみて、悲劇のヒーローをしているリラードは今のチームに必要ないのでは?とフロントは感じてたのかなぁと勝手に解釈しております。

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