タイリース・マキシーでやり直せるのか

◎ハーデンをトレードしよう

ところで前述の「マキシーの相棒ＰＧの要素」を考えていくと、ベン・シモンズが思い浮かぶ人も多いでしょう。そうなんだ。スコアリングを他人に委ねるＰＧのシモンズはマキシーのようなスコアリングタイプに適しているよね。

しかし、最後に批判されるのはシモンズになるように、この関係性だとＰＧ側が主役になるわけだ。それじゃあマキシーの意味はないよね。次点で考えたくなるのはフルツってのも皮肉なもんだ。

ではハーデンのトレードを考えて・・・全く思いつかないぜ。どうしよう。

ってことでハーデンのことは無視して、マキシーのところに誰を連れてきたら面白そうか＝主役の座を守ったまま機能しそうな選手はだれか、を考えてみましょう。条件設定が難しいぜ。

①アブディヤ

必要なのがディフェンスとパス能力ならば、ＰＧじゃなくてポイントガード仕事をこなせそうなウイングを連れてくれば良い。ディフェンス時にガードでもウイングでも守れるアブディヤならば利便性があってよさげです。

オフェンスでもマキシーのためにスペースも作れるし、スクリナー仕事だったり、ハンドオフでも展開できそう。アブディヤとしてもウィザーズよりも仕事がありそうだしさ。

②ネムハード

安定感のある地味役ＰＧは派手なマキシーとの相性がよさそう。マキシーの手綱を握りつつ、全体を見てコントロールできるのはハリバートンとのコンビでも証明しており、なおかつディフェンス面の良さも光ります。ハーデンとトレードするにはサラリー的にいろんな要素が混じってしまい難しいぜ。

③テレンス・マン＆ブルース・ブラウン

もはやセット扱いしたくなる２人はＰＧとしてのゲームメイク能力は低いものの、ディフェンスの利便性とポジションレスな役回りでどうにでもしてくれそうです。マンの方は実際にハーデンとのトレード候補に挙げられ、断られているって話ですが納得。

④ジェイレン・ウィリアムス

前述のとおり、ディフェンス力があってゲームメイクにも関わられるＰＧならば、ジェイレンがおすすめ。でも、ジェイレンの方が主役になってしまいそうだよね。

⑤ダイソン・ダニエルズ

シモンズがダメなら同じオーストラリアのダニエルズがいるじゃないか。ルーキーシーズンで見せたエースキラーっぷりは驚愕のディフェンス力でした。ここにパッシングでのゲームメイク能力も期待できるので、プチ再建にはあっているぜ。ダニエルズとしてもシクサーズの方がプレータイム増えそうなんだよな。ペリカンズはザイオンをどうするんだろか。

うーん、というわけでなかなか難しいマキシーの相棒探し。オプションのシックスマンとして考えればマキシーは超有能なのですが、スターターとして周囲とのかみ合わせで戦術構築するには悩んでしまいます。それは正にシクサーズのチームとしての悩みであり、毎オフに選手を入れ替えては前に進めない状況と同じです。

ハーデンがいなくなるならばマキシーには「エンビードの相棒」としてのプレーが求められます。２人で５５点のコンビにはなれそうな反面で、足し算の関係にしかならない匂いもします。いや、足し算で済むならばマシかもしれないけどね。

未だ行き先が決まらないシクサーズのチーム事情。ハーデン問題に振り回されてても後ろ向きにしか見えないので、エンビードとマキシー中心のチームつくりを考えていくべきかもしれません。でも、それがどんな体制なのか考えていくと、なかなか難しいのでした。