ラメロ問題を考える

マックスでの契約延長を果たしたラメロ。3年目のシーズンでラメロが示したものはネガティブなものでした。だからといってラメロという才能に投資しない選択肢はホーネッツにはありません。

一般的には高く評価されているものの、例によって当ブログでは批判されがち。多分、うちのブログじゃなくても批判されがちだとは思うけど、ラメロの何が問題なのかは定義しておきましょう。ちなみに、ちょうどライブ配信していた試合でラメロはきれいにやらかしてくれました。

前半・・・個人プレーが目立ちチームは苦戦
3Q・・・ファーストプレーでダムダムタイムからのフェイダウェイミドル
⇒アーリータイムアウト
⇒ドライブからパスを散らし続け、自らもオフボールで動いて3P3連発で逆転
⇒ダムダムタイムからのフェイダウェイ3Pで勢いが止まる

大雑把に言えば、こんな感じです。要するに個人技が過ぎるのですが、大事なのはタイムアウトで怒られてからパッシングゲームを率いて、ラメロ自身が3P連打してリズムをもたらしたことです。これが出来なかったり、単なる個人技打開だったらダメダメなPGですが「やれば出来るじゃないか」が溢れまくっています。

◎「ラメロの責任」ではないが

ラメロ最大の問題は「勝てない」ことにあります。43勝したチームが翌シーズンに27勝まで下げてしまったのだから、それだけチームは脆い状態にあったし、ラメロが好き勝手やっている中で敗戦が増えてしまったのだから、ゲームへの理解が足りな過ぎました。

ただし、大きく負け越したことにラメロの責任として追及するのは違います。いや、どっちなんだよ、って感じですが、最大の要因はボレゴからクリフォードという180度の方向転換であり、戦い方が変わったことで必要とされる選手も変わってしまったことです。マイルズ・ブリッジスがいたらどうにかなったわけでもない。

問題はHC交代劇には「ラメロがボレゴに不満を持っていた」なんて噂もある中で、チームの有能なコマの1つとしてラメロを使っていたようなボレゴから、「ラメロ中心のチームつくり」にシフトするのが目的だったようにもみえたことです。

ところがラメロは欠場が多く、その目的は宙に浮いてしまいました。ケガは誰にでもあるのでラメロを批判するわけではないのですが、シーズンを通して目的意識に欠けるチームつくりに見えてしまったわけです。部分部分では良い選手が出てくるんだけど、それが繋がっていないようなホーネッツカルチャー。でもブックナイトとカイ・ジョーンズは捨てられない、みたいな。

〇ラメロの有無
出場 13勝23敗
欠場 14勝32敗

21-22シーズン
出場 39勝36敗
欠場  4勝 3敗

ラメロが試合に出れば確実に勝率は上がります。それは間違いない。でも、勝率5割を超えていた21-22シーズンに対して、ラメロがいても3試合に1回くらいしか勝てなくなってしまった。ラメロ中心のチームつくりは何も進まなかった印象だし、ラメロの有無だけに左右されることがなかったボレゴ時代との差は、結果以上に過程における問題を感じてしまいます。

2年目は75試合にでており、欠場だらけの選手ではないので、3年目で36試合に留まったことを責めても意味はないのですが、1人の有能なコマとして機能していた2年目までと比べて、証明することが多かったはずの大事な3年目に欠場しまくったことで、ラメロというよりもホーネッツの進む道がわかりにくくなりました。

ラメロは押しも押されぬホーネッツのエースですが、言ってみれば3年目にチームから求められていたのは、ドンチッチやヤングのような「NBAのエースハンドラー」としての価値を示すことだったように思えます。その価値は全く示せなかったぜ。

ラメロがホーネッツのエースであり、ホーネッツがマックス契約をするのに相応しい選手であることに間違いはありません。しかし、リーグ全体で考えた時にはどうなのかっていえばさ。それが今回のテーマかな。

ラメロ問題を考える” への8件のフィードバック

  1. モヤッとした「才能は間違いなくあるんだけど・・・」に対するこれほどまでにない言語化をしていただけるWhynotさん、ありがとうございます。
    現地のGM陣なんかより分析しているのでは、と考えさせられます。

    と、さておきラメロの判断力やゲームメイクは本当に鬼門ですよね。
    個人的にはラメロのバックボーンがその能力を育てなかったんだと思います。

    チノヒルズから始まりよくわからんプロリーグ、どっかの外国チーム、そしてNBL。
    どこが悪いというつもりはありませんが、いわゆる強豪校で厳格な指導者で育ってはいないことや決まりごとのない中にいたことが、ご記載の改善点に繋がったのではないかなあと勝手に思っております。

    特にゲームメイクする1番ポジションは弱小チームで独りよがりしてないことが、大事だと思っていたり。
    ビラノバ出身が良い選手揃いなのはそういうことなのかと思っていたり。

    とはいえ強豪校で育った育ったジェイレン・サッグスがバストで、無名大出身のリラードが多いので分かりませんね。笑
    例えが正しいかわ分かりませんが。

    1. そこでいうとサッグスは自己主張が足りないので、それはそれで、って感じです。
      ラメロについては、さすがに自由にやりすぎてきた感じはしますね。
      今回はトンプソン兄弟がそんな状況にあり不安視していましたが、サマーリーグではそんな片りんを見せなかったのは面白く、結局は個人の資質なんでしょうね。

      ビラノバだからそうなったのか、そういう選手だからビラノバが欲しがったのか。

  2. ラメロの良い点、悪い点がはっきり書かれており大変興味深かったです。これだけのスタッツを残せてまだ伸び代があるラメロはやはりポテンシャルは高い選手だなと思わされます。
    オールラウンドな活躍やビハインドで燃えられるメンタルと、プレータイプこそ違いますがウエストブルックのように1人でチームを勝たせるレベルのプレイヤーになって欲しいと思います。

    1. ポテンシャルが高いのはわかったのですが、そこから勝利のために何かを削ったときにポテンシャルが下がるのか
      それともなにも削らずとも勝てるのか、ってところですね。1人で勝てるようになるには、まだまだって感じですが、ウエストブルックも時間かかりましたしね

  3. センスや能力はあるのは間違いないですが、PGとして必要な知性が足りない。。
    契約延長した時のGMとの会話で、MVPいいね、取りたいねと言ったそうですが、その時の笑いながら軽い返事をしている姿が頭に浮かぶ。

    1. 明るく楽観的なのはカリーがNBAに持ち込んだ良さですが、それを周囲に感染させるほどの影響力はないのでね。軽く見えますよね。

  4. シンプルにラメロが目指しているものが優勝ではないのかも知れませんね。
    魅せる。目立つ。スター契約をもらう。そーいった個人にフォーカスしているだけでチームとして大きな何かを成し遂げたいとかそーゆーのがあまり感じられない気が。。。

    1. 「目指しているものが優勝ではない」は確かに!
      もちろん、目指してはいるでしょうが、勝利のためにすべてを犠牲にする選手には見えないです。

      個人の良さを生かしたいHCだと、そんなもんかもしれません。黙らせるほどの結果を出せるかどうか。

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