ヒートは30勝27敗
シクサーズは29勝25敗
いつの間にやら立場は逆転しています。シクサーズが勝てば勝ち数でも並ぶ事になります。しかしエンビートはお休み。ヒートは直近が3勝8敗とブレーキ中。ここらで叩いておきたい所です。
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◉ディフェンスの両チーム
ヒートといえばジョシュ・リチャードソンのディフェンス。この日の相手はベン・シモンズ。シモンズへの対応は判断が分かれていて、インサイドからのシュートしか打たないから高さの対応でセルティックスはホーフォードを当てます。それは一方でプレッシャーがないので自由になりボールを回せるようになります。
リチャードソンに対応させるという事はしっかりとプレーを止めに行くという意思表示です。しかし直ぐにウィンズローに代わると大きく離しているので決まり事ではなさそう。
それはシクサーズ側も同じで最高のディフェンダーであるシモンズをリチャードソンに当てます。攻守に重要なウイング同士がマッチアップする事になりました。
ちなみに共にディフェンスのチームです。
◯ディフェンスレーティング
ヒート 104.4
シクサーズ 102.6
◯失点
ヒート 101.4
シクサーズ 105.5
なかなか面白い対比です。レーティングはシクサーズが良くてヒートは失点が少ない。だからペースの奪い合いともいえます。
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ちょくちょくアーリーで打っていくシクサーズとしっかり作って打つヒート。どちらも快調に決めて行って10点を超えます。スティールなども出ますが割とシュートは決まるので軽い感じのお互いの特徴を無視したような展開です。
シクサーズの方がシュートを落とし始めますがリバウンドを奪い繋ぎます。ヒートのタイムアウトを挟み21-16になった所でシモンズとサリッチが交代し、マッコネル、レディック、ベリネリ、ブッカー、ホルムズになります。
ここから流れが一変します。
おそらくタイムアウトでリバウンド徹底になったヒートがしっかりとキープしていきます。そしてシクサーズのユニットはマッカナムしかプレーメイク出来なくなります。ベリネリが何をするべきか判断し兼ねている部分もありましたが、そもそも苦しい組合せ。それでいてマッコネルが決定機を作った3つのパスを全て外すブッカーとホルムズ。
しかもディフェンス面でもインサイドが弱くなりドラギッチとホワイトサイドのコンビに対抗出来なくなり、得点を許していきます。
ヒートは悪くなかったけど、良かったわけでもありませんがシクサーズが選手交代に大失敗して29-20で1Qが終わります。
ちなみにどちらも頻繁に選手交代します。その合わせ方も重要になりそうです。
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◉悪いシクサーズとしっかりしたヒート
2Qになっても問題を継続させるシクサーズ。3人がペイント内にいたり、ベリネリがマッカナムに渡さずミスしたり。コビントンをいれても解決せず、レディックのテクニカルで15点差になってシモンズを戻します。
ちなみにヒートもウェイドは今一つ合っていません。復帰戦はそこまで悪くなかった印象なので意外でした。
シモンズが加わり自らドライブを決めれば、全体も動いていきますが、今度は単純にセレクションが悪かったり、イージーを外したりで得点になりません。
◯2Qの3P 0/8
これだけみるとシュートが決まらなかった感じですが、打ったのはレディック、コビントン、サリッチのみでこの3人は3Pしか打たない。マッコネルを使えば良いのにベンチに座らせた事もあり、リズムを取り戻せたようで取り戻せないシクサーズオフェンスになります。
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ヒートからするとディフェンスが良くなりました。シクサーズのセレクションの悪さに助けられるものの、簡単には打たせないからこその出来です。
さらにレディックがスティールし速攻、ルーズボールにヒートの3人だけが反応し、オフィシャルにダイブしながらボールを繋いで速攻にするなど明確に集中力で上回ります。
そしてジェームス・ジョンソンが3P、ピック&ロールから&ワンと完全にヒートペースにしました。
◯ジェームス・ジョンソン
11点 FG4/5
ヒートのオフェンスが素晴らしく良かったわけでもなければ、ディフェンスも素晴らしかったわけではありません。しかし、要所を抑え、シクサーズのミスを得点にしていった事で23点の大量リードで前半を終わります。
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観るのをやめようかという試合。シモンズ以前に酷いシクサーズ。特にレディックは酷かった。5本全ての3Pを外せばターンオーバーも3つ。それも早打ちしたり、何でもない所ですスティールされるのでヒートのカウンターを喰らいます。
そして采配としてもどうなのか。ベリネリをそこまで使う必要性はないし、オールスターブレイクがあるのだから、もう少し楽な展開で使ってあげれば済んだ話の気がします。
特に動き回るレディックのスペースを潰すベリネリなので、同時に使うメリットがない気がします。
◯得点
ドラギッチ 16
ホワイトサイド 11
ジェームス 13
ヒートはプラン通りみたいな得点の取り方をしていますが、なんからしくない気がしています。それはおそらく楽にシュートに行けているからの気がします。
ドラギッチが崩して行きキックアウトするのが見慣れた光景ですが、キックアウトするまでもなく簡単にインサイドに合わせられてしまう感じ。
ジェームス・ジョンソンが簡単に得点しているのも同じ理由の気がします。エンビートがいないとはいえイージーモードのシクサーズディフェンスでした。
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◉詰めていくシクサーズ
後半になるとヒートらしいドライブとキックアウトの連続が出てきます。それはつまりシクサーズがドライブまでは止めるようになったという事。コーナーで待つのは新加入のバビット。ホークスらしくてヒートらしいシュートを打っていきます。
しかしヒートにアクシデント。ジョシュ・リチャードソンがサリッチへの4つ目のファールでベンチに引っ込みます。前半から不運なコールをされていた事が大きく響きます。ちなみに早々にシモンズのマークは辞めています。
シクサーズのオフェンスも改善します。改善するというか前半もスターターは良かったので、レディックのシュートが決まるし、外れてもリバウンドに飛び込むオートマティックな動きがあります。
しかもやけにツキにも恵まれ、落としたフリースローが手元に転がってきたり、激しいディフェンスからファンブルしたらアシストになったり。
試合開始直後は互角だったので、後半はディフェンスが良くなりツキもあるので、シクサーズの方が上回ってきいます。
アミール・ジョンソンが肘でバビットを押したら、やり返したバビットの方だけファールコールされるし。
最近はオフェンスでの重要性が高いジョシュ・リチャードソンがいないので、ヒートのオフェンスは単調になっていきます。そこでジェームス・ジョンソンが出てきてリズムを変え、2つのアシストをホワイトサイドに通します。さらに高さを活かしたミドルも決めれば、キックアウトでバビットの3Pと盛り返していきます。
シクサーズが盛り返し、そこからはオフェンスでやり合う展開となり14点差で推移します。
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メンバーが代わると攻守にウェイドから崩れていきます。ウェイドにマークされると高さの利を活かしたり、オフェンスリバウンドを奪ったりとインサイドを押し込んで行けば、ディフェンスでもマッカナムが激しくプレッシャーをかけて追い込んで苦しいパスやシュートにしていきます。
相変わらずジェームス・ジョンソンは良かったのですが、その前に潰していくシクサーズ。短い時間ですが、ガードコンビがマッカナム&シモンズになるとディフェンスが強固になりました。
3Pを決めたベリネリが使えるならば、レディックを外してマッカナム&シモンズの方が効果的かもしれません。他の所に課題はありますが。
ツキにも恵まれつつ、ディフェンスが強固になったシクサーズが15点を詰めた3Qになりました。それでもまだヒートの9点リードです。
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◉乱れ打ちのベリネリ
問題のユニットを再び組むシクサーズ。やっぱりプレーメイクするのがマッカナムしかいません。その代わりに3P乱れ打ち作戦に入ります。それは大して決まらないのですが、落ちた所には必ずトレバー・ブッカーがいます。1人でオフェンスリバウンドに飛び込んでいるのに、次々とマイボールにしていくブッカー。
それだけ拾うと今度はベリネリが期待に応えて、乱れ打ちを成功させていきます。ベリネリってそんなタイプだったっけ?
ちなみにレフリーが信じられないコールをします。ショットクロックが0.3秒残った中で打ったシモンズ。しかしシュート前にレフリーがショットクロックオーバーをコールします。24秒のブザーが鳴る前にコールしています。
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やっぱりウェイドを潰していくシクサーズディフェンス。追い込んでパスミスさせたり、動かないウェイドへのパスをカットしたり。そこから走って外しても、やっぱり飛び込んでくるのはトレバー・ブッカー。シュートが落ちてもねじ込んで点差を無くしていきます。
そして一旦レディックに預けてアリウープパスを受け取るシモンズのセットプレーが決まり残り5分で同点になります。
ポストアップをスティールされるも直ぐに奪い返しダンクするシモンズ。
ディフェンスでもシモンズはヘルプからスティールすれば、リバウンドを抑えていきます。オフェンスは完全にシモンズ起点になり、そのパスから決定機が生まれます。
残り2分で4点シクサーズリードに変わります。
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ジョシュ・リチャードソンが信じられない反射神経でシモンズのパスをスティールし速攻に走れば、この時間に再び出番を与えられたウェイドがゴール下を決めて1点差まで持っていきます。
苦しくなるも残り20秒でステップインのミドルジャンプシュートを決めたレディック。3点差。
同点を狙ったエリントンの3Pは外れ、ファールゲームのフリースローを確実に決めたシクサーズ。
それでもタイラー・ジョンソンが3Pを決めてプレッシャーディフェンスを成功させたヒート。
残り2.1秒でラストショットの権利を得たヒートの選択はなんとウェイド。その3Pは外れシクサーズの大逆転勝利となりました。
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◉何故ウェイドなのか?
ラストショットが決まっていれば大々的に報道され、見事な帰還となったウェイド。そんなラストショットが失敗したことは致し方ない。
しかし、そこまでのプレーは個人として悪いというだけでなく、肝心のドラギッチ&ジェームス・ジョンソンからスタートしないオフェンスになり、4Qの2人のアテンプトは1本のみ。
確かに後半は全体として低調ではありましたが、ジェームス・ジョンソンは強力だったし、ドラギッチのドライブが止められたわけでもありませんでした。
大逆転されただけでなく、これで負けてしまって良いの?
そんなにウェイドに拘る理由が何かあるのか?
そんなヒートでした。
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◉ベリネリをどう評価するのか?
ベリネリとブッカーにより逆転したといえるシクサーズ。全体のディフェンスが良くなったとはいえ、それはむしろ前半が悪かったという方が正しい気がします。
◯リバウンド
ヒート 29
シクサーズ 60
勝てるわけないヒート。むしろこれだけみたら2点差は奇跡です。なんと23のオフェンスリバウンドを奪ったシクサーズ。
最も多かったのは僅か15分で5つのブッカー。それがあってのベリネリだったと言えます。こんなに拾ってくれるならばベリネリじゃなくても問題ないと思うのです。
前半はレディックのスペースを奪っていましたが、後半はベリネリを動くシューター役にして成功しましたが、それは別にレディックでも良いしな。
エンビートがいないのでシモンズ不在の時間に苦しみましたが、3P乱れ打ちで何とかやりきったシクサーズでした。乗り切れなかっただけの前半だったとも言えます。
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これでシクサーズが一歩リードです。ヒートは8位でオールスターを迎えることに。昨季に比べればかなりマシですが。
うーん
やっぱりウェイドの必要性がわからないなあ
CLEでもそうだったけど合わないとかじゃなくてもうNBAのレベルにないのではと感じてしまい少し悲しくなります
ウェイドはNBAレベルではありますが、オールスターレベルのプレーをしようとするので苦しいですね。前の試合を見る限り、そこを上手くスポルストラがコントロールするのだろうな、と思っていたらアレ?という試合でした。
キャブスの時もレブロンと一緒だと良いプレーをして、いなくなるとやり過ぎていましたね。自分の役割を見つけられないとかなり苦しいです。