42試合
6.9点
6.3リバウンド
6.1アシスト
これが今のベン・シモンズ。かつてのプリンスはキングの座から遠ざかった。
21-22シーズンを全休したシモンズ。シクサーズのトレーニングキャンプでは態度の悪さが目立っていましたが、今になって「ケガで動けないのに、リバースにムリヤリ参加させられた」なんて言い出したりもしています。実際、当時はシモンズのワガママに思えた言動でしたが、1年が経過して試合に出てみたら、あまりにも酷いプレーをみせたので、本当にケガだった様子。
ネッツへとトレードされてから、当時のHCナッシュは「シーズン終わる前に出れるかも」「プレーオフには出れるかも」なんてことを言ってた気がしますが、楽観的過ぎる意見だったことは、ナッシュがクビになってから発覚しました。
メンタリティが問題点だと思われていたシモンズですが、実際にはそれ以外の部分でも大きな問題を抱えていたのでした。
◎コンディション
復帰してきたシモンズは、驚くほどに守れなくなっていました。かつてはスーパーなディフェンダーだったことを考えると、あまりの酷さにびっくりしたもんです。ここではコンディション面やフィジカル面など、身体能力的な面にフォーカスしてみましょう。
優れた身体能力、つまりスピード系もフィジカル系も併せ持ったシモンズはエリートディフェンダーでした。PGからセンターまで守れる万能タイプですが、アジリティでハイプレッシャーをかけることも出来ますが、基本はコンタクトされてもビクともしないフィジカルの圧力でコースを止めに行くタイプです。サイズの大きさもあってスクリーンをかわすことなんかは得意技ではない。
基本的なディフェンススタンスは、上半身はまっすぐに背筋を伸ばし、ナチュラルな歩幅で立ち「何をされても反応できる」ような守り方です。反応は早いけど、左右に振られて細かく足を動かすわけではない。ただ、ナチュラルスタンスの特性であるノーモーションでのスピードアップにより、急にスティールに飛び出すこともある。要するに「そんなに動かないけど、反応が早い」のが特徴で、見えない圧力とスティールの多さは特筆すべきものがあります。
また、静⇒動の反応力に加えて、スピードで広い範囲をカバーするのもシモンズの強みです。ルーズボールへの飛び込み、ロングリバウンドの回収、そしてローテの先にいる3Pシューターを追いかけるスピード。とにかくコートの広い範囲をカバーしてくれるシモンズは、強くて高いけどゴール下から動かないエンビードをカバーしてくれる存在でもありました。
3Pにおいて△6を超える変態的なDIFFを記録してもいました。3Pチェイスの達人だったわけです。また他のスタッツで、かつてとの変化がわかりやすいのはディフェンスリバウンドです。リバウンドを奪った位置が、リングからどれくらいの距離だったのかはスタッツ化されています。
〇リバウンド時、リングからの平均距離
7.5フィート ⇒ 6.1フィート
〇リバウンド回収率
77% ⇒ 64%
ロングリバウンド回収役だったシモンズは、常に7.5フィート前後とリングから遠い位置で強みを発揮してきましたが、今シーズンはリングに近くなりました。シクサーズとネッツではポジションが異なるので、許容範囲なのですが、いずれにしても「反応の早さと広い範囲をカバーする能力」は発揮されませんでした。
また、自分の近くに落ちてきたリバウンドの回収率も下がりました。ただし、競り合いでのリバウンド数は増えており、フィジカルの部分では戦えているけれど、反応の部分では負けることが増えたってことでもあります。
っていうか、以前のシモンズがちょっと異常で、リバウンドは多いんだけど、その殆どが競り合いではなくて、リングから遠い、つまりロングリバウンドの回収が早すぎたんだよね。そりゃあトランジションを生み出すよ。3P打たれたらシモンズのカウンターチャンスっていうね。
反応力勝負に負けることが増え、カバー範囲が狭くなった
一部は試合勘でしょうが、リバウンドに限らずシモンズは広い範囲を守れなくなっており、コンディションというか身体能力の面でかつての姿とは遠いものがありました。
また、1on1ディフェンスでも小さいフェイクについていけず、左右の切り替えしに負けています。誤魔化すかのように手を出してスティール狙いが増え、それはスティール数を落とさないことに繋がったけど、同時にファールばかりでもありました。
シクサーズでの4年間で6ファールは6回でしたが、ネッツでの1年、それも42試合中4試合で6ファール退場、5試合が5ファールです。今やリーグ最高のファール王になったかのようなディフェンスなのです。
ノーモーションからフルスピードになるような身体のキレはなく、動ける範囲は自分から1歩の範囲って感じになってしまっていたシモンズ。ネッツの事情もあってガード側ではなく、オニールがいるのでシモンズじゃなくても便利なカバー要員が足りていました。なのでシモンズはセンターやってくれ。
身体能力の怪物だったはずが、長所を失っていた
ディフェンス面の問題はモンスターではなくなっていることでした。コートにいるだけで、どこから飛んでくるかわからないシモンズの姿はそこにはなく、ハードワークの権化からはかけ離れた存在でした。
これをイップスとかメンタリティというのは難しく、基本的にはコンディションの問題です。だから冒頭のシクサーズでのキャンプ時に本当にケガでプレーできなかったというのは、そこそこ信ぴょう性があります。まぁ態度も悪いんだけどさ。
新人王のシーズンからシモンズのファンになった者としては、今のシモンズは見ていられません。今シーズンこそは、オールスターレベルのシモンズが見たいです(;´д⊂)。引退するまで応援してます
移り変わりの激しいリーグですからね。
本気でオールスターに戻る気があるのかどうか。周りも待ってくれないし。
今オフのリハビリは本当に重要です
あぁ輝かしき2017-2018シクサーズ
今でも時折見返すくらいには好きでした…
それはもうシモンズだけの話ではなく・・・
今のコンディションの元にメンタルの問題があるので、やはりフィジカルよりもメンタルかと、、。
【意地になっているようにやらない】この辺りに根本があるかなと。夢の世界と現実の世界が乖離してしまってどんどん溝にハマっていってしまっているような。苦しいんだろうな。乗り越えてもらいたい。
メンタルの問題で腰痛になってしまうのならば、もう戻れないのでは・・・。
考えていることが謎の選手なんで、何が問題なのかよくわかりません。ナッシュの受け答えをみると、ケガを言い訳というか、ケガの状態でいたいという希望みたいのはありそうにもみえますしね。
本当に考えていることが謎で読めません。心を読まれたくないからクールな表情で感情を出さないようにも見えます。
怪我をしている方が言い訳できるし表舞台に立たなくていいから腰にメスを入れたのだったら、かなり根深い闇がありそう。。
たまに輝くんですよ、シモンズ。
しかし確かにそれは「センターがまるでPGのようなハンドルからパス出したじゃん!」「PGなのにセンターみたいなゴール下のパワーを見せた!」みたいな種類だったかも…。
メンタルの部分ですが、それは精神的な傷、という意味合いではなく、怪我のせいで、まるで「バスケに飽きて流してる」ような感じに見えますよね…。
年明けぐらいまで待つので、出場できたらしばらくスーパースタームーブさせてほしいです。なんかギアが上がることを信じて。