ウィザーズ、フルリビルドするってよ

◎ビールのトレード

ビールについては、その気になれば問題なく決まるはずです。ただし「その気になれば」というのは相手チームだけでなく、ウィザーズ側の気持でもあります。1年前にデジョンテ・マレーに続いてゴベアが市場破壊をしてきたので『3つの指名権+2つのスワップ』を欲しくなりますが、それができるチームは限定的です。

あと、それをしてきたチームがあっても、良い指名順位に代わるのはリビルドが終わった頃なんだよね。そこに味をしめた元セルツのエインジがアグレッシブなだけでさ。

加えてケガが多すぎるビールなので市場価値も下がっているでしょう。ウエストブルックが出ていった2年前のタイミングならば極めて大きな対価を得られたでしょうし、実際に「ビールが欲しい」という噂が飛び交っていました。今は聞かないじゃん。周りが飽きただけだろうけどね。

「ビールが欲しい」というのは「今、勝ちたいんだ」ってことです。そんなチームの中でケガが多く、ディフェンスが厳しいビールのデメリットを避けたがるチームも出てきます。上位の中で手を出しそうな例をあげると

バックス  ・・・ ミドルトン放出して刺激策
シクサーズ ・・・ ハーデンいなくなるならマキシーと組ませる

思い浮かぶのはトレードが好きな2チームですが、どちらも条件付きだし、それ以上に出せる指名権があるのかって話になります。ウィザーズ側としても美味しい条件にはみえません。

だからウィザーズは多少のディスカウントを認めてでも「欲しいものが手に入る」ことを優先すべきでしょう。そうなるとやっぱり3位指名権を持っているブレイザーズは最高のオファーを出してくれる気もします。リラードとビールを並べたいかって問題はありますけどね。

ブレイザーズのサイモンズ、ウォリアーズのプール、ヒートのヒーローとチームのサラリーを圧迫する若手たちの才能をウィザーズが評価するならば、+1巡目指名権1~2個でのトレード成立も考えられます。

若手有望株+1~2個の指名権

ただし、ここでの有望株は絶対的な中心選手にはなりえないので、やはりドラフトが基本です。だったら初めから指名権を集めてもいいよね。

6位指名権+11位指名権
未来の指名権1つ
アイザック・ハリス
 ↕
ビール

バンケロを手に入れ、シーズン後半には浮上しそうな気配を見せたマジックが本気で勝ちに行くため、ビールを加えるというのも一手です。今年のドラフトで2つの指名権を持っていたところで指名すべきポジションも思い当たらず、しかもフレッシュマンだらけのドラフト候補を見ればビールの方が魅力的なはず。

2位指名権
ヘイワード
 ↕
ビール

あるいはダイレクトにスクート・ヘンダーソンを狙いに行くか。ホーネッツはウィザーズに似て勝ちたい勝ちたいと焦って失敗する例示なので、可能性としてはありそう。このトレードならば即座に中心選手を手に入れることが可能です。

この2つのトレードは現実的には見えませんが、もしもウィザーズが指名権の数を求めるならば、3番目のチームを絡める必要があります。ペイサーズが今年の1巡目を多く保持しているので絡めてみましたよ。

この手のトレードを成立させるにはGMの人脈と交渉力が問われます。トミー・シェパードでは無理だっただろうね。ビールのトレードそのものは欲しいチームがあれば成立しますが、ウィザーズが再建のために有益なものを手に入れるには妥協と人脈と交渉力が必要になりそうです。

それ以前にトレード拒否権を持つビールを説得しなければ成立しないんだよね。このケースだと「どこに行きたい」も聞くから大変だわ。

オフなので自分のチームの選手をトレードしたいファンも多いですが、欲しいものが手に入るとは限らないので、妥協と人脈と交渉力がね。

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