ウィザーズ、フルリビルドするってよ

悪名高きトミー・シェパードをクビにしたウィザーズ。当初はクズマとポルジンギスに大金を払うって話でしたが、どうやらオーナーは嫌だった様子。ここにきて再建ロードへと突き進むという噂になっています。本日はウィザーズという例示をもとにして、再建について考えてみましょう。

◎サラリーキャップとチームビルド

ウィザーズの失敗の歴史はサラリーキャップに紐づいた失敗の歴史です。ウォールとビールについてはマックスに値する選手であり、だけどケガしまくっての失敗なので触れるべき事項ではありませんが、1つあるのは

2人のスーパーマックスという危険性

ともにマックスには値しても、スーパーマックスには値しない気がする選手です。それが2人になってしまうとチームビルドはすごく難しい。これは何も「スーパーマックスが2人いてはダメ」ではなく、スーパーマックスならばスーパーマックスの結果が欲しいということ。1人でもチームを勝たせることが出来る選手でなければ、それだけの価値はありません。

結局のところ、ウォールは怪我しまくったので1人で勝たせられたかは不明ですが、元気ならばリーグ最速のPGにして、リーグ最高のショットブロックPGでもあったので、周囲の揃え方次第ではプレーオフに連れて行ったかもね。でも、ビールはそれが出来ていないのでやっぱりさ。

オット・ポーターへのネッツ砲によるマックス契約

ウィザーズが本当に問題を抱えてしまったのはOPJへネッツが放った一撃に対してマッチしてしまったこと。これでニッチもサッチもいかなくなったチームビルド。今となればウォール・ビール・OPJっていうのは恐ろしいケガ人トリオですが、当時はわからなかったよね。でもマックスの価値はなかったよね。

ここからウィザーズは安い選手しか補強できなくなったばかりか、中堅どころの選手が逃げていく羽目になりました。1巡目指名権でボヤンのボグダノビッチを取ったけど半年でペイサーズへ行ったし、ゴータット先生も手放すことになったし。

16-17シーズンに49勝をあげ、プレーオフもセカンドラウンドへ進みましたが、そこから伸びていくはずだったのに50勝には全く手が届かなくなりました。

17-18シーズンにウォールがケガ。翌年にOPJを売り払ったけど、そこからの補強は八村、アブディヤ、キスパートにギャフォードのようなルーキー系統が中心。つまり安い選手達。ここで少しずつ解消し始めたサラリー問題。

ウォール放出でウエストブルックを手に入れ、再びプレーオフへと進みましたが、ロスに帰りたいといいだしたことで元の木阿弥。しかもベルタンスにゲロが出そうな長期契約を与え、ディンウィディをFAで連れてきたら活用できず。またもサラリー縛りが発生してしまいます。

しかし、まさかの不良債権との交換でポルジンギス獲得に成功しました。今オフにクズマとポルジンギスに長期契約を与えると、再度のサラリー縛りが長期化するところです。

はい。まぁいずれにしてもウィザーズは割と積極的にトレードに動くチームであり、指名権を出してでもボグダノビッチやアリーザなんかを求めたし、大物ウエストブルックも手に入れれば、詐欺みたいなトレードでポルジンギスも手に入れました。それぞれチームを強化するために動いたわけですが、どんなに投資したところでロールプレイヤーまで金を回せなかったし、本当にサラリー通りに働いたスター選手もごく僅かでした。

ってことで、この状況で手を出せるスター選手なんか、どうせコスパが悪いに決まっている。だから作り直すってのは良い判断にみえるぞ。

あとHC交代しないってことですが、これから選手を集めるのだから誰がHCやってても大して変わらないし、余計な出費をする必要もないもんな。少なくとも今ドラフトで集められるはずもなく、適当にお茶を濁しておくのが正解でしょね。

ただ、3位でスクートを取れるならば、何を出してでも取りに行った方がよいと思うぞ。

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