ウィザーズ、フルリビルドするってよ

◎タイミング

ウェンビーチャレンジが開催された今シーズン。何故か再建に進んでいるホーネッツを筆頭に、随分とタンクチームが多いシーズンになりました。ただ、特にウエストからすると久々のタンクだらけの時期でもあり、2年前だとサンダーとロケッツの2チームくらいだったんだよね。

この1年間で見るとスパーズが明確に再建に加わりました。他には浮上しないロケッツとピストンズ。加わる気はなかったブレイザーズあたりなので「明確な」は少なくなりそうな来シーズンです。マジックは卒業したがっているしさ。

ここらでブレイザーズだけでなく、ブルズやラプターズあたりも参戦してくると面白そうなのですが、それはいいや。いずれにしても他にタンクするチームが少ないときほど、振り切りやすいタイミングです。本当はウエストブルックがトレード希望した時点(認めた時点)で再建していればウェンビーチャレンジにも参加できたわけですが、この決断が遅いのがウィザーズらしさ。

イーストは浮上したくても、浮上できないチームも多く、ベストタイミングではありませんが、スパーズが1位指名権を手に入れたことも含めて、実行するなら来年の指名権は期待できるぞ。

◎キャップスペースの活用

ウィザーズが初めに取り組むべきは「ビールのトレード」ではなく、キャップスペースを空けることであり、空けたことで不良債権の引き取りと指名権ゲットを目指すことです。再建を加速させるには指名権を集めないとね。毎シーズン1人ずつでは(どうせ外すんだし)なかなか軌道には乗らないぞ。

3位指名権
未来の指名権
サイモンズ
ヌルキッチ
 ↕
ビール
クズマ

もっともわかりやすい例示はコレ。ちなみにクズマにはトレード価値はない(FAになる)ので、実質的にはビールで指名権を取りに行く動きであり、ついでにブレイザーズのキャップスペースを空けてあげるから指名権を追加しろってことです。これが成立するのかは知りませんが、考え方はこんなもんだ。

ってことは現状のサラリーをみてみる必要があるね。どれくらいの額なんだろうか。

〇23-24シーズン
ビール 47M
ポルジンギス 36M(PO)
クズマ 13M(PO)
モリス 10M
ライト  8M

こんな感じなのでビールさえ放出すれば、かなりの空きが生じます。ちなみにクズマはPO破棄すればサラリーが上がるのは確実なのですが、ポルジンギスはウィザーズが延長しないならばリスキーな選択になるので残る可能性があります。残り1年なので長期契約の選手との交換可能性はありますが、それをするにも高すぎるんだよな。

まぁ1年ガマンすれば消えるので、自分たちにとって都合の良い話が来るのを待てばよいでしょう。「都合の良い話」っていうのは、こういうもの

プール
クミンガ
 ↕
ポルジンギス

このトレードは、これだけじゃ成立しないと思いますが、ウォリアーズにとっては契約残り1年の選手にすることで今オフにドレイモンドとクレイの契約延長を実行できます。プールの24年以降のサラリーを削減する動きだね。その代わりにウィザーズはクミンガをもらう流れ。本人がプレータイムを求めているならば喜ぶだろうし。

いずれにしてもウィザーズは現時点でサラリーの高い選手が限定されており、これから再建に入る以上は「長期契約の選手を受け入れても問題はない」ってことです。ラメロは今オフに契約延長が可能ですが、すでに2年目・3年目のスター候補を抱えているチームには難しい案件なので、このメリットを持っていることは大きなメリットになります。

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