ナゲッツvsヒート
日本時間の土曜日にやってくれるありがたい試合。でも現地時間の土日に試合がないという謎日程。ライブしたので、雑感スタイルで行きましょう。
◎ヨキッチ対応
「ヨキッチにやらせる」ことをチョイスしたヒートですが、ゲーム3はマレーにやられていくとダブルチームを辞さないハイプレスでマレーを止めに行き、結果として周囲に展開されるというパターンが起こった3Q後半以降でした。その流れはゲーム4の試合開始からでも続き、極めて微妙な流れが生まれました。
〇マレー
15点
FG5/17
3P2/3
12アシスト
マレーがアシストしまくるというのはかなり珍しい。なんとこれで4試合続けての10アシスト以上です。ちなみにプレーオフここまで二桁アシストはゼロでした。ファイナルになってアシストマシーンと化すマレー。
そしてゲーム4は12アシストのうち、ヨキッチへのアシストが4つ。うち3Pが3本です。何が起きたかといえば、ツーメンゲームにするとマレーに寄ってくるアデバヨにより、ヨキッチがフリーで3Pを打つというシーンでした。
なぜ、そこまでヨキッチを空けることを選んだのか?
ゲーム4における謎ですが、ゲーム3後半から続いている流れなので、これ自体がヒートの戦略だったと捉える方が自然です。確かにドフリーにすればヨキッチは3Pを打ってくるので他のことをやられるよりはわかりやすい。ただ、あからさまに空けるからヨキッチにしては珍しく7本も3Pを放ち、3本を決めました。確率の良い賭けとはいえないヒートディフェンス。
〇ヨキッチ
23点
12リバウンド
4アシスト
2P5/12
3P3/7
一方で本日のヨキッチは、このプレーオフ3度目くらいのポロポロとシュートを落とす日でした。そのためインサイド合わせの「使われる」ヨキッチのミスがナゲッツには重く響いて、なかなかリードを奪えない展開が続いたのです。
しかも、決まらなくてイライラなのか、ポジション取りのところでアデバヨを手で押して(アデバヨのナイスなフロッピングも手伝って)2つのオフェンスファールをコールされており、全体的にヨキッチが躍動しない試合でした。うん、マジで、躍動してなかったよね。そしてファールトラブルでベンチに下がるんだぜ。ここは後述。
つまり、全体像でいえばヨキッチ本人のミスを差し引いても、アデバヨは1on1では比較的守れており「ヨキッチにやらせる」ことを徹底すれば、もう少し守れそうでした。だけどアデバヨは積極的にヨキッチを捨ててマレーを追うし、かといってスイッチ徹底でもないからヨキッチは単なるフリーだし。
そんなわけで極めて変なヒートの戦略でした。しかも、ここからナゲッツのカットプレーに悩まされるので、やっぱり起点となるヨキッチを止めておくべきだった感も強いです。ヨキッチ起点のカットプレーは確かに怖いですが、実際には全体が流動的にポジションを変更するorディフェンスがダブルチームすることでカットプレーは発生するのであり、単にヨキッチが持っているだけではそこまで多くありません。
ヨキッチのアシストは4つだけ。2Pミスは多い。それでいてマレーの2Pは決まらない。だけどナゲッツオフェンスは機能した!
そんなゲーム4だったともいえます。その中で際立っていたのがヨキッチを空けすぎたこと。ここにどんなルールがあったのか。スポルストラにしかわかりません。