ゲーム3までの雑感
ゲーム4は見ないと思うのでざっくりと感想を書いておきましょう。
ゲーム1、2はセルツの楽勝でしたが、ゲーム3はホークスが制しました。その内容は非常にわかりやすかったので、基本的にセルツの狙いがシリーズを進めています。ここをまとめておきましょう。
◎打たせる選手を定める
プレーインで見事なチームオフェンスをみせたホークスですが、セルツはしっかりと対策をしてきました。つまり、スナイダー以降のバランスアタックに対して
ホークスで警戒すべきはバランスアタックだ!
チームとしての連動を止めろ!
この姿勢を明確にしており、ものすごくプレーオフっぽいです。エースを止める方が効率的なのか、エース以外を止める方が効率的なのか。ホークスの場合は後者だと定められています。
〇得点
ヤング 24.0
マレー 26.0
〇FGアテンプト
ヤング 20.7
マレー 23.3
ヤング&マレーで50点稼いでいますが、大事なのはFGアテンプトが異様に多いことです。ハンドラーアタックさせた方がホークスは楽なので、とにかく2人にやらせることにしました。基本的には大成功で、ゲーム3だけは2人に点を取られてしまいました。
〇TS%
ヤング 43.7%
マレー 52.2%
見てのとおり大成功です。2人が50点取ろうが、こんな確率で得点されたところで何も怖くありません。今のところ、一番怖いのはボグダノビッチの63%になっており、セルツとしてはここだけは止められずに困っています。
〇アシスト
チーム 22.7
ヤング 7.7
マレー 5.7
スナイダーになってから増えていたアシストは急激に下がりました。ハンドラーのアテンプトが増えてアシストが減っているのだから、マジで大成功。予定通りのディフェンスでセルツがリードを奪ったわけです。
〇ゲーム3の得点
ヤング 32点
マレー 25点
他 73点
一方で負けたゲーム3はヤング&マレーが点を取ったようでいて、チームメイトの73点が効果的でした。ハンドラーが点を取れるからウイングにも拡大する面もあれば、やりすぎているハンドラー状態でもあります。だから、ハンドラーのところで何かが改善した感じはしません。
〇ゲーム3のTS%
ヤング 65%
マレー 58%
チーム 66%
そしてこうみると、マレーが活躍したゲーム3にみえて、やっぱりヤングの方が警戒すべき案件であり、チームメイトの方がもっと警戒すべき案件に見えてきます。セルツはマレーのアタックに対してカバーが少なく、引いて守っているのでミドルを積極的に打たせており、ヤングにはドライブコースにカバーがくる形と、同じく少し下がって守ることでプルアップ3Pを打たせたがっているように見えました。
〇ワイドオープン3P
ハンター 4.5本
コリンズ 3.0本
ジョンソン 1.5本
またハンターとジェイレン・ジョンソンに打たせたいようにも見えました。ついでにコリンズはワイドオープン9本打って0本ですので、ここも狙いどころです。特にジェイレン・ジョンソンはドフリーにされ続けており、ここを捨ててカバーリング優先のセルツにハマっていました。
ただ、ゲーム3はジョンソンが2本の3Pを決めたことでセルツの狙いは失敗しました。そんな失敗以上に重要なことは「2本決められても空け続けた」ってことです。自分たちのゲームプランが失敗しても日和ることなく、ゲームプランを信じています。ウルブズが日和っているので余計に目立ったゲーム3でした。
〇ホークスの3P
シーズン 30.5本
シリーズ 37.0本
ということで、ハンドラーにも打たせたいし、ジョンソンにも打たせたい。セルツの狙いは明確でホークスの3Pが増えています。増えた分だけ決め続ければいいのですが、決まったのはゲーム3だけでした。ホークスもピヨピヨすることなく、打ち続けて決め続ければゲーム5からは戦略が変更されるでしょう。ゲーム4の3P成功は非常に大事。