◎さようならキッド
今のところ解任予定のないキッドですが、どうなるのかね。パウエルとクリバーの使い分けはよくわからなかったものの、全体的には理解できる采配でした。ただし、頻繁に頭に血が上って無策になることと、負けるほどに酷くなっていくという特性からシーズン終盤は見ていられなかったです。
さて、キッド最大の失敗がなんだったかというと、これぞまさに「勘違い」です。フロントは戦術を勘違いしていたけど、キッドもキッドで自分たちのことを勘違いしていました。
「全ての試合で勝ちに行く」という姿勢は評価できるものの、そこに「優勝できる戦力だ」という前提がなければいけません。要するに本来は「現行戦力を成長させ、プレーオフで勝てるチームを作る」というのがシーズン最大の目標なのに、目の前の試合を勝つことどころか、目の前で「リードしているかどうか」が全てのような采配をしていました。頭に血が上っている以前にシーズンプランが足りな過ぎた。
〇ドンチッチのプレータイムと得点
前半 17.7分 17.5点
後半 18.5分 14.9点
負けた試合
前半 17.9分 15.8点
後半 18.9分 13.9点
もっともわかりやすかったのは、苦しいほどにドンチッチを使ったことですが、そもそもマブスにとって「苦しい」というのは「ドンチッチが苦しい」と同義語であり、長く使えば使うほどにパフォーマンスが落ちていったドンチッチです。
ウッドを使え、とは全く思わなかったですが、ドンチッチが苦しいときには、もっとウッドを使うべきだったのは事実です。そのための個人技オプションのはずだしさ。
ブロンソンの代役をどうするのか?
また、シーズン開幕前からの明確なテーマに対して、そもそも手段を講じなかったのもドンチッチ酷使と苦しさの倍増に繋がりました。
当初はジョシュ・グリーンにハンドラーをやらせるという話がありましたが、蓋をあけるとドンチッチ酷使
トレード前後で選手がいなかったとき、グリーンは見事にPG役を務めましたが、ドンチッチが戻ってきたらドンチッチ酷使
シーズン後半はハーディが台頭してきましたが、ハーディが1つでもミスをしたらドンチッチ酷使
「選手を育てる」意識が低すぎたキッド
シーズンプランがないキッドは、開幕からドンチッチ酷使が基本ラインでした。それでもグリーンとハーディがハンドラーとして成長を見せたのに有効活用できなかったし、フロントもカイリーを取りに行ってしまった。ボロボロ。
「ブロンソンの代役」というけれど、実際には「3人目のハンドラー」です。その役割すらも若手に託せないのであれば、これ以上のチーム力アップは不可能です。
キッドじゃなければ勝てたとは思わないし、キッド戦術に適性がない選手ばかり補強されて気の毒だし、キッドに責任を押し付けるのは違うと思いますが、だからといって「キッドを継続すべき」とも思わない理由がここにあります。
ドラフト10位をもっていたところで、戦術力とディフェンス強化の指名をするのは難しいし、期待の若手を加えたところでキッドが活用するとは思えないし。
ゴベアと揉めたカイルアンダーソン狙えないですかね
まあ誰出せるかって話は置いといて
カイル・アンダーソンと揉めたゴベアなら獲得できそうですけどね
お疲れ様です。
流石に再契約しないと信じたいんですが、キューバンの発言やニコハリソンとの関係性を考えると眠れません。
最初からカイリーと心中するつもりなら、フィニースミスだけは死守しないといけなかっただろうに…
中長期的な視点を持って、もう1度プレーオフで戦えるロスターをドンチッチに揃えてあげてほしいと願っています。
一方で、ドンチッチのトレード要求ではなく、マブスが望んでドンチッチをトレードするオチ(ドノバンみたく)が待っているような気もします。