デュラントとのトレード話が浮上しているブラウン。でも、今回の話はセルツではなく「ブラウンにとって最善なのはトレードか」という視点です。
すっかり「テイタムのチーム」になったセルツ。セカンドエースとしてのブラウンは立派な働きをしましたが、ファーストエースとしてはパス能力不足な一面があり、ハンドラーにはなれずウイングフィニッシャーでした。
とはいえPGはスマートだし「ボール持ちたがり」ばかりでは渋滞してしまうので、ブラウンの役割は丁度良く、それでいて高い得点力も示しました。チームが個人アタックを増やしたため、3P成功率を落としたものの、楽なシュートを打っているわけではないので仕方がない。
〇3P成功率
キャッチ&3P 43.1% ⇒ 36.7%
プルアップ3P 31.3% ⇒ 34.8%
高確率だったキャッチ&3Pが下がったものの、プルアップの成功率が上がっており、エースとして決めるべきシュートが向上したともいえます。ややテイタム&ホーフォードからのパスに苦戦しており、パサーがスマートのみになったのが響いていそうです。去年はケンバのパスからも確率良く決めていたからね。
3歩進んで2歩下がったような3Pでしたが、それは3Pだけでなくブラウンのプレー全体に言える話です。この3シーズンでブラウンは成長したし、これ以上を求めるのはチーム事情に合っていないです。もしもジェイレン・ブラウンという選手が更なる成長を目指し「エースになれる環境」を求めても良いかもしれません。
〇得点
20.3 ⇒ 24.7 ⇒ 23.6
主力が毎シーズン抜けているので、ブラウンの得点は重要度が増しています。ただ25点には届かないくらいが定位置って感じになってきました。テイタムもいるし、これ以上ってのは違う気がするね。
〇2PFG
54.4% ⇒ 53.6% ⇒ 54.4%
2P成功率は、よくいえば安定してきたし、悪く言えば伸びていません。特に「テイタムよりも効率よく点を取る」のが初期のブラウンだったのに、ここ3シーズンで停滞してしまったので、長所として言い切れるのか微妙な雰囲気になってきました。
〇フリースロー
72.4% ⇒ 76.4% ⇒ 75.8%
3年目までは65%程度だったフリースローは向上しましたが、ここでも「75%前後で頭打ち」って感じになっています。アテンプトも5本を超えてはいません。
2年目で39.5%だった3P成功率はシュートの上手いウイングとしての期待が高まっていたのですが、結局ここまでの6シーズンで1回も40%を超えていないこともあって微妙なラインです。
〇TS%
58.3% ⇒ 58.6% ⇒ 57.4%
あまり変わらない成功率同様に、2P、3P、FTのアテンプトバランスも変わらなかったので、TS%も停滞しています。58%は立派なスタッツなので誇ってよいのですが、オールスター選手としての地位を確立すると思っていただけに、ここ3シーズンはなんかもどかしいよね。
〇アシスト
2.1 ⇒ 3.4 ⇒ 3.5
ここについては明確に伸びていますが、3.5ってのが、これまた微妙なラインだよね。全然悪くないぜ。でも、突き抜ける良さはないよね。特にヘイワード、ケンバと起点役が抜けているのだから、テイタムと共にブラウンのアシストも大きく伸びて良かったはず。
〇リバウンド
6.4 ⇒ 6.0 ⇒ 6.1
ウイングどころかガードになったシーズンだったので、6つのリバウンドは立派です。でも、やっぱりここも現状維持の3年間なのでした。つまりブラウンは
素晴らしいスタッツだが、変化に乏しい3シーズンを過ごしている
ということになります。伸び盛りな23~25歳の3シーズンがこれでよかったのか。ファイナルへ進んだし、チームの補強は進んだものの、若きタレントがこのままでいいのか。だから「ジェイレン・ブラウンはトレードするべきか」というのは
移籍により戦術・役割を変え、自分自身の可能性を広げるべきなのではないか
ということです。現状に不満があるわけではないけれど、環境を変えたら化けるんじゃないか。いや、環境を変えないと化けることはないんじゃないか。
良いか悪いかは別にして、テイタムとプレーするハーフコートゲームから、シモンズとプレーするトランジションゲームになれば、スタッツのバランスは大きく変化し、新たな課題が見えてくるかもしれない。
どんなバスケでも20点は取れる選手だけど、30点取る選手になりたければ、チームとしての戦い方そのものが違うチームへ行くべきだと思うのでした。
タイトルと内容が合ってないですよ
これなら「JBは移籍するべきか」が正しいタイトルです
いいえ、これで合ってますよ
この記事はKDトレード案が話の前提にあるからです
どうしようかと思ったけど、どっちでも成立するかなーと思いやした
C’sファンです。JBにとって、もっと役割増やせばやれるのは分かっている一方で、昨年はゲーム後半にアタックして纏まった点を取る役割を任されて、着実にステップアップしていると認識しているので、その辺りはスタッツと印象に乖離がある気はします。もっとやれるっているのはその通りなので、可能性という意味ではファンにとっては頭が痛いところですね。