ヒートvsブルズ

2022/2/28

イーストの頂上決戦・・・なのか?
グリズリーズとの激戦を戦ったデローザン。44分もプレーして大丈夫なんだろか。一方のヒートは苦しくてもローテ守る余裕というか、苦労してきたから誰が出てもイケるチームになってきました。本日はラウリーがいないのでビンセント。平然とスターターに置けるようになったのはビックリだよね。

◎ハードワーカーS

ジャボンテがダンカンからオフェンスリバウンドをもぎ取るスタートは、ハードワークで勝てるスモールな選手の強みを感じさせるのですが、総合的にはヒートの方がフィジカルの強みを生かしていきます。バトラーのパワー押し込みはミスしたけどさ。

グリズリーズ戦はブーチェがアダムスに負けたのが痛かったけど、今日はアデバヨ。アウトサイドから決めないとダメだけど、決めればOKってわけでもないから厄介な相手だね。まぁそのアウトサイドが決まらず、ディフェンスを広げられないし、デローザンのポストにダブルチームに行ったアデバヨがパスミスをさそい、タッカーがスティール速攻。そしてアデバヨはポストアップからステップインでブーチェから点を取ります。

今日もちょっとセンターが苦しいのか。ただし、ダンカンがいるのでスイッチさせての、インサイド勝負は出来ます。そこにラビーンの3Pが加わって大きなビハインドにはしないよ。あとはデローザンが決めればいいのかなぁというシーンで、スイッチさせられてもデローザンにシュートすら打たせないアデバヨディフェンス。ならばミスマッチになったブーチェを狙うも、回り込んだバトラーがスティール。

ということで、ブルズは勝てるポイントもあるんだけど、モンスター・アデバヨとビッグを守れるバトラーのディフェンスに困ってしまいました。「スイッチさせたのに意味ないじゃん」ってやつですね。

タイムアウトのブルズはトロイ・ブラウンとホワイトを投入し、そのブラウンがオフボールで動くことでヒートディフェンスにギャップを作り始めます。ちょっと珍しいね。これを意図的に繰り返したらブルズは面白そうなんだけど、それをやるにはカルーソが足りていない感じがする。

そんなわけでバトラーのドライブからタッカーのダンクで二桁点差になります。ヒートの方がボールを持っていない選手の動きが整備されている。ヒーローがアデバヨとギブ&ゴーに行こうとしてパスが来なかったけど、すかさずダンカンがハンドオフに寄ってきて、最後はゴール下にカットしたタッカーのダンク、なんていう連動性があるぜ。あとタッカーが倒れていて4on5の状況なのに、オフボールの崩しでシュートに行けるしさ。

ブルズはローテの時間でデローザンとトリスタンのコンビにスイッチします。即座にオフェンスファールかますトリスタン。最近、ちょこちょこ見るトリスタンだけど、オフェンスはダメでディフェンスは働いているね。不思議だけど、それも時代の流れなのかな。

アデバヨが下がったヒートは押し込めるビッグマンがいないので、トリスタンの高さで十分に対抗でき、普通のセンターよりもスピードがある一面が生きている。それが狙いで獲得したのかな。ブーチェの控えはデカいセンターの方が良さげだけど。

オフェンスはデローザンが2つのミドルをヒットし、なんとかしてくれます。全く点が取れていなかったブルズですが、このミドルが決まったらデリック・ジョーンズが上手く視界の外から飛び込んだりして、30-21とビハインドを一けたに戻して1Qが終わります。

◎ドスンムタイム

デローザンとラビーンを分けて使い、ホワイトで調整するブルズのローテに対して、セカンドユニットをヒーローに引っ張らせるヒート。そのヒーローのタフミドルに、ビンセントとストゥルースのシューターコンビで引き付けてのデッドモンのアリウープダンクで点差を16点に広げます。

デローザン以外をハードワーカーにしたブルズは、ヒートのゾーンをどうやって崩すのかわかっていない。こりゃドノバンの失敗なわけですが、その中で意外とドスンムは冷静にシュートチャンスを作っています。外しているけどさ。実は戦術能力もそこそこ高いドスンム。シーズン序盤はひたすらボールのある所に顔を出していたけど、マンマークとか工夫するよね。

しかし、ビンセントが3Pをヒット。さらに外れた時にストゥルースがリバウンドを取ってパスアウトからビンセントの3P。ドスンムはドライブで返すと、スクリナーのオフェンスファールを引き出す守りで唯一とめてくれます。ドスンムタイム。そんなこともあってか、ホワイトがいてもPGドスンムだもんね。

再びラビーン&ブーチェ。これだけ入れ替わるとディフェンスはメンドクサイだろうね。アデバヨが強さを見せますが、ブーチェも速攻に参加してプットバックダンク。さらにタッカー相手のインサイド押し込み。なんだけど、ホワイトのアリウープパスはダンクに行かなかったらアデバヨにチェイスダウンブロックされます。さらにポストアップからのフェイダウェイもアデバヨブロック。モンスターアデバヨ。今日も苦しいブーチェ。

でも、今度はバトラーのゴール下をドスンムが後ろからブロック。そこからラビーンが走って点差が一けたになります。バトラーのフェイダウェイもドスンムが止め、走ったデローザンがファールドロー。まじでドスンム様様。ロンゾ戻ってきたらどうしようか。

ドスンムに困っているバトラーと、単純にシュートが決まっていないアデバヨでヒートは若干のトラブルですが、ビンセントが点を取ってリードを保ちます。ヒーローのミドルに、ケイレブのコーナー3P。両エースがダメなのに、他で何とかしていくったヒート。

ってことで、お互いに主役以外の主役のような働きが目立った2Qでした。なお、残り1秒でオープン3Pを打ったドスンムだけどエアボール。それを決めていればドスンムのQになったのにね。ヒートが9点リードです。

◎アデバヨ

後半も決まらんブーチェ。こっちも決まらないダンカン。そんなスタートになったものの、アデバヨがやっとショートレンジジャンパーを決めると、ビンセントはデローザン相手にポストからのステップイン&ワン。さらにディフェンスでもデローザンを止めると、アデバヨが速攻に持っていき、パスアウトからビンセントの3Pでヒートのリードは15点に広がります。

なんとかドスンムが3Pでランを止めますが、トランジションのラビーンからチャージドローするビンセント。もうラウリーいらないじゃん。

タイムアウトのブルズですが、空けるとアデバヨのモンスターダンク。ダンカンも相棒アデバヨとのハンドオフからやっと3Pをヒット。ただバトラーだけはドスンム&ジャボンテに苦しめられ続けており、試合が決まるところまでは行きません。

〇バトラー
FG4/13

ところがそんなバトラーの3Pにファールしたデリック・ジョーンズで20点差に。ちょっと飽きてきた管理人。しばらく何も書かずに見てよ。

・・・アデバヨが1on2の速攻なのに、周囲を吹っ飛ばしてダンクしている。

・・・

・・・

3Q残り2分。どうも追い上げるきっかけすら掴めない空気なので、ブルズはハーフコートディフェンスを積極的なハイプレスに出ます。ゴール下のところに持っていかれるのが苦しかったので、その前に止めきる作戦だね。ただ、その時のセンターがデッドモンになっていたので意味があるような、ないような。

しかし、プレッシャーを受けながらもギリギリで通るパスを出すヒーロー。上手いな。オーストラリアに困っていた日本のPGとは違うな。トップでボールを持つヒーローは、プレッシャーが緩んだら個人アタックでファールドロー。91ー67と24点差で終わった3Qでした。

〇ブーチェビッチ
2P7/11
3P0/3

14点
2アシスト

最終的に2Pの押し込みは成功したブーチェでしたが、モンスター・アデバヨにタジタジの試合となりました。グリズリーズ戦に続き3Pが決まらないのが痛かったのですが、昨シーズン40%だったのに、今シーズンは30%と苦しんでいます。

それだけでなく、シンプルなピック&ロールが減った印象のブルズ。それだけブーチェのコンビプレー感がなくなってきました。デローザンが神っていたので、プレーにずれが生じてしまったのかも。もっとブーチェのコンビプレーを中心としたオフェンスに戻したいところですが、そのブーチェが外しているから、なんとも言い難いね。

ブーチェは先日のグリズリーズだけでなく、ヒート相手にも点が取れておらず、他にもシクサーズ戦が怪しいです。何故かネッツにも苦戦しているけど、基本的にビッグマン勝負で負けると難しい。3P決めて、パスで振り回すトータルな能力を使わないと、純粋にインサイドで戦うと厳しいよね。

ディフェンスの方は悪くなかったと思うのですが、ビンセントやストゥルースに攻め込まれてしまうと、デローザンとラビーンの軽さが出てしまいます。バトラーを抑えているドスンムとジャボンテのマッチアップは強いんだけど、チーム全体がアグレッシブに来るチームに弱いよね。

一方で全員のアグレッシブな姿勢に強みが出てきているので、チーム全体の強さが光るヒート。実はまだスターターの連携はよくわかんないんだけど、ヒーローのエースアタックに、ビンセントやストゥルースが点を取れ、万能なケイレブが絡むからマジで強いわ。アデバヨいないと決まんないダンカン問題もあるけどね。

それにしてもアデバヨすごかったね。実はスイッチからデローザンを守ったら、1回ブロックし損ねてファールした以外は、ほぼ完ぺきに止め、シュートを外させるディフェンスでした。今日のデローザンは、そこまでマッチアップ相手に困ったわけじゃないけど、アデバヨに困っていた。ベインやカイル・アンダーソン相手よりもアデバヨに困っていたかもね。

思い返せば1年前の今頃は「アデバヨ大丈夫?」ってくらいお疲れな姿を見せていたので、オールスターにも出れず、しっかりと休養したであろう今の状態は、去年とは全く違うね。バトラーの方がニックス戦に続きイマイチだもんな。

そんなわけでアデバヨが強いとヒートは強い。アデバヨが強いとダンカンのシュートも決まる。ただし、代役はデッドモンしかいないので、マジで健康が大事です。

イースト首位争いでしたが、ヒートの強さが目立った試合になりましたとさ。

ヒートvsブルズ” への1件のフィードバック

  1. デローザン、ラビーンだけではプレイオフではかなり厳しいと思うので、オフェンス面でのブーチェの復調は必須かと思われます。
    勝率に余裕があるうちにブーチェが決めるパターンを増やしておきたいですね。

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