ホークスvsマジック

2021/12/22

もう、どこのチームもメチャクチャです。ケガなのか、プロトコルなのか、メンタルなのかわからないけど出ていない選手だらけ。こんな時は観たことないものを楽しみにしよう。

マジックにはブリセットが加わっており、ホークスにはランス・スティーブンソンがいます。ハロー!マクミラン!

そんなわけでレディッシュやオキキの活躍を楽しみにみてみましょう。

◎レディッシュ

ヤングもカペラもハーターもハンターもいないけど、まだまだ豪華な気がしてしまうホークス。ボグダノビッチはケガからのリハビリもあってかプレータイム制限がありそうでベンチスタートですが、試合開始からコリンズがアグレッシブにドライブを決め、レディッシュも強気なシュートで引っ張ろうとします。

コリンズって主役タイプじゃないというか、コンビプレーで異様な力を発揮するタイプなので、ある意味で本領発揮できない中での活躍を楽しみにするだけですが、レディッシュについてはザ・主役じゃん。こんな時に主役キャラとしての価値を高めて欲しいよね。

一方で「ゴードン・ヘイワード」と称されているワグナー弟もやり返します。ある意味でワグナーにとっては「ここで結果を残せば、今後も主役になれる」わけだ。1人でやってしまうコール・アンソニーがいない間に存在価値を高めるどころか、ファーストハンドラーの座を奪い取りたい。サッグス?知らんわ。

そのワグナーのフローターをヘルプで飛んできたレディッシュがブロックします。やる気満々のレディッシュ。ところがオフェンスはギャリー・ハリスに苦戦。しぶとかったり、クレバーだったり、個人で抜くのが難しく、でもコンビプレーをするには熟練度が低いのでマジックがリードを得ます。

タイムアウトでボグダノビッチを投入し、レディッシュアタックを嫌がったマクミラン。しっかりとスクリーンをセットし、ハリスを剥がし、レディッシュがフローター。さらにトランジションからのダンク&ワンで盛り返します。見事なる修正。ウイングエースを扱えるのか。

そんなところでレディッシュが下がってランス・スティーブンソンが登場。13-14シーズンでNBAのトリプルダブルキング。コーナー担当してパスが来ません。大丈夫、マクミランは見ているぞ。

マジックはギレスピが出てくると早速チャージドロー。ファールしたオコングが下がるとジェイレン・ジョンソンが出てきます。楽しいね。プレシーズンみたいだ。

ジェイレンとランスはポジション被りがありボールムーブを止めてしまうし、ランスはハンドルミス。しょうがないね。しょうがないよ。そんな部分も楽しまなければいけないプロトコル。

コリンズが1人で奮闘しているけど、コンビプレーが成立しない中で苦しみまくった1Qになりました。パスが合わない、ポジショニングが合わない。点が取れない。ただマジで奮闘しまくっていたコリンズがディフェンスでシャットアウトしまくっていたし、ランスやジェイレンもハードワーク出来るタイプなので耐え抜きもしたよ。

1Q中盤から得点が取れなくなったマジック。要するにベンチメンバーが何もできなかったマジック。22-20とロースコアで終わったのでした。仕方ないね。ハードなディフェンスが勝つのは成熟度が足りない戦いならではなのかな。

ベンチに下がったコリンズは、何故かHCマクミランの隣の席に座り、バリバリに言いあってた。リーダーっぽくなれるのは大事なことだ。もっと頑張れや。

◎フランツ・ワグナー

マジックの選手はマジで誰が誰だかわからん。ギレスピが有名人に見え、オケケがスーパースターに見えるくらい。ただ、選手がいなくなったことで、むしろディフェンスのチームらしさが増しました。HCは望んでいなかった気もするけど、ロスターの特徴が出ている。

ロビン・ロペスを除けば動ける選手で構成されており、しかもガードもサイズがある選手ばかり。1Qはオフェンスが何もできなかったともいえるし、守れたとも言えるじゃん。そしてタフだったけどギレスピがジャンプシュートを決め、速攻でグラベットからフォードへのアリウープが決まり9点リードにします。・・・誰だよ。

あとホークスのベンチメンバーの方が酷かった。何故かボグダノビッチ、レディッシュ、コリンズの全員を下げてしまったからどうにもならん。っていうか、ランスがPGやっている。そりゃあマクミランの好みが強すぎるぜ。

レディッシュとコリンズを戻すとコリンズからチャンスを作れるようになりホークスは改善するけど、マジックもワグナーが戻ってきてオフェンスが形になり始めます。グラベットも結構よい感じのPGしてるし。

さて、じっくりとワグナーを観察しましょう。

PGすることが増えたワグナーですが、ハンドリングそのものは微妙なライン。もちろん下手ではないけど、すごくもない。また逆サイドまで見えているような視野の広さもないし、周囲の動きを先読みするようなプレー感覚の良さもない。残念。

ただし、パスは上手い。ポストにゆるーいパスを通せるのは高さやスピードの感覚が優れているからだね。極めてシンプルなゲームメイクをするんだけど、緩いパスで構築できるから緩急がついているのが面白い。

そしてドライブとパスの判断が良いので、見た目よりも抜ける。迷いなく3Pも打つけど、ムリに作って打つのではなく、流れの判断で打っているから違和感がない。総じてワグナーからのオフェンスはスムーズです。違和感がない。ムリがない。大胆さもないけど、その分だけミスもない。

一方のディフェンスはサイズがあるのでポジションレスな対応が可能です。ガードを守っていながらインサイドのカバーに行って後ろからブロックも狙える。・・・なんだけど、全体的に詰めが甘いので、あまり機能していません。せっかくインサイドのカバーに行ってもボックスアウトしていないとか、ガード相手には距離を取りすぎているとか。ただ、ホークスのガード陣にプルアップ3Pがないので助かっていた。

この試合はお互いに選手が足らず、ハーフコートの構築に困っています。だけど、ディフェンスに関してはお互いにサイズがあって動ける選手を並べて強みを出している。だからロースコアなんだけど、そんな時はミスから走れたチームが優位になるよね。しかもワグナーオフェンスはミスが少ないし。

ちなみにターンオーバーは記録しているけど、パスが合わなくてアウト・オブ・バウンズっていうパターンが多かったのでカウンターは食らわない。ホークスの方はインサイドに攻めていってパスを奪われていたからつらかった。

そんなわけで47-37とマジックが8点リードで前半が終わります。ホークスが点を取れなかっただけであり、マジックも怪しかったけどトランジションの分だけ増やせた感じです。コリンズがチェイスダウンブロックしたのにファールコール⇒クレームしてテクニカル、っていうプレーでレフリーがコールしていなければ互角だったかもね。その程度の差でした。

◎オケケ

後半になりギャリー・ハリスの3P、ロビンの速攻ダンクでマジックが17点リードになります。あっという間じゃん。

このラッシュを生み出したのは、1人レベルの違うプレーをしていたコリンズに対して、オケケが完璧なディフェンスを見せた事。ディフェンスのマジックっぽいな。アウトサイドのドライブについていき、ポストアップをスティールし、シュートミスはリバウンドを抑える。オケケタイム!

コリンズにとって苦しかったのは
ハンドオフ⇒オープンにしたけど3P打ってくれない
逆サイドへのキックアウト⇒ワイドオープンだけど3P打ってくれない
という日常と違いすぎるチームメイトでもありました。良いプレーはしていたと思うけど、ここまで打ってくれないとどうにもならん。ポストアップしたらファールで止められてもいたね。

気が付いたら20点差。いかんぞホークス。ってことで、前半と同様にボグダノビッチが登場します。レディッシュと共に起点が3つになったので点が取れ始めると、トランジションからレディッシュがハンマーダンク。高い。

ホークスペースになりそうな時間帯でしたが、ローテの時間なのでレディッシュ⇒ランス。でも、ここで踏ん張らないと苦しいぞ。それよりも後半序盤で手を打つのが遅かったぞ。

マジックはティム・フレイジャーからスクリーンを使ったチームオフェンスを展開していきますが、これが教科書過ぎて奪われてしまいます。来ると思ったところにパスが来るからディフェンスも読んでいるっていうね。ジリジリ追い上げるホークス。

そしてコリンズの3P、ライトのレイアップミスをプットバックで7点差になります。20点差から見事に追い上げた・・・あれ、これも1Qと同じですね。マジックのベンチメンバーが点を取れないだけかもしれない。

戻ってきたレディッシュはランスのパスから3P。手前で潰れ役になったコリンズに声をかけるランスはいいやつ。ホークスペースになった残り1分。

立ちふさがったのはワグナー。ドライブレイアップを決めると、キックアウトから繋いで最後はBJジョンソンの3P。70-61で3Qが終わります。開始1分と終わりの1分で差を作ったマジックでした。中身はホークスの方が良さげだったけど、オケケとワグナーにやられた感じ。

◎誰だよ

前半と違ったのはここから。ランスのパスからジェイレン・ジョンソンがドライブ。3Pは外したけどパスからウイングが決めに行くパターンになります。一方のマジックはポストのロビンからバックドアカットしたシュフィールドのレイアップに、BJの3P。だからお前らは誰だよ。さらにシュフィールドは3Pも繋げてマジックが15点リードにします。

タイムアウトのホークスはボールを動かして、動かして、最後はちょっと苦しかったけどライトの3P。コリンズのターンシュートミスをオコングが押し込みます。しかし、またBJのプットバックで二桁リードを守るマジックは、シュフィールドが3P。エグイ。

フォードも含めて謎の3人にやられまくるホークスディフェンス。そして、戻ってきたワグナーもロビンのポストアップにカッティングで合わせて15点差に戻してしまいます。反撃のきっかけを掴んでは失っていくホークスは、コリンズがフランストレーションファール。で、またシュフィールドが3P。「読み方なんてどうでもいいか」と思っていたけど、ダメだな。

8リバウンドしたギレスピ
14点のBJジョンソン
FG3/3のシュフィールド

プロトコルが生み出したベンチ要員たちが活躍していったマジック。まさかだわ。まさかだよ。面白いもんが観れた。

〇オケケ
12点
5リバウンド
6スティール

〇ワグナー
25点
FG10/24

ハイスコアのワグナーに、スティール6のオケケ。どっちも持ち味を発揮しました。まぁここら辺は選手がいない中で主役なんだから、これくらいやって欲しい。スティール6は出来過ぎか。なお、何故かギャリー・ハリスがフリースローを11本も打った試合でした。全部決めた。

〇ロビン・ロペス
10点
5リバウンド
11アシスト

間違いだと思った。リバウンドが11だと思っていたら、アシストが11でした。つまりはロビンのポストアップを起点にしたパターンが機能したわけだ。

せつないのは、これはWCJでやって欲しいし、チームとしては今日のようにディフェンスで戦って欲しいこと。主役がいなかったらマジックに望んでいたプレーが出てきてしまった。これでいいじゃん。このパターンを主役たちでやろうよ。切ないぜ。

ハードワーカーと動けるウイング。マルチタイプを揃えて勝利したマジック。まぁ火力不足なのは当然だけど、プロトコルなりの面白さがあったぜ。

〇ジョン・コリンズ
28点
12リバウンド
2アシスト

得失点差 +7

マジで1人だけ圧倒していたコリンズ。周囲のレベルが低いからだけどね。とはいえ、終盤まで一方的にやられていたのに、得失点差が+になっているんだから立派ではある。願わくば2アシストが増えていれば・・・なんだけど、コリンズが悪いのか、周囲が悪いのか、後者の印象の方が強かったので致し方ないか。

〇レディッシュ
34点
4リバウンド
4アシスト
3P6/10

得失点差 △18

42分プレーしたレディッシュが△18で、41分のコリンズが+7っていうね。不思議な関係性だったけど、レディッシュはそんなに悪くなかった。34点ほど良くもなかったけどね。

せっかくの機会なのでもっと主役を味わって欲しいですが、ガードの展開力に悩んだ試合でした。デロン・ライトでは厳しいね。ボグダノビッチが出ていれば、どうにでもなった試合であり、プレータイム制限が厳しかった。

そんな中でチームハイのアシストを記録したのは、まさかのランス・スティーブンソンでした。短期補強のランスですが、意外とこのままいくかもよ。

〇ランス・スティーブンソン
1点
8リバウンド
5アシスト

目指せトリプルダブル!
点は取れそうにないので、ディフェンスとアシストに精を出してください。次の試合で結果を残し、なんとかチームに残ろうぜ。

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