シクサーズvsホークス

2021/12/23

プレーオフの事でも思い出しながら観てみましょう。しかし、あの時ブーイングを食らっていたシモンズもヤングもいません。コロナプロトコルもあってズタボロなホークスと、シモンズ問題は片付いていないけど相対的にはマシなシクサーズ。

◎オコング

ジョン・コリンズ以外のスターターはいないので、センターはオコング。エンビードと対峙するのがオコング。プレーオフを思い出してみよう。

ケガから復帰してプレーオフだったオコングは、緊張感にも負けたのか、エンビードにタジタジでした。ザ・プレーオフっていうくらい力の差というか、存在感の差が出ていた。ところが、ゲーム6くらいになると慣れてきたオコングが良いプレーをするようになったのが、「あのシリーズ」らしさでした。成長という名の財産。

エンビードのポストアップに全くビビることなく対応していくオコング。ポジション取りのところでしっかりと戦って外に押し出し、ボールを持たれてもファールをせずにタフショットを打たせ、ミスを誘う。この対応は非常に良かった。

一方のオフェンス面でホークスが用意してきたのは、オコングをトップの位置でトレイルさせるプレーコール。しかも、ウイングでシューター的に動いたのがコリンズという変な形なので、予期せぬプレーにシクサーズは面食らってしまいます。このパターンからコリンズが3Pにドライブを決めると、デロン・ライトやメイスのガード陣も空いたスペースにドライブしていったので、14点ものリードを得たホークス。

コリンズ⇒オコングのアリウープも決まり、前のマジック戦と違い、ハンドラー不足を感じさせないスタートになりました。オフボールのコリンズから動かしてギャップを作ったぜ。不甲斐ないホームチームにブーイングし始めたフィラデルフィア。エンビードも帰ってこなくなったらどうする。

ホークスはインサイド側を固めるディフェンスでセス以外にはやられないのが光りました。マジック戦は「相手が弱いから」って部分もあったけど、ヤングがいないことで明確な弱点がないこともメリットだね。特にエンビードとトバイアスが中心のシクサーズだしさ。

このディフェンスはベンチからマキシーが出てくると一気に苦しくなります。アウトサイドが1人増えたら外まで追いつかないってのは当然だ。しかし、オコングと交代で入ってきたジェンが3Pを決めればゴール下でもエンビードからファールドローし、リードを保ちます。

相手がエンビードだから・・・というか、「なのに」かもね。オコングをスターターに持ってきて、シクサーズ用の準備をしてきたホークスの作戦がハマった1Qでした。そして時間がたってから3Pもあるジェンの対応をさせたのでエンビードのスタミナ的にはついてこないよね。そんな感じです。

1Qは32ー18でホークスがリードします。ホークスの奇策的なものが機能したわけだけど、それ以上にシクサーズが悪かったね。セスとマキシーしか点取っていない気がする。しかも終盤にマキシーが連発して助かっただけでした。

◎トバイアス

2Qになるとホークスが点を取れなくなります。まぁ前回も同じです。仕方がないのでゾーンにしてみた、するとシクサーズに加わったタイラー・ジョンソンが3Pで点差を詰めます。基本的に外まで守っていては間に合わないのがゲームプラン。

そんなわけで徐々にシクサーズがリズムを掴んでいくのですが、こっちもベンチメンバーが苦しいので「ホークスよりはマシ」ってくらいで、マキシーのアタックが終わると、なかなか点が取れません。開始6分を6失点に抑えたシクサーズでしたが、自分たちも15点と普通レベルにとどまったため、一気に逆転とはいかず。

普段なら「リバースは個人技任せでさ」というけど、今はどこのチームも苦しんでいるから、何も言えないよねぇ。お互いに個人でどうにかして欲しかったセカンドユニットですが、個人でどうにかするにも限度があるってくらい選手不足。言い換えればみんなディフェンスはそれなりによかった。ハードワーク。

スターターが戻ってくると、再びエンビードを囲むホークスディフェンスに苦戦するシクサーズ。ターゲットがわかりやすすぎてね。それでもトバイアスがドライブからねじ込みを連発すると3点差になります。インサイドのねじ込みが功を奏してきた時間帯。

オコングがゴール下を返しても、さらに行くぜトバイアス。コリンズがベンチに下がると止められなくなってきた個人技に対して、乱されたホークスは、ここまでパーフェクトに止めていたエンビードにもスピンムーブを食らいます。ヘルプが間に合わなかった。

苦しいホークスでしたがスローダウンしていたので、大ケガしないですんでいたような2Q後半。シクサーズからすると逆転したいのに、ディフェンスにエネルギーを費やされていました。そんな中、残り1分、トバイアスが飛び出してパスカットし、サイブルの速攻。さらにマキシーもドリブルを奪って、またまたサイブルの速攻ダンクで遂に追いついたシクサーズ。

最後にサイブルもスティールして速攻に持って行ったけど、ここは決めきれず51-51の同点で前半が終わります。シクサーズ的には逆転できそうで出来なかったけど、1Qが18点だったことを考えれば、見事なカムバックでした。

ホークスのディフェンスにハマってしまったけど、それを正面からトバイアスが突破したことで一気に攻略できたね。

◎美しきレディッシュ

コリンズのコーナー3P、セスのミドルとお互いに外から決めていくスタートになった後半。ホークスは苦しい中でコリンズ頼み。シクサーズの方が余裕があるので、セスやサイブル、コルクマズで攻めていきたいところ。注文通りのセスは3Pだけど、2人はボールも持たないな。

そんな中、トバイアスにファールしたコリンズがベンチへ。トバイアスで優位になっていくなーと思ったら、コリンズが抜けて逆にオフェンスのバランスが良くなるホークス。頼る選手がいちゃダメっていうモラント理論なのか。

レディッシュが解説が唸るほどの「シルキームーブ」をみせて同点にすると、さらにエンビードからファールドロー。スネークドリブルからステップバックミドル。美しきムーブ。美しすぎるムーブ。超期待したくなる美しさ。

セスの見事なパスからエンビードのゴール下が決まるも、ホークスも見事なボールムーブからオコングが&ワン。さらにショットクロックがなくなったところでメイスが3Pを決め7点リードにしたのですが、レディッシュが足をひねってしまいます。踏んだり蹴ったり。

さすがにエンビードに耐え切れなくなってきたオコングって事もあり、リードしているのはホークスだけど、流れはシクサーズにありそうな展開です。

・・・って思ったらフリースローの時に膝に手をついているエンビード。セルツ戦も40分出ていたしね。このサイズの選手が40分は危ない。案の定、3Pラインの外から謎の1on1しかけてハンドルミスしている。疲れていることを察してか、交代です。

ただでさえ主役がいない試合なのに、コリンズ、レディッシュ、エンビードがベンチで休んでいる3Q終盤。ボグダノビッチが緩急でファールドローすれば、マキシーがスピードでぶっちぎってダンク。

再びジェンが3Pを決めれば、コルクマズがインサイドで反撃。ドライブに合わせて飛び込んだメイスが&ワン。前半と違って得点が停滞しなかったので79-75で3Qが終わります。点が入ったって事はないけど、あんなに決まらなかった前半を考えれば良かったね。

◎スカイラー・メイス

再びメイスがカットプレーを決めた4Q。この選手をスターターに置いているのは面白いよね。殆ど目立たないわけですが、しっかりとストレッチしての3Pに加えて、カットプレーがあるので主役たちの中に混じらせたら面白いタイプ。ボグダノビッチをベンチに置いているのは、少ない主役を効果的に使うためなんだろうね。

さて、メイスがベンチに下がると次第にシクサーズペースになっていきます。関係ないようで関係あるかもしれない。まぁやっているのはゴール下の強さ+トバイアスのミドルなので、関係ないかな。再びのトバイアスショーで同点に追いつくよ。

一方でコリンズはトバイアスからファールドロー。プレーオフではここのマッチアップはキーポイントだったよね。次第にコリンズが上回っていったんだけど、時に爆発するトバイアスは止めらんなかった。そしてトバイアスをみていたら、アリウープパスを出され、サイブルのダンクで逆転です。

さらに今度はデロン・ライトがサイブルの腕に当たったか、足が引っかかったか、倒れこんでしまいます。肩を借りないとロッカーにも下がれない状況で、踏んだり蹴ったり。

苦しいホークスはメイス&コリンズのピック&ロールっていう選択です。しかもドライブを決めるメイス。シクサーズはエンビードが3P。ちょっと怪しい。動けないだけ疑惑。マキシーのドライブはオコングがブロック、ボグダノビッチはトバイアスのプレッシャーでトラベリング。重たい展開になっていきます。

シクサーズ4点リードの残り4分半。オフェンスを組み立てたくてもボールを回すだけになってしまったホークスですが、またもメイスがドライブをねじ込むと、ドライブキックアウトでボグダノビッチの3Pをアシスト。エンビードのディフェンス3秒もあって点が取れたホークス。大エース・メイス!去年のドラフト50位!

メイスの活躍で10-2のランで逆に4点リードにしたホークス。残り2分。エンビードのパスからマキシーの3Pは決まらず、逆にボグダノビッチのミドル。決めないとマズいシクサーズのオフェンスはトバイアスアタックだけど、これをオコングがブロック。

やり直しになったオフェンスはマキシーの強引なシュートが決まり、生き延びたシクサーズ。守ってはボグダノビッチを追い込み24秒オーバーにしますが、時間は使われたので残り40秒でツーポゼッション差だよ。

急いだマキシーの3Pは外れるもリバウンドもとって、もう1本も決まらず。途中でエンビードがオフェンスファールしているけど見逃されており、何度もリプレーが流されます。しかも、リバウンド争いでコリンズがファールコールされてしまいます。もう時間もないしチャレンジしたマクミラン。失敗。

チャンスが残ったシクサーズ。残り29秒で98-94。フリースローラインに立ったエンビードは誰かと違って2本とも決め2点差に。

ファールゲームしないシクサーズ。ボールを長く持って時間を使ったボグダノビッチですが、使いすぎてしまってパスを出し、イワンドゥが酷いシュートでリングにも当たらず。でも24秒オーバーで助かったような。

残り5.4秒。シクサーズボール。プレーコールに失敗したものの、ボールを持ったセスがドライブ。ディフェンスが寄ってきたところで判断よくエンビードへ。ワイドオープンのミドルになったエンビードですが、これを決められず。まぁ仕方ないね。プレーは完璧だった。

〇メイス
14点
11リバウンド
FG6/11

ってことでメイスの活躍によって1勝を拾ったホークスでした。層の厚すぎるチームでは出番は来ない。いろんな問題が起きて巡ってきたチャンスを掴もうとしています。ホークスのガード陣にはディフェンス奮闘するタイプが少ないので、面白いチョイスになるかも。しかもライトがケガをしたので、次のクリスマスゲームはメインハンドラーになるのかも!

〇3P
ホークス 29%
シクサーズ 22%

どっちも3Pが決まらない試合でしたが、2/2のセスを抑えたのは誰だって話です。あと、シクサーズもセスに打たせるパターンがなさすぎ。マキシーを同時起用してしまうと頻繁に起こるヤツ。

〇オコング
13点
FG6/10
8リバウンド
3ブロック

そしてインサイドで奮闘したオコングによって試合が決まった気もします。3P決まらない、打つパターンがないシクサーズに対して、頼みのインサイドをオコングがエンビードのFGを35%に押さえて守り切ったのでした。

プレーオフとは全く違う内容でしたが、プレーオフのように重たい試合でした。シクサーズの強みは重たい試合でも勝てる事であり、軽い試合だとシモンズが目立つのですが、後者がないので勝率が上がらないね。何に苦しんでいるのか、難しすぎたなぁ。

ホークスはラッキー。ラッキーはラッキーなんだけど、メイスとかイワンドゥとかジェイレン・ジョンソンとか、獲得する若手は狙い通りだから、こういう試合が出来るのかな。ロイド・ピアースならば成立しない選手も多いけどさ。

お互いに勝てなくて困っています。もう一手を打つ時に、シモンズをレディッシュと交換と化すると面白そうですが、サラリー事情もあればライバル的にはそうもいかないね。早くシモンズを処理して心機一転したほうが良いと思うんですけどね。

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