2021/10/20
ニックスみたいなユニフォームのウォリアーズです。これ、タイムラインにでてきたらウォリアーズってわからない。特にドレイモンドがランドルっぽいぜ。ちょうどフォーニエとランドルが相性良さげでしたが、その関係性に近い。
クリッパーズは初戦です。ブレッドソーが加わり、レジーとの同時起用。ポール・ジョージ含めて3ハンドラー体勢ですが、スターターはバランスよいよね。
◎今日も強いな
開幕戦と違い、カリー、ウィギンズと3Pが決まって軽いスタートになったウォリアーズ。シンプルにスイッチしてくれることも多いクリッパーズで、ズバッツが出ているので、楽にボールムーブしています。そしてドレイモンドとルーニーが空き、インサイドに突っ込んでのキックアウトが機能している。
でも、それはクリッパーズからしても同じで、こっちはアウトサイドにプレッシャーをかけてくるウォリアーズに対してズバッツがインサイドに飛び込んでフィニッシュ。よく見る光景だな。ズバッツがこういうのを決めてくれるのが大きい。ルーニーとドレイモンドは、そこまで決めきれないもんな。
先にタイムアウトのクリッパーズだったのでスモールに移行するかと思いきや、同じ布陣で続けます。まぁなんとなく、このまま続けていれば堅実性で上回れそうだしな。おそらく気にしているのは3Pではなく、インサイドへ飛び込まれることで、それさえ止めておけば大丈夫そうなティロン・ルー。
実際にズバッツのダンクで追い付くのですが、直後にプールにディープ3Pくらってしまった。続いてケナードがハイポストからフローターなので、やっぱり確率で上回れ・・・カリーもディープ3Pだぜ。思うようには進まないことはよくあるよね。言い換えればウォリアーズは開始直後は普通のエリアで3Pだったけど、ディープまで広がらないと打てていないとも見えます。
ウォリアーズは開幕戦でもみせたゾーンを使いますが、イージーに3P打たれて辞めたっぽい。さらにモリスがカリー相手のパワープレーも決めるし、だんだんとクリッパーズのリズムに・・・ってところで、本日もビエリッツァ。それもインサイドでポジション取っての押し込みです。相手からすると厄介極まりないな。
開幕戦と違ったのは、このタイミングでトスカーノではなくオット・ポーターが出てきたこと。おそらくADへの対応とスモールなクリッパーズの違いなきがします。そして、ここからカリーが爆発。要はウォリアーズ側もルーニー→OPJ&ビエリッツァになって全体のエリアが大きく広がり、クリッパーズのディフェンスがスピードに間に合わなくなりました。
ってことで、本日もイグダラ・ビエリッツァ・OPJ+スプラッシュは強し。開幕戦はプールだったけど、今日はカリーの組み合わせで成功しているぜ。セカンドユニットに移行する時間帯にこれをやられると対応できないわな。レナードが欲しい。
タイムアウトのクリッパーズは、コフィ―やウィンスローを投入し、サイズの利も使いながらのカリー対応にします。ほぼウィンスローなんだけど、面白かったのはケナードとはスイッチ拒否してポール・ジョージとは普通に入れ替わっていたことかな。これでカリーを止め始めるのですが、それはカリーにひきつけられることになっており、見事に攻略されてしまったのでした。
1Qは44-27で圧倒のウォリアーズ。カリーさんがなんと25点、FG9/9です。1Qですよ。100点取る気ですか?
◎インサイド攻略
ズバッツがいなくなってからのクリッパーズは、ちょっと物足りなくなりました。理由はシンプルで単に「インサイドフィニッシャーが足りない」のではなくて「ハンドラーのアタックが足りない」ために、スペーシングも出来ているし、パッシングもしっかりとあるんだけど、ディフェンスが崩れていません。ズバッツがいればゴール下にパスが通ったし、ポール・ジョージのドライブはあるんだけどさ。
ちょっと苦しいかなーという2Qはズバッツを戻すと共に、スピードアップします。なるほど。カリーがベンチにいるなら走っても勝てそうだ。これを見てなのかわからんけど、ウォリアーズもビエリッツァを下げてノービッグで対抗です。トスカーノが出てきたけど、もう実質的にビッグマンの代役になっているな。
クリッパーズ優勢に見えたんだけど、イグダラの見事なブロックから走ると、プール→OPJのアリウープが決まり、流れがこないぜ。
ズバッツが下がるとセンター役をブレッドソーやウィンスローにやらせるのは面白い試みで、共にPGだけどフィジカル系っていう強みというか、ナチュラルに生まれるミスマッチ利用になっています。ただ、ウォリアーズのガード陣はセンター相手にも守る前提だから、そこまで効果的には決まらない。
インサイド攻略はクリッパーズの課題になりそうです。レナードいれば楽勝だけどさ。イバカがいないのも響いているし、
それでもブレッドソーが何度もセンターやって救います。20点差になりそうなのを防ぐブレッドソー。ケナードのドライブが続いたところで、今度はウォリアーズがタイムアウトなので、スティーブ・カーの方もインサイド攻略を嫌がっていそう。
ポール・ジョージがポストアップからミドルを決めると、続いてトランジションから3P、ブレッドソーも3Pで続くと、気が付いたら9点差になります。20点になりそうなのを防いでいた状態だったのに、インサイド攻略→3P連発のわかりやすい流れ。ウォリアーズのプレッシャーが緩んだところで決めたぜ。
逆にウォリアーズの方がインサイドを攻められなくなり、ドライブからキックアウトパスを出すも、カットされてしまうから3Pも打てず。そしてポール・ジョージがドライブに3Pで反撃しまくり。残り1分でタフ3P決めて2点差に。マジか。
2Qはチームオフェンスしていたウォリアーズに対して、個人技で攻略していたクリッパーズという構図なのですが、スペーシングしているしから個人技と言ってもカバーなんかが間に合わない。そこでポール・ジョージが決めきったわけだけど、事前にブレッドソーやケナードのドライブが決まっていたことが大きい。
そして逆にクリッパーズのプレッシャーディフェンスにより、ウォリアーズは個々のマッチアップで止められチームオフェンスにならなかった。ローテの関係でスターターからプールが抜けるとカリーへのパスが多くなりすぎたな。
残り21秒、コフィ―の3Pに飛び込んでファールしたトスカーノ。これで逆転のクリッパーズ。マジかよ。最後はカリーのレイアップが外れ、67-66です。ビックリの前半。
1Q 44-27
2Q 22ー40
どうなってんだよ。クリッパーズ的にはリズムを得るのに時間がかかったけど、一旦流れがきたらポール・ジョージの個人技で一気にラッシュした感じ。ウォリアーズ的にはボールを回せなくなったら得点がパッタリと止まった。本当はスローダウンしてデュラントで勝負すれば、こんなに反撃されなかったんだけど、そこもカリーになってしまうからペースを落とすわけにもいかず、ラッシュをきれなかったな。
◎ディフェンスを改善しよう
この試合って「何を修正点にするか」の戦いにも見えるよね。ルー視点で言えば確かに改善したけど、中身はポール・ジョージの連打なわけで、大事だったのはカリーからの連携を分断したディフェンス面じゃん。そしてカーからするとケナードにドライブを決められた後にタイムアウトをコールしながら、そこから3P決められまくった事じゃん。
後半になってウォリアーズがハイプレスからの速攻で早々に逆転します。つまりは改善は常にディフェンスにある戦いだ。共通しているのが「3Pを止めろ」なんだけど、同時にインサイドも止めないといけないってこと。むずいな。難しいなら個人のマッチアップ勝負しているクリッパーズの方が機能するって感じかな。
モリスを下げて、テレンス・マンをカリー番にしたクリッパーズは、ズバッツがダンクを決めればブレッドソーやマンがアグレッシブにリバウンドに飛び込んでくるので反撃。ブレッドソーのキックアウトからマンの3P、ズバッツのインサイドプレーで逆転。ウォリアーズもルーニーのプットバックで再逆転。お互いに主役以外が決める戦いになっていきます。
とっても軽かった前半に比べて、点はそこそこ決まっているけど、お互いに重たい展開に持って行った感じです。とにかくディフェンスで相手エースをなんとかしないといけない。フィジカルに対応し、穴が出来ても周囲のカバーで対応しよう。そんな中で囲まれても力強く決めていくような戦いだな。
残り2分。ドライブを決めたカリーに対して、ケナードとマンが3P。さらにレジーも3P。ビエリッツァのゴール下が外れると、レジーのドライブレイアップも外れ、3Qは93-90でクリッパーズが3点リードして終わります。
最後に連打されてしまったウォリアーズディフェンス。得意の3Pをポール・ジョージ以外で展開したクリッパーズ。重たい展開だったけど、最後は思い切りよく3Pを打てるかどうかの差だったね。
◎激しいね
オフェンスリバウンドを取りに行くオット・ポーターに対して、後ろから飛び込んで吹っ飛ばすようにキープするマン。逆に4人に囲まれながらオフェンスリバウンドをとるウィンズロー。両チームがビッグマンなしでリバウンドを取りに行けるんだけど、そこでフィジカルの差が大きく出ている気がする試合です。クリッパーズの方が「強い」選手が多い。
イグダラ&OPJvsマン&ウィンズローのリバウンド勝負みたいになっていた4Q序盤。得点を決めるのはレジーやプールなんだけどね。互角の状態で残り8分、先にクリッパーズのスターターが戻ってきます。気になるのは「カリーがベンチなのにマンが出ている」ってことかな。試合終盤まで持つのかどうか。
激しい戦いに筋肉が悲鳴を上げたかイグダラがダウンするシーンもあり、どちらもハードディフェンスが目立ったことで、ここまでの展開に反して得点がぱったりと途切れます。4Q開始6分で5-6とスーパーフィジカルな戦いに。そんな中でダミアン・リーがコーナー3Pを決めてウォリアーズが逆転したところでタイムアウト。カリーも戻ってきます。
ここからレジー、モリスと3Pが外れたクリッパーズに対して、リーが3Pを追撃。カリーもドライブを決めてリードを保つかと思いきや、ポール・ジョージのパスからレジーの3Pに、同じくカッティングで合わせたマンが&ワンで同点。ずっとポール・ジョージの怖さが目立っているな。
残り3分。トップでボールを持つポール・ジョージにはダブルチームでパスを促します。そこでまたセンターになるのがブレッドソー。ペイントでボールを受けて展開し、レジーがドライブからのパスアウトでモリスの3Pで逆転。
困っているように見えるウォリアーズですが、カリーがディープ3Pで再逆転。でも、同じ形から今度はブレッドソーがレイアップに行って、また逆転。ブレッドソーの使い方が効いているな。
残り1分。今度はダブルチームに来るのが遅かったので、そのままドライブするポール・ジョージ。遅れてヘルプが来たのでパスアウトからブレッドソーのオープン3Pになったけど決まらず。逆にトランジションの流れから、またもカリーがディープ3P。ちなみにディープ3Pになる理由に、オフボールで動くカリーに対してブレッドソーが遅れているのも一因。マンの方が良かったんだけど、攻守の切り替えからだから、好みのマッチアップには出来ないなぁ。
再びポール・ジョージには徹底してダブルチーム。これをかいくぐって3P打つけど、さすがに決まらず。残り40秒。2点リードのウォリアーズは、カリーを狙いながらボールを動かし、ショットクロックを使い最後はドレイモンドのゴール下で4点差に。
すぐに3Pを打ったら、これを決めちゃうポール・ジョージ。なんだよ。ダブルチームの前に打てばいいのかよ。ただファールゲームはカリーだったので3点差で残り5秒。
ロングパスをキャッチしたズバッツに逆ファールゲームなのか、単なるファールなのかわからないけど、まぁ成功だな。フリースロー1本目を決めると、2本目に大声を出すルー。どっちだろ。
外しに行ったズバッツ。このリバウンドをウォリアーズもキープできず、こぼれにこぼれて、ポール・ジョージに。でも、ルーズボール追いかけての形だったので、シュートまで行けずにタイムオーバーでした。激戦過ぎるだろ。
〇カリー
45点
10リバウンド
3P8/13
決めまくりのカリーに悩まされたクリッパーズでした。マンがマークしている時は、そこまで決めていないと思うけど、どっちにしても、ここまでハードに守れて、こんなに決められたらお手上げ。2P8/15なんだけど、要はここは許容範囲っていう守り方をしていたのに、3Pを決められてしまったのが苦しかったです。
とはいえ、それで2点差なので、むしろクリッパーズの方が充実していた試合でした。
〇ポール・ジョージ
29点
FG12/23
11リバウンド
6アシスト
かなり大変な状況だったけど、存在感がデカすぎてウォリアーズ側がポール・ジョージを気にしすぎたというか、気にせざる得なかった。それが他の選手を楽にしていたね。ブレッドソーが2P9/12になっていて、3P打っていて困った雰囲気だったペリカンズ時代とは輝きが違い過ぎました。レジーのFG4/19がなければ、クリッパーズが勝っていたかなー。まぁそんなの誰だって同じか。
いずれにしてもレナードがいない中で、ベバリーのディフェンスというオプションもなくなり、もっと苦しいと思っていたけど、予想以上に充実していたよ。ブレッドソーとレジーがシーズン通してこんなにやれるなら、昨シーズン同様になってきそうです。プレーオフモードがいまだに続いている感じのクリッパーズでした。
〇ターンオーバー
クリッパーズ 7
ウォリアーズ 21
試合を接戦にしたのは、戦術的にミスが多くなるウォリアーズと、個人のところで決めきるならばミスが起きないクリッパーズの差でした。ただ、前述の通りポール・ジョージにはダブルチームを仕掛けているわけで、そこからミスを誘い出せなかったウォリアーズっていう構図でもあります。ミスをしなかったクリッパーズ・・・というかブレッドソーなのがビックリ。
そんなわけで2連勝のウォリアーズですが、弱点であるセンターのところが長所になっているレイカーズよりも、似たようなロスター構成になっているクリッパーズの方が難しい相手になっていたのが印象的でした。ウエストは相性の戦いも大きいから、対戦カードによって戦い方を変えないといけないね。
普段若手の多いプレイインラインのチームを見ることが多いので、シーズン序盤からこんなレベルの試合してんの!?って笑ってしまう笑
LACはカワイがいなくても引き続き充実してそうなの面白いですね。ブレッドソー昨シーズンちょっと不憫だったので報われてほしいなー
ちょっとテンションが高すぎました。ビックリ
こんなのシーズン通しては出来ないですね。
直前に前日のNYK-BOSの試合を観ていて戦術よりごりごりアイソな試合だったのでこの試合観て戦術のぶつかり合いが非常に面白かった!
個人的にはブレッドソーは戦術の中で活かすの難しい選手だと思っていたので、今日の試合はとても新鮮でした。ガードとしては視野不足だけどセンターとしては起点になれるという。ティロンルーが意外に面白いバスケを展開するなー!
ブレッドソーの使い方は非常に難しいですが、スモールの中でフィジカルの強みを生かすのは面白いですね。
まぁブレッドソーの方がバックス、ペリカンズを経て大人になった気がします。
ビエリツァがすんなりフィットしてますね。カットしても高さがある分パスを通しやすそうだし。高い位置でステフにスクリーンするのとかハマってきたら極悪な感じがプンプンします。あそこからリターン貰って普通に決めますからね。ポーターも中継役としてバックドアを成立させたりトランジションで走ってたりと必要な役割をやれてる。なんかすんなりフィットしすぎ。クリッパーズはまぁカワイ無しだとこんなもんだろ的な範疇でした。彼による中への収縮があればもっとシューターが活きてくるんでしょうけど。
ま、ビエリツァが大事な使われ方してて良かったです。トップからダイブしたりピンダウンから中にスリップしたり、そのままリバウンド争うし。有機的に機能してるので見てて楽しい。ちょっとビエリツァ追ってるだけでも面白い。
ビエリッツァはウォリアーズらしさというか、スペースを使って優位なポイントを見出す、わかりやすい図式を体現してくれています。
それをベンチメンバーでやってしまうのがウォリアーズの嫌らしさ。中心選手ならともかく、ビエリッツァの良さがハマっているのは大きいです。