キングスvsジャズ

2021/10/21

開幕戦をバーンズの3P当たりまくりで勝利したキングスですが、本日もバーンズが載っているスタートで、コーナーから躊躇いのないステップバック3Pに、オフボールムーブでホルムズのハンドオフから3P。どっちも動きがスムーズでタメがないので、コンディション充実している感じが出ています。ってことで、良い感じのキングスですが、ジャズの方は大したオフェンスしていなくてコンリーとドノバンが3P決めて互角のスタートという試合です。

◎作戦勝ちなのか?

ホルムズの重要性が目立った開幕戦でしたが、本日の相手はゴベア。でも、やっぱりホルムズだとワンステップのシュートにいかせないことでミスショットを生み出し、オフェンスではフローターがあるからゴベアをかわせる。何よりもハリバートンのドライブに横についていくことでゴベアに気にさせ、その流れからハリバートンが自分でフローターを決めます。つまりは、ボール持たなくても効いているホルムズ。これが他のセンターだと厳しいよね。

すると次に出てきたのはアレックス・レン。ブレイザーズ戦は出ていなかったじゃん。スターターがハークレス→テレンス・デイビスだったことも含めて不思議な感じの起用法。なおジャズはゴベア⇒ホワイトサイドなので、レンを使いたい気持ちはわかる。あとホワイトサイドならレンが楽に止めている。ジャズの起用法も謎。

そんな感じで、お互いに外から決めていたけど、インサイドが決まらないから、ロースコアで推移します。マジでジャズは3Pしか決めていないってくらいだ。初めの20点のうち15点が3Pだぜ。

すると次はバグリー登場。なんだこれ。相手に応じて使い分けているのか、ただ単にトリスタンが出れないのか、よくわからないけど、まさかの2試合目にしてローテが全く違うっていうね。

さて、ツービッグにするもんだから、これまでのやり方と大きく異なってしまい、キングスの得点が止まります。バグリーが悪いってのとは違うよ。ところが、ゴール下を止めたディフェンスから速攻に走ると、ダビオンのダンクに間に合わず、避けるようにしたイングルスが逆に足元を救う形になって危険なファール。これがフレグラント2になって退場です。わお!

フリースローでキングスが加点しただけでなく、このタイミングでドノバンも下がったジャズは点も取れなくなり、さらにはバグリーがドライブレイアップを決め、残り15秒でキングスが逆転した1Qでした。26-24ね。

要するにキングスよりもジャズが酷かった。3P以外は何もないじゃん。それをホルムズとレン&バグリーでインサイドを止めたルークの作戦勝ちといえば、作戦勝ちな気もします。なお、フォックスのマークがコンリーなので、高さで楽勝なのに、そこだけはフォックスがシュートミスし続けてしまったよ。これを決めていれば、しっかりとリード出来ていたな。

あっちをとれば、こっちはとれず。仕方がないけど、ちょっと勿体なかった。

◎つまらんのですが・・・

ウエスト首位になったとはいえプレーオフで惨敗。そのオフに自分たちを変えるような補強をしなかったことで、より色が強くなったようなジャズ。だから3P以外に何もないように見えてきてしまいます。ドノバンがいないと、さらに酷くなる。ってことで2Qはヒールドに3Pとドライブを食らい、点差が広がります。オフェンスが何もないな。

ヒールドが外してくれたと思ったらホルムズがオフェンスリバウンド。攻守にヤバい感じのジャズ。ドノバンが戻ってきたけど、ダビオンが見事なスティールから速攻にしてさらに点差を広げます。唯一、イージーをミスりまくるフォックスに助けられている。

3Pを決めたドノバンですが、今度はドライブすると横を走ってきたゴベアにスティールされ、再びカウンターを食らいます。パスアウトも機能していないジャズ。ドノバンとクラークソンの個人アタックのみで構築している。

ま、まさかルークはプレーオフの戦い方を参考にして、個人にはやらせる作戦じゃないよね・・・

つまらないし、一方的にも見えるんだけど、クラークソンのタフショットに、時折飛び出す3Pで大きな点差にはしないジャズ。不思議だな。プレーオフって「接戦になる」前提で大ケガをしないために個人技を諦める意味もあるので、キングスの守り方がそうさせているのか。

残り4分。ここでホルムズが下がると早速コンリーがドライブフローター。さらにドノバンのドライブからゴベアのダンク・・・と思ったらキャッチミスしてトラベリング。しかもオニールがトランジションでパスミスしてカウンターからバーンズのダンク。

ヒールドの3Pが外れたのをバーンズがオフェンスリバウンド。そして再びヒールドの3Pに繋げて、機能していくキングス。主導権は完全にキングスにある前半でした。リアクションになっているだけのジャズなんだよね。

そして残り1分、やっとフォックスがスピンムーブから決めると、オニールはエアボール。でも、フォックスもエアボールしちゃった。そんな感じでキングスが動かし続け、つまらないジャズをみせつけられたのですが、52-46と点差は6点。これをどうみるのか、よくわかんないけど、もっと差があったように見える前半でした。

◎ファールコールと3P

前半、インサイドアタックで渋滞していたのを修正したのか、ドノバンがスネーク気味のドライブを決めれば、3Pフェイクからカッティングしたオニールへのパスを通し、少しスペースを広くします。一方のキングスはホルムズがフローターとプットバックでゴベアに守らせず。

さらにキングスはハリバートンが高速ヘルプでゴベアを叩き落します。PGじゃないよね。インサイドでの優位性を譲らなかったのがハリバートンの働きとはね。テレンス・デイビスもゴベア相手にオフェンスリバウンド。なお、ドノバンもフォックスもインサイドで叩かれまくっているので、両エースは苦労し続けている。

そんなわけでエース以外から攻めた方がいいよね。コンリーとの合わせからゴベアが&ワン。さらにコンリーが3P。そこまでは良かったけど、レンがゴベアにエルボーを食らわせ、でもノーコールだったのでスナイダーがキレてテクニカル。確かに今日はインサイドのファールコールが少ないぜ。お互いに。

キングスの方が内容はいいし、ジャズのミスが目立っている試合なんだけど、その割に5点差がキープされているのは、ジャズが3Pで攻めていくからなんだろうね。ファールコールとの兼ね合いで外から決めた方が得している。得していてもキングスの方が勝っている。それくらい差がある感じです。

そして再びベンチから登場したダビオンが、ドノバンとクラークソンのドライブに手を出しまくり止めまくり。エグイ。しかもキングスはオフェンスリバウンドへの意識も高く、バーンズがここでも飛び込みまくり、高さではなくハードワークの差で上回っていきます。レンに完敗しているホワイトサイド。素晴らしいね。充実しているコンディションなので、良いフィジカルコーチが加わったのか。

なんだけど、またドノバンが3Pで4点差に戻すと、ボグダノビッチも3Pで続いて1点差。3Pだけで何とかしているな。ブレイザーズ戦はリラードのミスに助けられたけど、今日はドノバンに3Pだけで何とかされてしまっている。

しかし、決めれば逆転の3Pをクラークソンが外すと、またもリバウンドから走るのはキングス。トランジションでヒールドが3Pを決めて、逆に5点差に戻します。3Pには3Pで返せば、この試合は負けないんじゃないのかな。再びドノバンで3点差にしたところで残り3分となり交代。

パスカルとクラークソンの3Pが決まって引き続き、これでなんとかしていますが、キングスはヒールドが3Pにドライブ、ダビオンもドライブを決め、ホルムズはゴベアを守りきり、マジで良い感じのキングスにして、良い感じが点差にでてこないキングス。しかも、ファールしていないけどコールされたホルムズが5つ目。何故かチャレンジしないルークってのもあって、怒りながらロッカーへ帰るホルムズ。

ここでクラークソンがスティールして速攻に。最後はゴベアのダンク・・・のはずがキャッチし損ねたのをダビオンに奪われます。キングスディフェンスが効いているよね。とにかくインサイドで何もさせない。

が・・・クラークソンの3Pで逆転して3Qが終わります。何だこの試合は。変な試合だ。優勢な方が負けるかのような展開であり、「優勢→インサイドアタックが効く」とミスになるんだよね。

◎フォックス待ち

なぜか、ここでトリスタンが登場。ホルムズの代役ってことですが、それは言い換えれば「今日はゴベアとホワイトサイドのジャズだから、レンを起用するよ」「パスカルも出て来るならバグリーを出すよ」なんてことをルーク・ウォルトンがやっているのか?

さて、予想通りではあるけど、ここまで決められなかったゴベアにゴール下を許します。そこをやられたくないからコンリーにプレッシャーをかけたデイビスも5ファールに。それでもヒールドの3Pで逆転。

ジャズはこのタイミングでまさかのフォレストがドライブフローター。苦労しまくっているインサイドこじ開けをフォレストがやるとは。ドノバンのレイアップもあってシーソーゲームになっています。なお、ホワイトサイドになるとスクリーンでダビオンを剥がせないから大変そう。

キングスはどうしてもフォックスのシュートが決まらない。トランジションに行ったときはファールで止められるしさ。国際ルールならアンスポ連発だけど。フォックスを止められるわけでもないから、アタックは有効なわけだ。難しい選択になるな。

同じく決まらないけどシュートファールを得たドノバンのフリースローで残り7分ジャズが4点リード。この試合初めてワンポゼッション以上のリードを得たような。さらにクラークソンのドライブも続いてキングスがヤバい・・・と思ったら、何故かゴール下ドフリーになったバーンズでイージーに。そして5ファールのホルムズを戻します。

そのホルムズとのピック&ロールからドライブしファールドローのフォックス。フリースローを1本ミス。今日はここだね。とにかくここの勝負だね。

一方でドノバンのキックアウトからクラークソンの3Pが外れるとリバウンドはハリバートン。一方でキングス側はオフェンスリバウンドを何度も取って、最後はバーンズで&ワン。圧倒的にインサイドで強いキングス。そしてコンリーの酷いパスをハリバートンが掻っ攫って速攻ダンクで同点。

◎クラッチ

残り5分。攻め手がドノバンオンリーに見えるジャズと、フォックス以外は決めているキングス。

早速レイアップを外すコンリーとミドルを外すフォックス。でもボグダノビッチがドライブからねじ込み、オニールからゴベアへのアリウープが通ってジャズが先手。ドノバン以外で正解だな。

さらにバーンズのアタックをコンリーが後ろから弾くと、トランジションへ。3Pが外れるんだけど、リバウンドポジションでホルムズがファールをコールされてしまい退場。最大の強みがさ。

〇ホルムズ
17分50秒
10リバウンド
6点
得失点差 +8

ファールでプレータイムが短くなったのが接戦を呼び起こしてしまったね。全体的にコールが緩かったのに、ホルムズは退場なんて不運なキングス。

ホルムズの代役はヒールド。ゴベアを4人で囲んでリバウンドをキープします。今年はひと味違うなキングス。ここを頑張れるとは。でもフォックスもバーンズも3Pが外れ時間が過ぎていく。ダビオンはドノバンを止め、ハイパーディフェンダーっぷりで試合を終わらせません。エグイな。

そしてフォックスがゴベア相手にゴール下を決め4点差。再びダビオンがドノバンを止めるのですが、トランジションでヒールドがクソパスを出し、これをハリバートンがなんとかカバーに行くもオニールにスティールされ、カウンターから最後はゴベアが&ワン。ドノバンのパスからボグダノビッチの3Pも決まり終了です。

あーあ、勝てる試合だったのに、やっちまったぜ。

〇フォックス
12点
5アシスト
5スティール
FG5/19

ここが全てでした。いくらなんでもエースがこれではチームの好調さがあっても勝ち切れないね。これがなければ勝っていたので、気にすることもないんだけど、何故かフォックスだけはプレシーズンから不調なんだよね。

〇リバウンド
ジャズ  60
キングス 61

終わってみれば互角だったな。ゴベアが20、ホワイトサイドが9なので2人の高さに苦労したわけですが、ホルムズがファールトラブルにならなければ、上回れたかな。いずれにしてもワンビッグのつらさを持っていながら、関係なかった奮闘が目立ったのでした。

〇ドノバン
27点
2P3/11
3P6/14

厳しいマークに苦しんだのを3Pで何とかしてしまった。まぁこれが出来るかどうかは、現代エースには重要だよね。攻略できないなら外から決めとけ。

〇キングスの3P
ヒールド 6/15
バーンズ 2/8
その他  0/21

さすがにこれはね。開幕戦をリラードの3P0/9に助けられたキングスですが、2試合目は自分たちの3Pに沈んだのでした。とはいえ、これを続けられるなら立派に戦えるぜ。

問題はセンターの使い方で、ゼラーやナンスが出てくるブレイザーズにはスピード対応のトリスタンを起用し、ホワイトサイドならレン、そしてパスカルも出てツービッグならバグリー登場。これを狙っていやっているのかルーク・ウォルトン。俺たちはお前の事を信じていいのか?

キングスvsジャズ” への8件のフィードバック

  1. まぁ今日はポジれる負けでした。
    中身はキングスの勝ち。局地的にはホームズ君がゴベアに勝ち、控えのセンターも勝ち。タイリースのコントロールとみっちゃんのエースキラー、ヒールドのレンチンオフェンス。それら全てが良かった。フォックスが最低クラスの働きだっただけ。
    しかしホームズ君のオンオフの落差は半端じゃないですが、今さらどうしようもないのも事実。TTとレンでやりくりするしかない。今日はレンが頑張ってたのが印象的でしたね。モーが怪我でいないのでTDスターターでしたがハッスルするもののシュートスランプ。ここも痛かった。でもリバウンドが強い選手なので戦えた要因でもありました。うん、どうですか?PO圏内のチームだと思いませんかね?自分は贔屓目無しでそう思います。この守備が出来るのなら。

    1. 結局はディフェンスなので、ダビオンが象徴的になっている気がしました。
      今までならズルズルいきそうなのに、ゴール下で止めているんですよね。
      特にゴベアを止めたシーンはものすごくデカかったです。

      POについては、ウエストの場合10チームはそこにいるので、これをずっと続けないといけません。あー大変だな

  2. バグリーは結局最初の10分間だけでしたね
    少し使ってバグリーの市場価値を上げてトレードに使うつもりなのでしょうか

  3. キングスはパッションに溢れて、充実してそうでしたね。なんやかんや、今年もウエストは厳しく、早めに勝ち星先行させないと大変なことになりそうです。
    DALとLALが整備する時間がなくなって、ドンチッチとレブロン頼みのチームにするしかなくなる可能性がありそうに感じました

    1. シーズン終盤に、序盤の貯金の差が効いてきそうにみえますね。
      じっくりと作ってはいられない。

  4. キングスのことだから今日はボロボロになったりして、なんて思ってましたが、普通に地力のあるいいチームなんですけど。びっくり。
    今シーズンはダビオンを追い続けること決定です。ディフェンスは鬼。
    まだまだオフェンスは自信なさげですが、ラスト2分頃ドフリーの3Pのような場面で強気で打てる選手になってほしいです。

    1. プレシーズンはオフェンスで引っ張っていましたけど、本番は得意な方だけが強く出ていますね。

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