3日目ともなると動きが鈍くなるのが普通です。大枠が決まった中で、予定変更だったり、埋めるポイントが変わったりして動くわけだ。だから、事件は起こらないはずだったのですが、このオフは3日目がある意味で最も衝撃でした。マジかよ。
ブルズはトニー・ブラッドリー。ハードに頑張るタイプのビッグマンなので、これは良い補強です。しかもミニマムなので強豪チームっぽいぞ。
バイアウトを行わず、トレードを駆使してメリットを生み出すことで有名なプレスティがまさかのバイアウトに応じました。相当チーム側に有利な内容としか思えないのですが、ビックリ。
過去には戦力外となったカーメロをホークスに出してバイアウトさせたり、シュルーダーを復活させてからレイカーズに出したり。クリス・ポールもそういう話し合ったしね。バイアウトは特に何も残らないけど、トレードだとサラリーダンプそのほか、いろいろと使い道があります。昨シーズンもホーフォードは試合に出さないけど、バイアウトはしなかった。
ただ選手の意向を重視するチームでもあるので、ケンバが強く望んだんだろうね。そして希望したのはニックスへの移籍。バイアウトのスターを手に入れるなんて、どこの強豪チームだろうか。ニックスはこれまで「NYだからスターがくるはず」という姿勢で、FAから無視されてきたチームですが、まさかの大成功です。プレーオフに行くって大事。
まぁニックスのFA加入を見ていくと、結局はフォーニエで十分なのですが、サラリー安いなら話も違うわ。それにしてもこのFAは成功なのか?なんでこんなに偏っているんだろ。
極端な話、これで来年もプレーオフにはいけそうだし、来オフに整理しながらFAでスターをゲットできればOKかな。安いPG中心に組み立てられるのはデカい。それよりもデッドラインのトレードかもね。ビールとか取りに行きそう。
そんなニックスの上を行く「ズルい」を手に入れたのがヒート。まさかのオラディポ残留です。バトラーとアデバヨにマックス支払い、ダンカンに5年90M、そこにラウリーが加わったのに、オラディポのサラリーまで払えるとは。これは優勝以外失敗だわ。ただネッツはともかくバックス対策は進んでいないかも。・・・なんとかなるな。
「エクサムとかいいんじゃない」と思っていたんだけどな。オラディポとは。
オラディポからすると健康面の不安が大きく、望む契約を提示されなかったため、来オフに向けて自分を証明する方向性みたいです。それは当然の流れといえば流れ。大きなケガから復帰できるか確定していないFA選手に高いサラリーを払うのは簡単じゃない。えっウィザーズ?さすがだよね。笑
ということでウィザーズはディンウィディに3年62Mというチャレンジ。オラディポは渋られ、ディンウィディは高額をゲット。難しい世界だな
活躍することを祈るけど、大きなケガの多いディンウィディでもあるので、リスクをとったわけだ。これでケガ前の水準に戻らなければベルタンスといい売れない案件が残ってしまうぜ。うん、高額契約→ケガに一番悩まされていたのがウィザーズの気がするけど、「ワシントンに行きたい」という選手を逃すわけにはいかなかったのかな?
ついでにフロッピングマスターも帰ってきた。またあのフロッピングがみれるのか。新HCに怒られないのか。そもそもアーロンがいるから出番は減るのかな。
当初の話だと「クズマ+1人」を放出するって事でしたが、大型トレードに巻き込むことでクズマを残せました。今回、一番大きかったのがこれかな。ただ、かなりの才能を見せ始めたハッチソンを放出することに。チームの評価はいろいろだからわからんな。
いずれにしても得をしたのはネッツとスパーズ。ネッツはサラリーの受け入れをせずに指名権をゲットし、スパーズは足りないポジションにハッチソンをゲットした上での指名権です。なんというアンバランスなトレードだったのか。そういえばレイカーズに2巡目が1つ渡っていたはずがキャンセルされているね。
【放出】
ウエストブルック
ハッチソン
2順目指名権×2+スワップ権
【加入】
ディンウィディ
KCP
クズマ
ハレル
アーロン
トッド
うーん、ディンウィディとクズマが働かなければシャレにならんな。いっとくとクズマのFGはウエストブルックと変わらないし、この2年間のディンウィディは3P30%くらいなので。
なおディンウィディが輝いていたのはアトキンソンがHCだったとき。新HC次第って事ですね。しれっとプルアップ3P打って外すのでお気をつけて。
注目のジョン・コリンズは他のチームとの契約ではなくホークスと5年契約をチョイスしました。思ったよりも安く済んでおり年単位25Mは悪くない。ただし、5年で最後はプレイヤーオプションなのでコリンズ側がホークスに残ることでのメリットをとりました。ホークスとコリンズ双方の「痛み分け」って感じです。
これでホークスは22-23シーズンから困るのは確定です。このタイミングでボグダノビッチ、カペラ、ガリナリの誰かを処理するか、それとも1年間待つのか。
これもなかなかの衝撃。カンターがセルツにいた頃、かなり期待していた部分があって
「シュートの上手いカンターが3Pを仕込まれる」
「ディフェンスの悪いカンターが改善する」
こんな部分がブラッド・スティーブンスの魔法によって・・・何も改善しませんでした。そして最後にはチームで一番リバウンドが強いのは間違いないけど、起用されなくなりました。理由はディフェンスだからわかりやすい。
ところが、そのブラッド・スティーブンスが再度カンターをとるんだもん。センターは足りていると思うんだけど、そこにいくのかよ。びっくりしたぜ。なお、これでセルツの動きは終了と予想されてします。ラストピースがカンターってのは予想外。
うん、べインズの方が良かったんじゃないの?
ブラッド・スティーブンスとウドカの違いかな?
キングスはテレンス・デイビスを残留。サマーリーグ初戦でダビオン・ミッチェルが活躍していることを忘れれば悪くないチョイスです。デロン・ライトは放出したんだしさ。
うーん、これは3ガード一直線のキングス。サンダーを見てうらやましくなったのかな。それともシーズン終盤に手ごたえがありすぎたのか。
シクサーズはダニー・グリーンの残留に成功。移籍したそうな匂いを醸し出していたのに、2年20Mなので年齢を考えたらよい契約をゲットです。これは朗報ですが、シモンズが決まっていないからニャンニャン。また周囲が明確なバージョンアップをしている中でシクサーズがどこに強化を見出すのかは見えてきていません。
そしてニヤングをゲット。これはマイク・スコットがいなくなった後釜として悪くない。堅実なシュータービッグマンだけど、本当に堅実かはわからん。ジャズシステムの中で3Pを打つのが仕事でしたが、それ以上のことを求めるとどうなるか不明。ジャズは育ててきた選手を外に出して、おじさんばかり集めているな。
そんな中でドノバンのご機嫌取りなのか、ウォリアーズからパスカルをゲット。幼馴染だそうです。ニヤングのところにそのまま加わることになりますが、もう少しインサイドで働けて、3Pがない選手です。そもそもローテが決まったら、試合に出れない可能性があるから、ウォリアーズ時代よりもプレータイムを減らす可能性もあるな。頑張ってローテにはいろう。
オルドリッジが復帰を検討しているとか。まぁそうなるんだろうね。まずは復帰じゃなくてコーチとして戻ってきたらどうかな。日々の連戦から不整脈ってのも事実なので、今が健康でも復帰して健康とは限らないし。
◎衝撃の3日目
やっぱり動きが鈍くなった3日目でしたが、ケンバ・オラディポの衝撃によって大きな動きがあったような気もします。益々、西高東低が解消されており、イーストがパワーハウスと化してきました。逆にウエストの動きは鈍いし、チーム構成としても揃っていないチームがチラホラ。
残っているのはマルカネンですが、これはいろんな噂もあるので、それなりの結果が出てきそうです。問題は各チームがサラリーキャップを埋めていく中で、残っている中堅どころ。シュルーダーやレジー・ジャクソンはここで大きな契約をゲットするのって簡単じゃないよね。マブスとペリカンズの争いなのかな。
イーストが整理されてからウエストが動くとか、衝撃的な出来事ではありますが、シモンズやブレイザーズも気になるところだし、去年も突如としてウエストブルックのトレードが起きたよね。その前の年はポール・ジョージとウエストブルックの移籍でサンダー解散でした。
ここからウエストが波乱を起こすのか。トレード上手なチームが現れるのでしょうか。
ケンバ、ディポは衝撃でした。
ディポとドラモンドははいはいどうせ3年60Mくらいの契約どっかがだしてヒーヒー言うんでしょとか思ってましたがまさかのミニマムまさかのシクサーズ。
ケンバなんかは普通にニックスが1巡目とだれか出して取りに行く案件だと思っていたのにまさかまさかのバイアウトミニマム。NYがこんな動きできるなんてある意味ブルズのカルテットより衝撃でした。
あとマルカネンとカワイですかね。
カワイは残留とお考えですか?
残留から一気に決まってしまいました。クリッパーズも相当やきもきしてたのかなぁ。マルカネンは未だに。
タンピングもあるし、不穏な