トレード　７／３０

昨日のトレード情報をまとめましょう。抜け落ちがあるかもしれないけど、ウエストブルックさえカバーしておけばＯＫでしょ。

【キャブス】
ルビオ

【ウルブズ】
プリンス
２巡目指名権

まずはルビオがキャブスへ。当然、ガーランドとセクストンがいるのでポジション被り問題が発生し、セクストンの放出が加速するとみられます。ただガードを欲しいチームが少ないので、実際には動かず、ルビオをシックスマンにするかもしれません。

http://nba-data.work/?p=7563

この記事で触れましたが、ルビオが活躍する条件の１つに「ディフェンスのデメリットが小さい」ことも大事です。キャブスの場合はゾーンはともかくとして、現状でもガードコンビのサイズ・フィジカル問題があるので（だからトレードの話があるわけだし）、ルビオも同じく苦しめられそうです。

そしてルビオは「戦い方が整理されているチームで本領を発揮する」ので、ジャズやサンズでは活躍しました。シュート力の問題はあったけどさ。ってことで、割と最悪な事態が待っている可能性があります。ルビオは契約最終年なので、傷心でスペインに帰るかも。。。。活躍を祈るしかない。

ウルブズは何のためにルビオを獲得したのか、意味不明なまま終わりました。

【１年前のトレード】
獲得　ルビオ　マクダニエルズ（２８位）ボルマロ（２３位）
放出　ポクセフスキ―（１７位）２巡目×３

うーん、まぁ収支はマイナスではないか。むしろプリンスを手に入れているんだからプラスか。たらいまわしにされたルビオ。「世界最高のＰＧ」なのに、ひどい扱いだな。

ウルブズはディフェンス力アップを狙ったプリンスを獲得。こちらも最終年かつサラリーダウンなのでフィットすればラッキーくらいの感覚にもなれます。ただマクダニエルズやバンダービルドが活躍しており、ディフェンス担当のオコギーにシューターのレイマンとウイングはそこそこ人数がいて、ガードディフェンダーか、ＰＦ系統が欲しかったのも事実です。

万能なプリンスは使い方次第で攻守に機能しますが、使い方次第で攻守に機能しないので、フィンチがなんとかしないとね。あとＰＧの控えの方が薄くなったから、ルビオで良かった説も残るよ。

【サンズ】
シャメット

【ネッツ】
２９位指名権
ジャボン・カーター

ネッツはサラリー削減しておきたい事情もあるし狙いとしてはわかる。シャメットは活躍もしていたけど、それよりも２人欲しいというのが現実だし。そしてシャメットはたらいまわしにされている。ルビオと似たような実力評価だよね。使える選手であるのは間違いないからこその現状。

ちなみにこの時点でネッツの契約下にある選手が、デュラント、アービング、ハーデン、ジョー・ハリス、ジョーダン、クラクストン、アライズの７人のみになりました。それでサラリー合計１５０Mくらいです。

サンズはシューターを獲得。これまでムーアやギャロウェイがいましたが、若い選手に変更って事かな。ギャロウェイはよかったのにね。まぁシャメットの方がブッカーの代役にもしやすいので仕方がないか。シャメットはネッツでＰＧやらされたことがプラスに働くといいですね。

【ホーネッツ】
プラムリー
３７位指名権

【ピストンズ】
５７位指名権

何故かプラムリーを貰う方が指名順位を上げるというサラリーダンプなトレード。じゃあなんでピストンズはプラムリーと３年２５Ｍなんて契約をしたのか。かなりのネガティブトレードです。別にドラフトでビッグマンを取りに行ったわけじゃないのにさ。

一方でホーネッツはセンター陣が契約切れだった中、プラムリーで１枚確保は好ディール。２年１７Mくらいなのでサラリー的にもそこそこです。ドラフトは勝負に出てカイ・ジョーンズを将来の１巡目２つと交換したので、プラムリーは控えかな。ゼラーを残すかどうか。

いずれにしてもホーネッツはオフの懸念がいくつかあったのですが、ドラフト当日に一気に多くのポイントを埋めることが出来ました。これでＦＡ失敗してもちゃんと揃ったので、激動の一日はワインで乾杯しているでしょう。

【サンダー】
フェイバーズ
１巡目指名権

【ジャズ】
２巡目指名権

指名権ヤクザにフェイバーズを処理してもらい、サラリーダンプをしたジャズ

ジャズのＧＭってトレード下手すぎ！

フェイバーズはサラリー的にも２年２０Ｍで高くはないし、なによりも堅実な実力者としてチームに貢献してくれます。プラムリーで上記の引き取り代金なのに、それよりも高い１巡目をつける意味不明さ。そもそもフェイバーズは指名権なんてつけなくても売れる選手です。

戦力的にもツービッグに対応できる選手であり、なによりもトレードで放出されながらＦＡでジャズに戻ってきた人気者、もうボロボロのズタボロのけちょんけちょんの負け方をしているジャズ。これがコンリーとの再契約のためにサラリースペース作ったわけで、来年も今年と同じ道を歩む匂いがしています。

そしてサンダーはこれでビッグマンが埋まりました。１年間活躍してもらって、もしくはデッドラインまで活躍してもらって放出ですね。その時にまたも指名権をゲットするのが指名権ヤクザのお仕事です。

ホーフォードがいなくなったらフェイバーズをゲット

そもそもこれだけでＧＭとして有能なのに、ホーフォードの放出とフェイバーズの受け入れで指名権ゲットしているんだもんな。プレスティおかしい。なお、ホーフォードのトレードで得たのはケンバと１６位指名権ですが、その１６位指名権をロケッツにあげて未来の１巡目２つを手に入れたとか。

ホーフォード放出＆フェイバーズ獲得
＝ケンバ＋１巡目指名権３つ

ぼくの頭はおかしいのでしょうか。この計算式って合ってますか？

【ウィザーズ】
放出：ウエストブルック、２順目指名権×２
獲得：クズマ、ハレル、ＫＣＰ、アーロン・ホリデー

ということでメインですね。ウエストブルックがレイカーズにトレードされた件。初めに噂を聞いた時点で「あり得ないだろ」と思ったら実現してしまいました。「あり得ない」と思った理由はレイカーズがＡD獲得時に指名権を放出しているからで、それが今回の２２位指名権だけで済んだというのはビックリです。

その指名権はアーロン・ホリデーと交換しました。ペイサーズは持て余しているので、良い動きだったと思います。これでウィザーズは４選手を手に入れたことに。

で、ウィザーズは「これでよかった」というコメントももらいましたが、うーん、これでいいなら楽な話だなーって感じです。ビールがオプション破棄したら契約最終年って事も忘れてない？　クズマはともかく、他の選手は「似たような選手をＦＡで獲得できる」というレベルだし、それこそハレルはギャフォードがいるし。

このトレードを「成功」というには、アーロンとクズマがチームの主力クラスに成長することです。その可能性はあるし「レイカーズから出て行ったらブレイクする」というジンクスもあるし

クズマとアーロンには多大なるポテンシャルがある

という理由で評価するなら、それはわかります。でも、かなりの未知数な案件です。だからエースクラスの放出時は複数の指名権も手に入れに行くわけです。いずれにしてもチームをプレーオフに進めた最大の功労者で、２２．２点、１１．５リバウンド、１１．７アシストの選手を売りにだして、この対価でＯＫってのは信じられないけどね。ウエストブルック抜きならプレーオフどころか３０勝を目指す戦いだったのに。

ただ、ポジションバランスも悪そうだし、再トレードもあるのかな。ディンウィディはサイン＆トレードしても、ＫＣＰとハレルだとネッツは２２Mくらいの負担になるので、普通にＦＡでの加入になる気もしますが。欲しいのはサラリーが安めのハッチソンとハレルって感じのネッツかな。

ウィザーズはキャップスペースが空いたからＦＡも狙えますが、スター選手の誰がくるんでしょうか。ディンウィディなら一応、ポジション的にも戦力的にも埋まるわけか。これでビールを売る前提なら話は別ですが、スターパワーが減ったからには「プレーオフに進めなければ解体」が待っている。逆にこの段階でビールをシモンズに変換するなら、やりたいことはわかる。

どっちにしても、ＨＣ交代なのでゼロベースで作り直し。やりたい内容がロスターに合っていることが大事なので、手に入れた選手がフィットしまくることを期待しておきましょう。とりあえず勇気ある決断ではあった。これで上手くいくかどうかは、この後の動き次第でしょうね。プレスティみたいな錬金術師もいるわけだし、ロスター枠とキャップスペースは武器なので、何ができるのか。

さて、レイカーズについても書いたんだけど、長くなってしまったから次回に回します。そして書いている間に違うトレードが発生しました。

【セルティックス】
クリス・ダン　ブルーノ・フェルナンド　２巡目指名権

【ホークス】
デロン・ライト

【キングス】
トリスタン・トンプソン

セルティックスはケンバに続いて、トリスタンも処理してサラリーダンプに成功。ブラッド・スティーブンスはどれだけ「無駄なサラリーが大きすぎた」と思っていたのか。これはすごく大きくて、フォーニエとの再契約に前進しました。しかも控えにガードのダンなので、ディフェンダーも獲得。ただし、ダンは今シーズンは働けていないよ。

ガードが多い布陣に変更はないものの、サラリーバランスはかなり良くなったので、次の動きに繋げることも出来ます。あるいはフォーニエではなく・・・いやガードを見るとフォーニエが最適だな。もう少し、スクリナーにもなれるウイングが欲しいですが、オジェレイとかどうするんだろうね。

ホークスはオコングが手術したので、カペラのバックアップを確保・・・という話だったけどキングスも絡んでガードのバックアップを確保。でも、わざわざサラリーアップしなくても良かったんじゃ。「補強するためにボグダノビッチをうれ」というのが管理人の妄想だったので、逆に増やしたら意味ないじゃん。

キングスはダビオン・ミッチェル指名でガード余りなので１人削減し、かわりにビッグマンを獲得。良い動きなんだけど、その前にドラフトの方がね。なんでサイズのないＰＧだったのか。とりあえず１年はバックアップにするなら一応成立するけど、指名順位的にそれはもったいなかったな。カイ・ジョーンズでよかったんじゃ。

【セルティックス】ジョシュ・リチャードソン
【マブス】なし

しかし、セルティックスはＪリッチを選びました。いやいや、ブラッド・スティーブンスの動きがいいね。スマートとＪリッチの強力ディフェンダーコンビに加えて、オフェンスはテイタムをハンドラーにしていく流れね。これも面白い動き方です。

一方のマブスはキャップスペースを空けていく。ＦＡで大物をいれる準備が出来ています。さすがにこれは、誰かが決まっているように見えますが、それはダンピングだから秘密だね。お互いの事情にあった予期トレードでした。