プレーオフ①サンズvsレイカーズ

ゲーム1

初めの注目点はレイカーズのツービッグをサンズが止めるのかということ。ヴォーゲルのことだから、圧倒しなければADのワンビッグに変更するでしょうが、ゲーム1なのでお試しが多いかもね。

気合の入ったディフェンスでチェイスしてくるレイカーズ。だからこそシンプルにパスを回して3Pを狙っていくサンズ。ブッカーが決めて広げると、今度はエイトンのインサイドで押し込み。ドラモンドが引き出されて、シュルーダーがゴールしたって事もあるので、実はドラモンドよりもシュルーダーを辞める可能性もあるね。

そのシュルーダーのミドルからはいったレイカーズは、レブロンが2つの3Pで先手を取ります。ドラモンドのゴール下も強く決まってバランスよくプレーでしている。ADはどこにいればいいのか迷っているけど。

クリス・ポールの3Pで同点になるとレイカーズがタイムアウト。ここで早くもドラモンドを交代させ、ADのワンビッグです。早すぎ。即座にアリウープダンクなので、ドラモンドが負けているわけじゃないけど、ADが浮くならワンビッグでいいや、って感じかな。

しかし、これは裏目に出ます。球際でサンズが上回ったため、スムーズにトランジションに移行し、エイトンが走っての速攻。ADがヘルプに出たらエイトンがドフリー。そしてADのポストアップをエイトンが止めます。ミカルの3Pも続いて盛り上がるフェニックス。

レブロンの交代と共にハレルが出てきますが、クラウダーとのマッチアップになって逆に苦しそう。パスを出しても決め切れず、リバウンド争いに負けると走られてカム・ジョンソンの3P。ペインがAD相手の1on1を制した事もあって、完全なるサンズペースです。

レブロンが戻ると、ドライブからハレルにアシストしてやっと落ち着きますが、それだけレブロンがいないと形にならないって事でもあります。ブッカーのアタックは止まらず、32-25とサンズがリードして1Qが終わります。

一番のポイントはエイトンが10点取っている事。レイカーズが優位に立ちたかったインサイドはサンズが走力と連携で上回っています。

◎アクシデント

カルーソのレイアップにコンテストしたカム・ジョンソンが、カルーソよりも速い切り替えで走ったからフリーになってドライブレイアップ。ペインのミドルが外れたのはサリッチがプットバック。ハードワーク・ハードワーク・ハードワーク。サンズが二桁リードになります。

レブロンにダブルチームに来るのでパスを回してフリーのハレルに。でもハレルは反応が遅れてしまい、パスアウトを狙う事になってターンオーバー。どうにもならんぜ。ドラモンドの方がよかったんじゃ・・・。レブロンとホートンタッカーのドライブくらいしか決まらないレイカーズ。

圧倒していたサンズでしたが、アクシデント。あぁまたもアクシデント。そう、またもクリス・ポールだ。空中でレブロンと接触した後、着地でカム・ジョンソンに触れたことで倒れてしまった。右肩の脱臼っぽい痛がり方。

動揺なのかシュートが決まらないサンズに対して、動くべきと捉えたか、やけに積極的なレブロン。次々にアタックし、ハレルにパスを通していきます。ブッカーのキャッチミス迄でてしまったサンズに対して、8-0のランで追い上げます。

それでも勢いを止めるのはブッカー。ミドルで止めたところでレブロンが下がり、再び拮抗すると、トランジションからダンクを決めて、さらにエイトンがプットバックで9点リードに戻します。

タイムアウトのレイカーズ。するとここでクリス・ポールがベンチに戻ってきます。早いな。大丈夫なのか。しかし、早速ハンドルできずにターンオーバー。滑り止めを付けなおしているけど、肩が思ったように動かなかったんだろうね。

シュルーダーもターンオーバーで返している間にブッカーがスネークからのミドル連発で再び10点差。レブロンいないと苦しすぎるレイカーズ。でも、戻さない珍しいヴォーゲル。

残り3分。レブロンが戻ってきて、ドラモンドを下げて再びADのワンビッグに。すると早速KCPのアシストからダンク。うーん、ADはワンビッグじゃないとダメって感じだな。

サンズはカム・ジョンソンが3P。さらにレブロンアタックをサリッチがチャージドロー。前半は53-45でサンズが8点リードで終わります。

エイトンが6リバウンド、FG7/8だったのに対して、ADは1リバウンドFG3/9。この差が痛かった前半でした。サンズは17点のブッカーが苦しくなりそうなときに頑張れたのが大きかった。

そして前半のサンズはフリースローが0なのですが、ファールコールというよりも単純にレイカーズディフェンスが間に合わないケースが多かった。ここを後半に修正してくるのかどうか。

◎追い切れない

ブッカーの3Pで10点差。レイカーズはレブロンのポストからチャンスは作るんだけど決めきれない。結局決めるのはレブロンで3P。今日は良く決まるね。

そういえばレブロンはプロトコル違反の可能性があったね。会場からはおとがめなしにブーイングもあったし。ひょっとするとレブロンはプレーでアンサーしないといけないから気合がはいっているのかも。

でもチームディフェンスは切り裂かれるから、ミカルの3Pにブッカーからエイトンへのアリウープでレイカーズがタイムアウト。どうもドラモンドの問題だけじゃなかったディフェンスだけど、ドラモンドが裏に出されすぎているからな。

タイムアウトの効果なく、ディフェンスはサンズに攻略されまくります。シュートが落ちているから助かっているけど、かなりボコボコ。なので、レブロンがダブルチームされてターンオーバーし、ミカルに決められると、またもタイムアウト。かなり焦っているというか、ヤバいと思っているな。

タイムアウトの効果はあまりないのですが、ここでまたもクリス・ポールがハンドルミス。思うように動いていないのでしょうね。ロッカーに戻ります。

でも、今度はレブロンのプレーをカム・ジョンソンが読んでパスカット。打開点を見つけられないレイカーズ。なんとかドラモンドに押し込ませるくらい。あとはサンズのミス待ちになっています。

シュルーダーがスピードで振り切ってのレイアップが決まるも、ペインの3Pで再び10点差。レイカーズは苦しいけど、サンズも突き放せそうで突き放せない。

残り2分。ブッカーのスピードに対応できずカルーソがファールでフリースロー。ADの強引なポストアップからコーナーにパスアウトするも決まらず、リバウンドでブッカーがファールをもらいフリースロー。

マシューズのドライブが決まると、戻ってきたクリス・ポールは決まりそうにないシュートに。決まりそうだったKCPの3Pも決まらず。そして最後もブッカーがファールドロー。

前半0だったフリースローを3Qで10本打ったサンズ。なんとか食らいついたけど、やっぱり間に合っていなかったレイカーズディフェンスでした。81-68と13点差に開いたのでした。

◎ハード

ブッカーがミドルに3Pで突き放しに行きます。やられたのはカルーソですが、そのカルーソはフロッピングも使いながら、2つのオフェンスファールを引き出すと、カッティングレイアップ2本で追い上げに貢献します。そしてレブロンが3Pファールドローを決めて点差は・・・レブロンもフリースロー苦手だったね。まだ11点差。

ところがこのリバウンドからトランジションに行ったペインに対して、またもカルーソがコースに入って止めると、こぼれ球を拾ったレブロンが&ワン。またフリースロー外したけど。

すると今度は乱闘。フリースローのリバウンドに自分で行ったレブロンに横からボックスアウトを仕掛けたクリス・ポールのファール。これでレブロンが腕を痛めて、かなりつらそうに。でもファールコールされているけど、こぼれ球をカルーソが抑えたところにペインがタックル。まぁペインが悪い。

でも、そのペインが持っているボールを叩いたカルーソにペインがキレる。キレてボールをぶつけたペインにハレルが飛び掛かる。もうメチャクチャ。その間、立ち上がれないレブロン。

カルーソとハレルにテクニカル。ペインは2テクニカルで退場。まぁペインはタックル+ボールぶつけなので、2回あったってことだね。っていうかクリス・ポールも汚い腕絡ませだからなぁ。

クリス・ポールのミドルとブッカーのドライブ。ADのジャンプシュート&ワン。シュルーダーが3Pも、ブッカーがハイフローター。なかなか点差が動きません。

そんな中、トランジションで2on2になるのですが、レブロンが行きません。どうも肩が痛そうで、プレーが止まる度に気にしています。一時的なら、今だけだろうけど、だったら先に休ませればいいのに。

ゾーンにするレイカーズですが、エイトンがオフェンスリバウンドをおしこんで残り5分10点差。さらに4人に囲まれながらオフェンスリバウンドをとるエイトン。これが効いてミカルのジャンパーで点差が広がると、レブロンのポストアップに対して、後ろからダブルチームに来たクラウダーがジャンプボールに。攻守にサンズのハードワークが勝っている。

カルーソが3Pを決めるも、レブロンの3Pにエイトンがしっかりとチェックに行って外させ、そしてクラウダーもミドル。しっかりとハードワークして、試合をクローズさせたサンズが1勝目を手にしました。

〇AD
13点
FG5/16
7リバウンド

〇エイトン
21点
FG10/11
16リバウンド

いろいろあるけど、今日は何よりもコレ。エイトンが完璧だった。AD以上の存在感で試合を優位に運ばせました。ADみたいに動けないし、ドラモンドみたいに強くないけど、必ずいるべきところにいて、リバウンドに参加しているのはエイトンでした。

ビッグマンの戦いに負けないことは重要な要素でしたが、負けないどころか上回るとは予想外。ドラモンドが7オフェンスリバウンドですが、正直、ADよりドラモンドの方が大変そうでした。この関係性をヴォーゲルがどう捉えるのかがゲーム2の注目点です。

さて、クリス・ポールのアクシデントにより45分もプレーすることになったブッカー。正しきサンズのエースは、レブロンが組み立てないと苦しいレイカーズとの差を生み出しました。

ブッカー対策もかなり悩みどころ。ホートンタッカーぶつけたら面白そうですが、大きな問題としては個人技じゃなくて周囲を上手く使ってくる事なんだよね。そこがビールと大違い。流れ弾のビール。

レブロンを18点に抑えたウイングディフェンダーも誉めつつ、ブッカー&エイトンでチームの半分以上となる55点を奪ったサンズ。クリス・ポールじゃなくて、勝てるんだということをアピールしたのでした。

ゲーム2に向けてはレイカーズ側は
①ピック&ロールほかの、合わせのプレーに対して守れていない
②ブッカー対策を再検討
③ADの役割が浮きすぎている
④シュルーダーにスピード突破を増やすか
⑤ホートンタッカーでハンドラーを増やすか

こんなところが修正になりそうです。大事なのが上からなので③くらいまでが修正事項です。

サンズは概ね上手くいったので、これといってないかな
①レブロン対策は機能した
②ドラモンドの追い出しには成功したけどオフェンスリバウンドは止められなかった
③ADへのオフボール対応は成功した

こんな感じかな。②以外はこのまま上手くいけばいいけど、そんなわけないので細かい修正をかけることです。

プレーオフ①サンズvsレイカーズ” への10件のフィードバック

  1. 今シリーズは、とにかくエイトンがディフェンス、オフェンス共に一皮剥けないとレイカーズには歯が立たないと思っていました。
    どうせ最後はADのワンビッグにするでしょうから、最初のADのローポをエイトンが上手く抑えて、これは行けると思いました。
    レギュラーシーズン終盤休んで、膝の状態もいいのでしょう。
    よく動けていましたし、いいポジションに居ることが多かったですね。
    今日は出来過ぎですが、いつもこれくらい圧倒して欲しいです。
    ただ、クリスポールですよね。
    今シリーズの命運はココに掛かっていそうですね。
    Game2出れますかねぇ?
    ブッカーはハードマークをものともせず、活躍してくれました。
    プレーオフは、TVCMの関係でしたっけ?タイムアウトとかも、レギュラーシーズンよりやや長く、主力のPTも長くなる傾向がありますが、クリスポールがあの痛々しい状態で、ずうっとプレーしていて、ヒヤヒヤしました。

    1. エイトン良かったですね。
      でもドラモンドには苦労していたので、レイカーズは簡単にADのワンビッグにしない方が良いのかもしれません。

      ただエイトンの合わせでオフェンスが機能したの、攻守トータルで上回れればOKって感じかな。
      あのエイトンへのパスがどこまで通用するのか、ゲーム2はそこかな

  2. ヴォーゲルとレブロンがこのままで終わるとは全く思えないし、かといってそれになされるがままのモンティとブッカーでもないよなぁと、ザックリとした所感を抱きました。
    一方的なサンズファンとしての目線ではありますが初戦からこんなにハラハラする試合になるとは思いもしなかったです(笑) 相手にレブロンという存在が居る限り2桁リードになっても全く安心できないですからね。
    クリポ大明神のコンディションも踏まえつつ、サンズはチャレンジャーとして果敢に昨シーズンのチャンピオンに食ってかかって欲しいです。

    1. 若いサンズがここまでシーズン通りのプレーを出来るとは思いませんでした。
      その意味では出来すぎですが、シーズン通りなので次も続く気もします。

      レブロン対策もちゃんと出来ているので、恐れすぎることもなく、向かっていってほしいですね。

  3. レイカーズがCP3の右手を狙わなかった理由が分かりません。
    ボール運びの時に左に立って右でドリブルさせるとか下がって守ってロングレンジのシュートを打たせるとかしていればもう少し点差を詰めれたと思います。
    それをさせなかったCP3の技術といえばそれまでなのですが、、

    whynotさんはどう思われましたか?

    1. ロングレンジは打ってくれないので、プレッシャーは行くべきですが、うまく誘導したときに、右に流れながらのタフショットを決められたんですよね。
      だから、どこまで狙って良いものか難しかったのも事実だと思います。本当はスクリーンに対してもブリッツすればミスを誘導できた気はします。

  4. 流れ弾のビール笑笑
    少し前まではブッカーも今のビールと同じ感じでしたが、今は見違えましたね。優秀なヘッドコーチのおかげかな?

    1. ブッカーの場合は、トリアーノ時代から改善してきているので、長い道を経てって感じですね。
      ビールにはまだきっかけも見えないからなー。

  5. エイトンもブッカーも初POなのにこれだけやれるのはすごいですね。プレッシャーで多少へたるのかなと思いましたが、チームの戦い方に自信を持っている感じでした。ただブッカーは体力面に不安がある気がして、クリポは早く戻ってほしいです

    1. 予想以上でした。
      ブッカーはクリス・ポールが苦しいで、さらに良くなったかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA