プレドラフト2020

明日はドラフト

ドラフト前にアンケートしてみました。アンケートの結果なんて実際のドラフトには何も影響しないわけですが、やはり1つずつ指名することで、欲しかった選手が消えて行ったりするので、ドキドキというか戦略的に順位を考える必要があるのが面白いところです。

もう1つには個人の様々な考えが渦巻いた結果、指名したい選手は人によって様々なのですが、大概は標準的な意見に近づいていくってことです。つまりはアンケートに投票する1人ひとりの意見はバラバラでも、集合体で見た時には、なんとなく納得性が出てきてしまうということ。

【標準化バイアス】とでもいうべき現象は上位指名ほど発生しやすいはず。そんな中でたまに「絶対にこの選手」というこだわりを持つチームがあって、順位を乱してくれるのも面白い話だったりします。

そんなわけで、この通りになるはずがないけど、これに近い形で進んでいくであろうというプレドラフトです。もっとも日本人の感性という違う問題が絡むから、多数の意見になっているかも微妙ですが。

1位 アンソニー・エドワーズ

やっぱり結局は最も安全かつ可能性を感じる選手に行くと思うんですよ。わざわざエドワーズをパスしてラメロに行くってのは、大多数は選ばない選択肢です。ワイズマンやアブディヤの方が多彩であっても、計算できるのはエドワーズだし。

それよりもトレードしたいでしょ。トレードでウイングを2人くらい手に入れるならビーズリーと再契約。エドワーズ加入ならビーズリーとはさようならかな。

なお、ラメロを指名した場合はディアンジェロのトレードを要求します。行き先はロケッツでヒューストン・ネッツを再現してもらいましょう。

2位 ジェームズ・ワイズマン

アブディヤだと思っていたけど、フタを開けたらワイズマンでした。こういうのが面白いところであり、標準化バイアスがかかりそうと思うわけです。ウォリアーズの特性なんかを考えたらアブディヤなんだけど、何人かで話し合ったらワイズマンになってしまいそう。

とはいえ、このチームは「拘り」がありそうなチームなんだよね。指名権を売れなかったら、順位気にせず欲しい選手を選んでくるかもしれません。ハリバートンとかベイなんかを選ぶ可能性すらあると思っています。

3位 ラメロ・ボール

今回のアンケートで興味深かったのは、大多数になると普通は「ライト層の浅い意見が反映されているからだろ」となりそうなわけですが、2位のアンケートで最下位だったラメロが3位ではトップとなり、逆にアブディヤは最下位に転落したことです。みなさん考えてからボタンを押してくれているアンケートでした。

実際にホーネッツはラメロかワイズマンは指名できそうなわけです。オコングも含めてガードかビッグマンか、どちらに行くのか。今回のアンケートではガードに行きました。その方が効果的ということです。

ちょっと問題なのが、直前に新ユニフォームのモデルがグラハムだったので放出されないであろうこと。そしてもう1つがウエストブルックの存在。ウエストブルックを取れる算段がついていたら、オコングになるでしょうね。これについては情報不足なのでわからん。

あっ、ラメロを指名してウエストブルックとトレードってのもあるか。今回のドラフトが単なるドラフトではなく、1夜にして大きく戦力バランスがかわる理由でもあります。

4位ダニ・アブディヤ

そして3位では最下位だったアブディヤは4位ではトップに。だから今回のアンケート面白かったよ。

ブルズは難しいよね。各ポジションに選手は揃ってきているけど、どうもパンチに欠けている。その理由も戦術側に由来するから、どうしてよいのか。強力なエースを連れてくることで明確にするのも一案だし、全体のバランスをキープして連動させてくれる選手を連れてくるのも一案。

アブディヤは後者として有能な選手だと思うので、良い選択だと思います。GMもナゲッツから来ているので路線は同じ。でもドノバンは個人アタックを中心に作るタイプだ。ハリバートンやヘイズを選ぶ手段もあるかと思います。

5位 オビ・トッピン

キャブスにトッピンは良い補強。ちゃんとしすぎてて「キャブスは普通の事はしない」と思ってしまう。3年連続PG指名を期待しています。

トッピンは弱いチームで無双して頑張ろう。というか、今回のドラフトってある意味キャブスに指名される選手が勝者みたいなところがあって、一番自由に伸び伸びとプレーできそうだよね。ディフェンスサボっていてもクレームされないであろう環境なので、セクストンがボール独占さえしなければ、成長する機会が多いチームです。

そしてスタッツは残しやすいので、新人王の最右翼にもなれそう。ただセクストンもスタッツに対して評価されていないからな。あっでもドラモンドが残ってしまうとトッピンには苦しいか・・・

6位 オヌエカ・オコング

えっ、あの、カペラがいるんですけど・・・トレードか、トレードなのか。

6位指名権を売りに出していると噂のホークス。若手渋滞なので、ここで指名してもね。ただカペラは貴重な「サラリーが高い」選手なので、トレードで大型補強するには欠かせないアセットです。そしたらオコングを加えておくのもアリです。

オコングは優れたリムプロテクターになれる素質があり、ペイント内で力を発揮するタイプですが、現時点でその能力をカペラと比較してしまったら可哀そう。でもペイント内専門は2人も要らないよね。非常に難しい指名になりそうなホークスです。

そんなわけで、ここもトレードが発生しそうな案件です。ドラフト候補はここからウイングが充実しているので、オコングかヘイズを指名してトレードを考えるのか、それともウイングで自分たちの補強にするのか。

7位 キリアン・ヘイズ

こちらも突然のヘイズですが、なんとブルース・ブラウンをトレードするという暴挙にでた新GMだったので、PG指名は現実的です。そこまでするならラメロやウエストブルックに手を出すべきだとも思いますが、どうするのかなー。

ヘイズはハイライト観てもイマイチよくわからないので、どんなプレーをするか楽しみでもあります。ただローズとグリフィンは、あまり若手を育てるのに向いている選手ではありません。そういうバランスも含めて、トータルで良いチームを作らないと。

8位 タイリス・ハリバートン

続けてニックスもPG指名です。初登場1位って感じのハリバートン。

うーん、微妙。個人的にはそう考えるわけですが、標準化バイアスでハリバートンに行く可能性が高くなった気もしてきました。そもそも補強したいポジション自体がよくわからないチームなので、最も高く評価した選手に行くのは正しい判断です。

ニックスはとにかくもったいぶらない方が良い。そうしないと1年前のよくわからない状況のリピートになります。ハリバートンは良い選手ですが個人で解決するタイプには思えないので、しっかりと何をしたいのか考えましょう。

そして個人で解決する選手が欲しいならトレードで指名権アップなり、エースクラスを補強しましょう。そういう動きをしないとダメだと思います。バレットに全フリするなら、それでもいいけどさ。

9位 アイザック・オコロ

ウイングの有望株がアブディヤしか指名されないまま9位まで来ました。つまりはそういうことが起こりえるドラフトってことなので、ウイング補強したいチームが10位前後を2つ指名したいって考えています。

ディフェンスをなんとかしなければいけないウィザーズまでオコロが残っていれば御の字。とにかくディフェンス。何をミスってもディフェンス。それもウイングディフェンダーが重要なので、オコロは良い選択だと思います。まぁウィザーズというチームがそう考えるかっていうと・・・。

理想を言えばポイントフォワードタイプが欲しい。理由はウォールにアタックさせたときにトランジションディフェンスをする選手が足りないから。ウォールは個人で止めまくったチェイスダウンブロッカーですが、それはさすがに復活を期待してはいけないし、まだケガに繋がってしまう。

そんなわけで何故か「八村をスモールフォワードに」なんて記事が出るけど、しない方が良い。速攻での失点を減らすのがディフェンスの第一歩です。

10位 デビン・ヴァッセル

ウイング3人の接戦でした。そしてこの時クリス・ポールのトレードも発生しており、ウーブレイがいなくなることに。ウイング指名は正しいし、指名権は残ったわけだ。

正直、誰を指名しても良いのですが、最も完成度が高いと言われるヴァッセルが選ばれました。育てられないサンズには完成度は大事です。クリス・ポールがきたことで尚更、育成できそうにないし。

堅実なウイングを選んだわけですが、ブリッジス、カム・ジョンソンと3人そろえば、かなり面白い。ハードに守れてポジションを取って3P決めてくれる。ただそれだけで良い。でも、それが非常に難しい。ヴァッセルはそれが出来ると言われています。

まぁサンズはぶっちゃけエイトンだよね。3年目だから「主役」として大活躍してくれないとダメ。それが全て。マジで全て。クリス・ポールではないというか、他のポジションは良い感じにそろったから、エイトンが違いを生みだしさえすれば!って感じです。

11位 パトリック・ウィリアムス

スパーズもウイングが欲しそうですが、その中でビッグ寄りのプレーが出来そうなパトリック・ウィリアムスになるのは納得。しかしスパーズは、戦力を大きく上げる必要があるため、同じウイングでもよりポテンシャル溢れる選手が欲しいはず。トレードアップも視野に入っているでしょう。

しかし、パトリック・ウィリアムス以上にポテンシャル溢れるのが誰なのかってことに迷ってしまいます。ワイズマンなんかにアタックしても良いのですが、チームとして未成熟すぎる選手は嫌う傾向もあるので、11位でいいんじゃないの。そんな微妙なラインだと思います。

欲を言えばスパーズもパトリック・ウィリアムスとサディック・ベイの二人取りたいよね。ウルブズやウォリアーズと同じ。だから奇妙なドラフトなんだ。

そんなわけでドラフトをTwitterアンケートでやってみました。これを書いている時点では上位の指名権トレードはなく、ブレイザーズの16位がコビントンと引き換えにロケッツに行ったのが最も高い順位です。

そう、今回は指名権とロールプレイヤーのトレードなども含めて多くのトレードが予想され、どちらかというと「ルーキー以外を補強するためのドラフト」にしたいチームが多いのも特徴です。この構図を理解しておかないと、よくわかんないことになりそう。

ロケッツが再建に突き進んでくれれば、指名権ビジネスが作りやすくなります。「PJタッカーに指名権くれるチームはありますか?」とロケッツが騒いだら、果たして何位をもらえるでしょうか。ひょっとしたらウォリアーズが手を上げるかもしれません。

コロナで通常とは違うドラフトですが、楽しみ方も通常とは違うものになりそうです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA