ドラフトPGチェック

予習しておこう

ドラフトの時期になると、いろんなハイライトを観ますが、正直ハイライトでわかるならNBAなんて簡単に理解できちゃうよね。まぁそれでもドラフトのスカウティングにはハイライトを見ちゃうけどね。候補選手について全く詳しくない管理人ですが、例年だとファイナル直後のドラフトだったのが、今は時間が空いたので余計な情報が入ってきてしまいます。

今回のドラフトは不作と言われています。トップ5くらいに値する選手がいない。でも「トップ10に値する選手ならいる」みたいなのが、より一層の難しさを打ち出してきます。誰がどこのチームに合うかは別にして、どんな選手なのか事前に観ておきましょう。

次回があるかはわかりませんが、PG編です。ちょこちょこ触れていますが、30チームの中でPGを変更したいチームは、ほんの少ししかありません。トップ5指名だと「即スターターにしたい」となりますが、トップ10だと「ベンチスタート」でもよい気がしてきます。堅実な方が好まれる気がするわけです。

PGを変更したいチームにはバックスやクリッパーズが挙げられますが、彼らはトップ5なんて不要なわけです。勝ちたいのにルーキーにはいけない。でもトップ10で控えを用意するならアリかもね。

他にはピストンズとニックス、ホーネッツといったところです。この3チームだけはトップ5でも構わない。ホーネッツはグラハム次第ですが。そんなことを前提にYouTube先生の動画を張り付けて感想を書くだけの記事となります。

◎ラメロ・ボール

3兄弟の3男は大学を選ばず海外でプロになりました。父親の金もうけのためなのか、大学で実力がばれるの嫌だったのか、理由はわかりませんが、見事にトップ5指名の評価で戻ってこれました。大成功だったね。

ところが最近は面談で評価を落としているとか。ロンゾ兄ちゃんが注意していたらしい性格的な部分は治らず、パパボールも久しぶりに口出しし始めているので、トップ5から落ちる可能性もあるらしいね。ちなみに落ちて困るのがウルブズとウォリアーズ。指名権を売りにくくなっています。

トリプルダブルをするように、ラメロは良くも悪くも全局面に絡んでくる支配的な選手です。レブロンクラスになれば「良い」しか出てきませんが、そんなレベルの選手は殆どいないため、たいていは「やりすぎ」になりがちです。PGとして据えるにはチームは覚悟をしないといけません。

ラメロの良いところはビッグガードであること。サイズの優位性があるので「やりすぎ」さえしなければよい選手に育つかもしれません。ロンゾはオールラウンドなディフェンスポジションが最も大きな武器になってきましたが、おそらくラメロも本当はガードではなくてウイングの方が向いてそう。ボールを持たせすぎない方が良い選手になりそうだ。

◎キリアン・ヘイズ

もう1人のトップ5候補はフランスの左利き。ラメロよりも小さいけど、体重は重く、動画を見る限りウイングスパンを活用するタイプっぽいです。ユーロなのでドライブからのコンタクトシュートが少なく、どれだけ上手く使えるのかわかりませんが、成否を分けるポイントはここだと思います。

同じフランスのニリキナは身体能力や腕の長さの割にはドライブフィニッシュがイマイチ。それに対してドンチッチはアメリカの選手よりもコンタクトシュートが上手いため、巧みにファールを引き出すこともできます。全体的にフランス人はコンタクトではなく、抜け出す方を好むイメージがある。

モーションの小さいパスなんかもあって期待できそうですが、コンタクト、ディフェンス、そして何よりNBA流のシステムに対応しないといけないので、育てることを念頭に置いた方が良い気がします。ルーキーは全員そうか。

◎タイリス・ハリバートン

似たような体格のハリバートンは2年生。ドラフト動画の中で一番良いPGにみえますが、上の2人のような伸びしろを感じさせないのも確か。伸びしろっていうか爆発力だけどね。なのでトップ10でチームに加えたいようなタイプだと思っています。

オールラウンドにプレーできるのでPGに固定する必要もなく、ルックアップしてプレーすることや、しなやかな体の使い方など、どことなくSGA感があります。すごいスタッツは残さなくても、いろんな局面で働いてくれそうなだけに、強いチームが即戦力の補強として指名したそうな選手。ジャズが取れたらよいのにな。

ニックスやピストンズはラメロやヘイズを狙い、その他でPG欲しいチームはハリバートンってイメージですが、モックドラフト各サイトの予想は全然違うので、揺れ動くドラフトになるのでしょう。

ラメロ、ヘイズ、ハリバートンの3人は各サイトで上位指名が予想されていますが、ここから先は大きく変動します。特に次の選手は4番目に出てくるサイトもあれば、2巡目指名のサイトもあります。

◎セオ・メルドン

フランスのPGですが、アメリカっぽいプレーをしています。コンボガードっぽいポジションと、ツーメンゲームから自分で仕掛け、引き付けたらパスを出す。5メンゲームというよりは2メンゲームっぽいね。

比較的NBAに適応しやすそうなタイプに見えますが、体重が軽い面もあり、ハイライトのようにしっかりとディフェンダーをブロックしてプレーを構築できるかどうかが成否を分けそうです。ただ、全体をオーガナイズするというよりは、ベンチからのアタック要員って感じなので、好き嫌いが出るPGだと思います。

◎タイレル・テリー

なんて読むんだろ。サイブル的な読み方かな?
こちらは小さなガードでスピードで突破するタイプ。評価としては4番目って感じですが、アシスト力が高いわけではないのでスコアリングガードとして活用しないといけません。

ピュアシューターと評価されているので、オフボールからのシューティングがどこまで決まるのか。難しいのは本人じゃなくて周囲にどんな選手がいるのかってことです。イグダラやアデバヨ案件ですね。ペイサーズとかに行ったら面白そう。
サイトによっては21位まで残ってシクサーズが指名予想でした。シモンズの相棒なら大活躍できるかもしれません。単なるポジション問題ではなく、既存の選手との関係性という難しさも絡むぜ。

◎カイラ・ルイスjr

アラバマの2年生。セクストンの後輩か。うーん、いいね。これで1巡目後半くらいの予想ってのは渋い。ドライブから高く飛ぶ能力を持つ選手は多いですが、遠くにステップを踏んでディフェンスを翻弄できるのは重要。予想が難しい「もうひと伸び」をもっています。ただし、フィニッシュスキルがイマイチらしい。コンボガード向きっぽい。

オフェンスよりもディフェンスを磨いたら面白そう。マンマークが強くジュルー・ホリデーみたいになれると良いな。ただ、もう少しウイングスパンか体重が欲しいところ。

◎RJハンプトン

モーラント曰く「NBAで最も速い」らしい。お世辞を差し引いても確かに速い。それは間違いない。最近、見ていたネイピアーの大学時代の相棒Ryan Boatrightに似ているね。
そのスピードから生み出されるドライブは、ちょっとやそっとでは止められないでしょう。シュート力もあるらしいのでルー・ウィリアムス的な?

しかし、ディフェンスはヤバいレベルで酷い。サイズもないけどチェイスも出来ない。メリットとデメリットがハッキリしている実に難しい選手だ。

◎コール・アンソニー

小さいガードなんだけどストロングポイントがリバウンドらしい。がっしりした体格で体幹が強く、当たり負けしません。売りはシュート力で、軸がぶれないから正確。なおかつドライブからのコンタクトシュートも体幹でばっちり。優れたシューティングPGです。

そうやって打ち続けるので、弱点はショットセレクションの悪さ。これは修正していくしないね、と言いたいところなのですが打たなかった時のパスもイマイチなんだとか。じゃあ、どんなプレーを選択すればいいんだ。

タイプ的にはこちらもルー・ウィリアムス。ベンチから出てきてアタックするのが向いていそう。今風に言えばコリン・セクストンか、コビー・ホワイトか。後者の方が似ているかな。

そんなわけでドラフト候補のPGをハイライトチェックしてみました。ハリバートンが最も良い選手で、ヘイズが最も伸びしろがある選手って感じです。それ以外は長短あるので、どうやってアジャストさせるかチームとコーチの使い方次第。そんなこともあって指名順位がサイトによってバラバラです。

シューター系は決めているハイライトだけ見ても全く分からない。なので未知数です。他に気になったのはルイスだな。武器がなくて早めにリリースされるか、トータルの能力を評価されて生き残れるか。そういうの難しいよね。生き残った先にオフェンスが改善してスタークラスになるかもしれない。先の長い話だけど、そう考えるチームもあるかもね。

そんなわけで結論は何もないので、ドラフトを待ちましょう。

ドラフトPGチェック” への6件のフィードバック

  1. アトキンソンがクリッパーズのAC入りがほぼ決まったという話がでてますが、彼がクリッパーズに加わることでどうなると思います?

    1. えっ?そうなんですか。
      得意なのがオフェンス側だとして、複数のスクリーンとオフボールを上手く使えるコーチです。
      でもそれってウイングが主役のチームっぽくないし、ティロン・ルーのハンドラー任せとは路線が違いすぎます。
      あまり存在感をだせずに終わるのではないでしょうか。

  2. 今年はシニアガードが評価されそうな雰囲気です。プリチャード、フリン、ウィンストン 。ソフォモアだけどトレ・ジョーンズ。シューティングモンスターこと、マーカス・ハワードあたりの動向は気になります。指名されなくても、ドラフト外から這い上がってくるポテンシャルを感じます。

    1. 2年前をピークにワン&ダン全盛期は落ち着いてきた印象があります。
      ブログドンをはじめとして、しっかりと育った選手を活用したほうがチームにとってプラス。
      PG並べてみましたが、チームの未来のためにプレータイム与えるほどの選手は僅かな気が。

      大きな視点でみれば、堅実系統のガードが好まれるのではないでしょうか。

  3. 結局ハリバートンが一番息の長い選手になりそうな印象。
    と言うか今年は全体的に「そこそこのレベルの堅実なロールプレイヤーになりそう」系のドラフト候補生が多い気がします。

    1. そんな印象ですね。堅実な選手としては悪くないし、化ける可能性もあるから、上級生を狙った方が面白いドラフトな気がします。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA