なんだかんだの両チーム
NBA再開カウントダウンとして、プレーオフチームの紹介をしましたが、実はその中にジャズがありませんでした。ネガティブな言葉しか出てこないし、後はドノバン・ミッチェルがなんとかすることを期待するだけっていう状況なのでスルーしました。今思えば、その内容で書いておけばよかったかもしれません。
実際の試合もやっぱりアレなんですが、それでも勝利を積み上げるからスナイダーが凄いのか、なんなのか。なんだかんだで戦えてしまうスパイダーと仲間たち
スクリメージで衝撃的なビッグラインナップを組んできたナゲッツ。本日のスターターには、その時のメンバーがヨキッチとミルサップしかいません。とにかく選手がいなかったナゲッツ
やっとマレーも戻ってきて、普通のラインナップに戻りつつあります。「つつ」っていうのはMPJことマイケル・ポーター・Jrがハイスコア連発している事でスターターに定着する可能性があるからです。
ボル・ボルが話題になりましたが、管理人の予想は「この役割をMPJにやらせたい」でした。中身はともかく、なんとなく近づいてきたと言えます。
しかし、本質はディフェンス優先のチームだけに、ここが着地点とも思えない。優勝候補ですが、優勝候補でいることが出来るのかどうか。今のメンバーだとちょっと苦しいんだな。
◎トランジション
ジャズのオフェンスは相変わらずドノバン君から始まらないとイマイチ。ちなみにゴベアー、イングルス、オニールから始まることはないので、この3人は自分の仕事をします。まぁコンリーね。周囲と絡めず、何してんのかわからん。
ハーフコートゲームを組み立てるジャズとの相性が良いと思いきや、球離れの悪さが響いているコンリー。ところが、序盤にハーフコートしないでトランジションから打って行った意外なジャズ
これが決まることで先手を取りました。意外や意外。
さらにコンリーが下がるとドノバン君以外にイングルススタートが増えて、こちらも上手くボールが回りました。継続してリードを得ることが出来、点差は二桁になった1Qです。
なお、ベンチに下がったドノバン君はそのままロッカールームへ。代役のクラークソンが3P決めたのも大きかったです。
29-15と大きなリードを得ましたが、3P5/11と好調でした。ナゲッツディフェンスがジャズの大きなパス回しについていけなかったとも言えます。マレー、MPJ、ヨキッチ、ミルサップというメンバーでは苦しいかな。
なお、ジャズのフリースローは0本。大きく振って、ファールすらさせない。これが決まらないと酷いことになるのもあるあるです。
◎個人でナゲッツ
ナゲッツも鮮やかに回していくチームですが、3P1/7と苦しみました。ただ、こちらは3Pが決まらない事よりも、お得意のボールムーブがいまいち。なんでかというとオフボールの動きに乏しいからです。
ゲーリー・ハリスがいないこともありますが、その前にマレーもまだゲーム勘がないイメージ。いつもはもっと滑らかにヨキッチとパス交換して気がします。
それでもマレーがいた時間はよかった。ベンチに下がると得点がぱったり止まり、リバウンドを押し込むくらいしか道がありませんでした。これまでどうやっていたんだろ?と疑問が沸きますが、まぁナゲッツなんてヤル気あんのかないのか、っていうのも定番か。
本日も1Qにリードされる通常営業
ジャズの問題はベンチが弱いこと。ただ「選手の質が低い」のではなく、そもそもジャズオフェンスを再現するのが出来ないことが問題です。それをクラークソンが個人技で救うのが今のパターンです。
ナゲッツの強さはベンチも強いこと。自分たちの形をメンバーが変わっても再現できます。面白いことにヨキッチがいなくてもヨキッチ出来るんだ。
その違いが何かってのは難しいのですが、1つは選手の集め方でモンテ・モリスみたいな選手を連れてこれるスカウティングの良さ。もう1つはジャズよりも部分部分を個人技に頼っている事。ジャズみたいにポジショニングが定義されていないけど、流れるように動いていく。
そしてPJドジアーによる見事なドライブで流れを掴みます。タイムアウトの後でパスの出しどころに守ってオフィシャルに出していたけど。
MPJは迷うことなくキャッチ&シュートを狙っていきます。決まらないけど。ジャズが「良いパスを貰って打つ」ようなオフェンスなのに比べると、ボールは回すけど「自分のタイミングで打つ」ようなナゲッツ。
しかし、ドノバン君が戻ってくるとチームメイトに良いパスを供給し、シュートを打たせていきます。
1人オールコートマンツーをするクレイグがドノバン君にボールを持たせず、ジャズのオフェンスに形が生まれない時はナゲッツのプレッシャーが効いて、こんなスティールから速攻も生まれるのですが、
逆にコンビプレーから3Pを決められてしまうシーンもあって、点差は10~15点のセーフティリードで続いていきました。
前半残り3分には18点差に。ヨキッチが積極的に前に出ていくと、インサイドが空いてしまうのも苦しかった。ジャズのオフェンスはこうして論理的なんだよね。ただ、そこにパスが出てこないと窮屈になる。
で、この苦しい前半の終わりはMPJではなくてグラントを使っています。MPJだとディフェンスが全く追い付かないからさ。それでもシュートを決めてくれれば良いのだけど、決まらないならカッティングやリバウンドもあるグラントの方が良い感じ。
さらに残り1分からはミルサップ→モリスで通常営業のポジションバランスになります。ここまでが遠かったナゲッツ。ガード不足で延々と出来なかった形。
そしてマレーがタフショット連発して前半が63-49で終わります。
〇前半のジャズ
FG61.5%
3P57.1%
決まりすぎですね。決まりすぎ。ちなみにジャズは昨日もスパーズ戦がありましたが、スターターは全員休ませています。元気だったのも大きかったかも。
ナゲッツはビッグマン達が追いかけきれないのはお疲れなのかも。
◎帰ってきたナゲッツ
後半はコンリーとドノバン君の3Pが共に外れ、MPJがコーナーから決めるスタート。しかし、またもトランジション気味からゴベアーを空けてしまうナゲッツ。ゴベアーが走り勝っているのもあるけど、ヨキッチは戻っていてもピックアップミスしている試合です。
完全に集中力が切れている感じと思われたヨキッチですが、ここで突然3Pを連発。やる気出してきた。
さらに懐かしのヨキッチ&マレー。ショートパス、ハンドオフ、バウンズパスとパス&オフボールで崩しきってレイアップ。外れたけどMPJがプットバック。
ゴベアーはヨキッチを抑えていたのですが、連発してきたことに心を乱したか、ポストアップから決まらないレイアップを打たせたんだけど、ちょっと手を出しすぎてファールコール。微妙だったけど、確かに最後に手を出しすぎた。
そしてヨキッチ&マレーのプレー・・・と思いきや裏に抜けていたクレイグへ。
帰ってきたナゲッツ!
懐かしのナゲッツ!
そんなことを思うプレーでした。まだゲーリー・ハリスのオフボールが足りないけど、3人のパス交換と、引き付けられた中での裏抜けで油断も隙もないベテランみたいな若手たち。
3Q開始からFG6/9、3P3/3で一気に反撃したナゲッツ。オフェンスの爆発で点差を7点にします。ここでマレーがベンチに下がるも、セカンドチャンスがMPJに落ちてきたりして加点します。
ここでMPJについて、軽く触れましょう。ドラフト1位候補ですらあった才能がナゲッツに転がり込んできましたが、そのプレーは荒いもので、チームオフェンスを理解していませんでした。
ナゲッツはボールが回るチームでコーナーに立っているだけでもシュートチャンスがやってきます。しかし、クレイグやグラントはシュートが上手いわけではないし、ミルサップはフリーでも打たずにドライブする事すらあります。
そこにシュート能力があるMPJがはいることで違いを生み出し、たまーにハイスコアしていたのが前の話。ここにきてシュートにはかなり自信を持っている様子で躊躇わなくなっています。
現在は単なるシュート担当ではなく、的確にカッティングしてくるようになりました。ミルサップやグラントのプレーを学んできた感じです。コーナーからオフェンスリバウンドに参加することもあり、シュート以外の得点が増えたことがハイスコアの試合を大きく増やしてくれています。
ひょっとしたら中断期間に映像でプレーチェックをしたのかもしれません。ナゲッツ流のオフボールの動きが少しずつできるようになってきているのでした。
ということで、MPJのウイングでの働き(ただし、ハンドリングしない)で快調に追い上げたナゲッツ。ジャズの背中を完全に捉えました。
ところが残り3分からクラークソンとコンリーがミドルレンジを使って連続得点。しかもナゲッツはシュートシーン以外でのファールが増えてボーナススローも簡単に与えてしまいました。プレムリーはゴール下決めきれないし。
ラストプレーで2本のフリースローを得ながら両方ミスしたプラムリー。88-79と9点差に押し戻されて3Qが終わったのでした。勿体ない。
◎MPJとドノバン
4Q序盤は完全にMPJにやらせる体制のナゲッツ。他の選手は固く守って、オフェンスは「ウイングからMPJ」スタイル。いいねコレ!期待のルーキーみたいな任せ方。未来のエースはセカンドユニットでスーパーエースさせろ!ってね。
MPJも「自分はウイングから」って意識しているから、無謀に突破するわけでもない。あっという間に2点差になってジャズのタイムアウト。
ベンチメンバーのナゲッツに対して、ジャズはスターターを戻します。前日にベンチメンバーがプレータイム長かったこともあるでしょう。
ドノバン君のドライブレイアップ、キックアウトからのオニール3P、高速パスからクラークソンのコーナー3Pで取り換えずジャズ。徹底してスローダウン&ドノバンで行くジャズ。殆ど無理しないドノバン君。
ナゲッツのスターターは残り6分から。ここでマレーがドノバンを止めます。前半も止めていたのですが、どうしたんだマレー。お前はカイリー・アービングか!
しかもドノバンからゴベアーへのパスは連続してゴベアーが感じてくれません。強くゴベアーにクレームしていると不安になるジャズファン。なお、ドノバン君もアウトサイドが全然決まらない。
さらにコンリーからゴベアー、イングルスからゴベアーもとにかくゴベアーが決められない。一方でナゲッツはマレーが外しまくるもオフェンスリバウンドからまたMPJ。こんなにエースしているなんて知らなかった。残り4分2点差。
◎タフショット・マレーとクラッチ・ドノバン
タイムアウトのジャズはドノバンがミドル。ゴベアーはオフェンスリバウンドからファールドロー。追いつかれそうになっては突き放す。
残り2分。マレー&ヨキッチから、今度はパスを出さずに美しきヘジテーションレイアップを決めるマレー。
ナゲッツは外れてもマレー&ヨキッチで何度もやり直し。上のプレーの後、2回ミスしての3回目がまたタフショットマレー!
ちなみにミスショットの方が簡単なシュートだった。タフショットの方が決まるマレー!
試合開始からずっとリードしていたジャズが残り44秒でリードを許す展開。しかもドノバンが1人だけアウトサイドを外し続けるっていうね。タイムアウトからのオフェンスもドノバンがレイアップをミス。何してんだ。
そこからマレーが右へ左へ揺れに揺れながらカウンター。残り26秒で4点リード。8-0のランで見事なクラッチタイム。マレーによる劇的なショータイム・ウィナー!
急いだコンリーの3Pがエアボールになってナゲッツのスローイン。パスを繋いでファールされたグラントが2本決めて6点差。残り19.4秒。
急いで打つも決まらないドノバン。マジで1人だけ全然決まらないアウトサイド。ところがリバウンド争いでラッキーなファールゲット。4点差10.8秒。
ナゲッツのスローインはイングルスがミスを誘発し、ジャズボールに。
ところで、この試合は異常に長いのですが、この時間帯のプレーが全部微妙で毎回のようにオフィシャルプレビューがはいり、明確な時はオフェンス側がタイムアウト。長い。
ここで散々外していた男が突然仕事をします。
タフ3Pドノバン。ファールゲームは再びグラントでしたが、ここで2本とも外します。で、またドノバン。
タフショット・マレーが勝負を決めたと思ったら、クラッチ・ドノバンが振り出しに戻す、まさかの展開でオーバータイムに突入です。どっちも簡単なシュート決めろよ!
◎タフ&クラッチ
オーバータイムもゴール下フローターを外すドノバンと、フリーのミドルを外すマレー。ちょっとここから長いのでいろいろ割愛します。
これまでチームを支えていたヨキッチはさすがにお疲れな様子。プレーに絡まないことが多いのですが、それでもダッシュしてくれるのはダイエット効果か。
一方で運動量のおちないゴベアーですが、ドノバンがあまりにもレイアップを外すので、そのリバウンドにエネルギー使っています。マジで外しすぎ。
しかし、ドノバンから始めないとプレーにならないジャズ。そしてキーになるのは両チームのオフェンスリバウンドで、クレイグが拾ってヨキッチのゴール下。逆にイングルスが拾ってコンリーの2P&ワン。
このプレーでクレイグがファールアウト。MPJが登場すると、vsMPJにしてドノバンがドライブ&ワン。超わかりやすいな。
ナゲッツはゴベアーのファール狙いもあってヨキッチで押し込み。
ナゲッツ1点リードの残り35秒。またタフショット3Pのクラッチ・ドノバン。お前は・・・
マレーは限界が近いのか、ゴベアー狙いか。やっぱりヨキッチで押し込み。ファールドローでゴベアーはファールアウト。ドノバンがあんなに外さなければファールアウトしていなかったけどね。
残り20.7秒で同点。ナゲッツはMPJを下げてドジアーにマークをさせますが、クラッチ・ドノバンはミドルをねじ込みます。だからさ・・・
トニー・ブラッドリーには任せられないのでオニールがヨキッチのマークに。エースディフェンダーを抜いちゃう変態ヨキッチ。
ちなみにオフィシャルがクロック動かしておらず、またレビュー。
この次の残り0.3秒のジャズスローインは、ボールがコートに入る前にクロック動かしたオフィシャル。レビューでやり直し。
プレー以外が長い試合。ダブルオーバータイムへ。
◎
クレイグがファールアウトしてもMPJのナゲッツに対して、ゴベアーの代役がトニー・ブラッドリーって苦しいジャズ。ところで前の試合にエド・デイビスが出ていたけど、元気なの?
ダブルオーバータイムは「タフじゃない3P」を外すドノバンで始まります。おいっ!お前は何なんだ!
マレーも同じような3Pをエアボールします。おいっ!お前は・・・まぁブランクだし仕方ないか。
それでもゴベアーがいないので、マレー&ヨキッチでブラッドリーを攻めていくナゲッツ。MPJのマークがドノバンになっていますが、そこは使いません。
もうマレーはクッタクタでさ、つらそうなんですよ。でもタフショットは決めちゃうんだ。ウィナーズメンタリティ。
残り56秒でナゲッツが7点リード。グラントもダンクで続いたし。長かった試合もこれにて決着。ヨキッチもベンチに戻ると疲労をあらわに。
・・・ここからコンリーが3P連発します。そういえばコンリーも・・・
この後、残り5.6秒でまたドノバンが3P決めるのですが、さすがにジャズ公式もアップしていませんでした。クラッチ・タフ・ドノバン。いかれてたぜ。
◎若くない若手たち
管理人はナゲッツとジャズが推しチームですが、その理由が溢れている展開でもありました。ドノバン・ミッチェルとジャマール・マレー&ヨキッチは苦しい時間帯に仕事をする、通常時よりも仕事をする若手有望株です。
これがクラッチタイム以外も決めていたら、「わかりやすいスタッツ」で、もっとスターなのでしょうが、チーム事情と集中力なのか、こんな感じです。
〇ドノバン・ミッチェル
35点
8アシスト
FG12/33
3P5/16
敗因はドノバン君の確率の悪さ。こんなに外していたら勝てないさ。
〇4Q残り4分から
ドノバン 22点
他 14点
だけど勝っていたら勝因もドノバン君。最後は1人でやってた。タフ・クラッチ・ドノバン。最近は走らずにサボっていることも増えたので、スタミナも持っていました。
とはいえ、1人に負けたらマレー&ヨキッチの名折れ。最後は2人で押し切ったナゲッツでした。肩で息をしていたけどね。
マレーはバブルでの初めての試合ながらダブルオーバータイムを戦い抜きました。
〇ジャマール・マレー
23点、8アシスト、12リバウンド
特にディフェンスでドノバンを止めたのには驚いた。「うっかりマレー」なはずが、高い集中を見せました。ただ、ナゲッツはディフェンスを分業してマレーを負担を減らせるので、そこもジャズ(ドノバン)との差はあったね。
〇ニコラ・ヨキッチ
30点 11リバウンド 7アシスト
〇4Q残り4分から
ヨキッチ 14点
マレー 13点
他 14点
そんなわけでジャズもナゲッツも「他」が14点。ドノバン君が22点、ヨキッチ&マレーは27点。この差でナゲッツが勝ちました。
オールドスタイルのクラッチ勝負を制したナゲッツ。勝負強い若手エース達はプレーオフでも波乱を呼んでください!
ちなみに本日、リラードが勝負所でフリースローを2本とも外し、負けました。
関係ない話で申し訳ないのですがDPOY候補がリムプロテクター三人なのはちょっと違和感を感じるのですが妥当ですかね?シモンズやスマートあたりも今年凄かったので期待していたのですが、、
あの基準は嫌いです。
投票者は単一チームを追いかける記者がNGになって改善したかと思いきや、メジャーチームを複数という記者が多くなったのか、わかりやすい選手しか選ばれなくなりました。
とはいえ、今シーズンのDPOYはADかヤニスが適してると思います。スマートは良いですが、シモンズはエンビードもいて選びにくいですね。
ヨキッチ&マレーとグラントは本当に過労死するんじゃないかってくらい働いてますね…
ナゲッツとミッチェル好きなので、面白かったです。管理人さんと気が合いそう^_^
マレー好きなんですが、マックスの価値ないと叩かれてますよね
ヨキッチマレーでファイル行ってメロ時代を越えて欲しい
ヨキッチはもちろんですが、MPJも見るの楽しいので、ナゲッツの記事また書いて下さい
マレーのマックスは結果論で語れると良いですね。
優勝したら誰も文句は言いません。ローカルチームなので、勝っても負けてもマレー&ヨキッチで楽しむ中期計画です。
今のところ、どこよりも結果出してますからマックスでも良いとは思います。
ナゲッツ推しですが、ダラダラしているチームなので、わかりにくいスタッツで勝つんですよね。プレーオフで勝ち上がると信じて、今シーズンは触れてきませんでした。