レイカーズvsグリズリーズ

プレーオフ前哨戦

プレーオフファーストラウンドでの対戦可能性が高い顔合わせ。しかし、対戦するならレブロン担当のクラウダーやソロモン・ヒルを放出したのは何なんだ。AD相手も出来る選手を減らしたら意味ないぜ。

そのADが開始早々に足首をひねってロッカールームへ。ニック・ナースはラウリーとシアカムを15分もプレーさせたオールスターの4Qでしたが、ヴォーゲルもまたレブロンとADを長時間起用していたね。

◉ダメな3Pとファールトラブル

グリズリーズのオフェンスはSFが消えた事もあってモーラントとブルックスがドライブ等を使っていくけど、なーんか単調というかわかりやすいというか。マギーが連続ブロックで救うのですが、「そのプレーならシュートしかないだろ」みたいな。SF関係ないけどさ。

レイカーズディフェンスの網に引っかかりまくり。予想を覆すようなプレーが足りない。クラウダーのムダ打ち3Pに意味があった気がしてくる序盤です。モーラントが良いキックアウトパスでワイドオープンになっても、そこにいたのがカイル・アンダーソンなので打たない。

モーラントがドライブ→インサイドにバランチューナスとカイルがいるから狭い。みたいな構図も多いし。ジェンキンスHCは若手らしく両コーナーをワイドに構えさせるのが好きなのですが、マジで選手がいない。頑張りどころだぜ渡邊雄太。

ということでとにかく点が取れないグリズリーズ。レイカーズの方はそこそこなんだけどカウンターも混じるので、優勢です。でもマギーが早々に3ファールです。ADがロッカーに下がったことを理解しているのか?

すると今度は交代で出てきたハワードがリバウンド争いでファールして2つ目。何してんだビッグマンたち。

これで楽になったグリズリーズオフェンスでしたが、シュートが決まらん。そういえばグリズリーズは連戦なのね。オールスターブレイク明けに連戦だったらスタミナ差は歴然。前日に27点とったメルトンやトレードで獲得したゴーギー・ジェン、さらにはジョシュ・ジャクソンなんかも登場して、チャンスは作れるけどフィニッシュできずに1Qが終わるのでした。28-22でレイカーズリード。

グリズリーズは5本の3P全て外しましたとさ。

◉一方的な残り6分

モーラントがピック&ロールからレブロン相手のアイソレーションを選ぶよくわからないドライブレイアップが外れると、リバウンド争いでまたもハワードがファール。3つ目。酷いファールトラブルだ。

これでダドリーをセンターにしたスモールラインナップになったレイカーズですが、一方のグリズリーズはクラークとジェンを同時にコートにおいてコーナーから3P打たせるわ、レブロンのマークさせるわ。意味わからん。意味わからんけどジェンは2本の3Pを決めます。

このクレイジーな状況ではレブロンを止められない分だけレイカーズが優位なのですが、バランスを壊したのがロッカーから戻ってきたAD。もう少し見たかったのに戻ってきちゃったよ。

ただこれでヴォ―ゲルは気持ちよくレブロンを休ませることが出来ました。ADの動きはあまりよくないものの、ゴール下の核が戻ってきたので、あとはアウトサイド陣がパスゲームと3Pでじっくりとオフェンスを作ればよい。

爆発はしないけど、しっかりとボールムーブさせるハーフコートオフェンスでグリズリーズを振り回し、トランジションオフェンスを許さないレイカーズ。徐々に、そして堅実にリードを得ていきます。

そしてスターターが戻ってくると、再びグリズリーズのオフェンス力不足問題も登場。ドライブするところまでは悪くないのに、ヘルプがくるとそこからの手順が全くないのよね。コーナーで待つ選手がいなくなる。

ということで2Q後半は一方的な展開。オフェンスが出来ないグリズリーズと堅実なプレーを繰り返すレイカーズ。グリズリーズにトレ・ヤングがいればロング3Pで強引にこじ開けるだろうし、レイカーズにトレ・ヤングがいればトランジション3Pで一気に加速させただろうね。そういう要素はなしだ。

ただ、あまりにも酷かったグリズリーズオフェンス。全然得点できません。もちろん前提にはレイカーズのディフェンス力がありますが、いくらなんでもね。簡単に言うと

・「崩し」のきっかけが個人技 → ブラッドリーやグリーンを簡単には突破できない
・崩した後の合わせルール&選手が未整備 → ヘルプに潰される

こんな感じでどうしようもない。ベンチメンバーの時はジェンとクラークがコーナーにいたから後者はそれなりに解決していたのだけど、スターターになるとどっちもダメ

ってことで前半で60-41だとさ。残り6分の時点では38-34だったのに、そこから22-7のランを食らいました。後半はなしかな。

◉インサイドを軽くしろ

しかし、3Qにグリズリーズは13-0のランも混ざって逆襲します。きっかけはブルックス→メルトンにしたことで、ボールを回す選手が増え、モーラントがSGっぽくなっていったことと、その構成でバランチューナスのポストアップを使うなど、崩しの起点が変わったこと。

要するに積極的に行っては袋小路になりがちなブルックスのドライブよりもバランチューナスのポストアップにしてメルトンがアウトサイドに構えたほうがフロアバランスが良いって事です。

インサイド詰め込みすぎ問題が解決したし、ダブルガードがトランジションを仕掛けていくので、ちょっとずつリズムが出てきたグリズリーズ。それに対してレイカーズはマギーが5つ目のファール。そんなことしないといけない点差じゃないだろうに。

さらにベンチから登場したジョシュ・ジャクソンがドライブレイアップにステップバック3Pでこじ開け始めます。ドラフト4位だから、これくらいじゃ覚醒とはいえないけどさ。

いずれにしても問題だったウイングのポジションから3Pとドライブを決めてくれたジョシュ君。低すぎる弾道のレイアップは不安すぎるけど決まっているし、グリズリーズが本来やりたいことが少しずつ形になってきます。なんでクラウダー放出したんだよ。

ただそれだけ流れが傾きながらもディフェンスのチームらしく、点差が縮まっても特に何かを変えることがなかったレイカーズ。普通のローテで時間が過ぎるのを待ちます。36-24だった3Q。

4Qになるとスローダウンの中でレブロンのアタック。わかりやすい。一桁点差で流れていくけど大崩れはしないようにね。これでグリズリーズの流れは止まります。とにかくトランジションさえ食らわなければ大丈夫なレイカーズ。

ハーフコートになれば待っているのがADのブロック。だからアウトサイドを効果的に使う必要があるグリズリーズですが、シューターもいないし、モーラントはプルアップ3P打つタイプじゃないし。

そんなわけで退屈な時間帯に突入します。「退屈」はレイカーズへの誉め言葉です。バックスだって退屈だからね。同じことをしっかりと繰り返せる強さ。

ケガしてロッカーへ下がったとは思えないほどにADが個人技を頑張ると、貰ったフリースローミスをカルーソがプットバックダンク!信じられないプレーも飛び出して、再び二桁点差に。

グリズリーズはモーラントに頼ることに。それは良いのだけど、どうもパスアウトのポジションに選手がいないから、決めきってくれることを願う感じです。ADにも負けていないモーラントですが、ADはリバウンドを押し込むようなプレーもあるから、またもじりじりとレイカーズペースに。残り4分で14点差に戻っちゃったよ。

◉努めて冷静に

トレード時に予想されていた通りのプレーになってしまっているグリズリーズ。GMは何考えてトレードしたのかね。しかも契約延長したブルックスが輝きにくい形になってしまった。いろいろと意味が分からないのですが、

〇ジョシュ・ジャクソン
20点 FG9/12

終盤になって更に反撃に出たのがジョシュ・ジャクソン。ウイングからの突破が効果的になっていました。シュート力に課題が大きい選手なので信頼しきることは出来ませんが、唯一の希望というか、SFがいなくなった理由として成立してはいました。若手に託そうぜ。

〇フリースロー
グリズリーズ 16/31

しかし若かったねグリズリーズ。ファールトラブルのレイカーズでしたが、フリースローを外しまくるので、点数には影響がありませんでした。ここをしっかりと決めていれば試合は全く違うものになったのに。

〇フリースロー
レブロン 11/12
他 15/28

とか言いながらこっちも決まらない。レブロンが決めていたから助けられただけでした。なんだかよくわからない試合になりましたが、グリズリーズの追い上げに対して、レブロンとADがしっかりとストップをかけ安定した試合運びとなりました。

〇レブロン
32点 FG10/17
〇AD
28点 FG8/17

前半はチームでパスを回してしっかりと、って感じのレイカーズは追い上げられたことと、フリが効いていたことでエース2人に託した後半に。なんだかよくわからない試合になりそうだったのを、努めて冷静にって感じです。

ということで、この両者がプレーオフで当たったら、非常に退屈なファーストラウンドになりそうです。JJJが後半出てこなかったので、まだ改善の余地はあるのでしょうが、好調だったグリズリーズはどこへやら。戦術と選手の構成が乖離してきてしまいました。

せっかくのチャンスだけにプレーオフへ進まないと、来シーズンは他のチームに追いつかれちゃうよ。

レイカーズvsグリズリーズ” への4件のフィードバック

  1. マギーがファウル数やゲームの流れなんかを考えてプレーしだしたらシャックの珍プレー番組で特集されなくなるから駄目!個性死んじゃうよ!!!

    あえて『ヤニスより凄い選手』なのを隠してNBAでプレーしてるんだから

  2. グリズリーズは日程的にプレイオフ厳しいと思います
    個人的予想はペリカンズです

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