レイカーズvsブレイザーズ
コービートリビュートとなった本日のブレイザーズ戦。このタイミングでレブロンがレイカーズにいるというのは、いったいどんな巡りあわせなのか。そして対戦相手には同期のライバルであるカーメロが・・・いないよ。個人的な理由でお休みです。コービーとは関係ないのかもしれません。
あまりにも感傷的な試合前のセレモニーの最後はレイカーズのスターター紹介が5人全員「ローワーメリオン高校出身、コービー・ブライアント」というコールでした。
◉マンバ・ブレイザーズ
レブロンがバスケのアイコンとしての後継者ならば、アリーザは共に優勝を勝ち取ったときのチームメイトであり、その後も各チームでディフェンス能力を買われて活躍してきました。まるでコービーみたいなディフェンスを若い時に仕込まれたアリーザ。
マンバ仕込みのディフェンスという感じがする理由は、「複数のポジションを守るエースキラー」というだけでなく、ハンドチェックによるスティールも得意とすれば、シュートが落ちるように誘導こともしてくる多彩な守り方にあり、どうも「相手が嫌がる守り方」を考えまくっている個人戦術系の守り方がするからです。そしてデュラントに対しては守り切れないから密着デートになったのも似ているのか。
そんなアリーザに対してレブロンは全く得点できません。ノーマンバ。この試合の前に自分で打ちまくって50点オーバーとなり「打ち続けるべき」と語ったカイリーとの違いを感じさせてくれます。選手のタイプという意味ね。
とはいえ、別に得点できないからレブロンがダメなんてことは当然なく、自分にマークが寄ってくるから素晴らしいパスを通しまくります。アリーザから解放されると速攻やドライブダンクも決めてきます。
そしてレブロンへの警戒が強いからADが大活躍となった1Q。あいてがガブリエルやスワニゲンなんてこともあってイージーにポストから決めていきます。
ところで、なんでガブリエルがマークかというとホワイトサイドではスピードについていけないからであり、ADを守る選手とヘルプ担当やリバウンダーを別にしておいた方が都合が良いからです。この考え方は成功しているのですが、それでもADを止められなかった。
ということでレイカーズリードで終わると思った1Qでしたが、残り30秒でリラードのアシストからリトルがダンクを決めると、バックコートでのボール運びをリラードがスティール。そのままタフな3Pを決めます。
リラードはさらにディフェンスでクズマとの1on1となりオフェンスファールを誘発させると、ラストオフェンスに登場してきたマカラムがブザービーター3P。
レイカーズペースだった1Qですが残り30秒から8-0のランを食らわせたリラード&マカラムによってブレイザーズ2点リードになったのでした。マンバメンタリティ。
◉クズマとAD
本日はコービーのために、かつてのチームメイトが集まっており長年の相棒となったフィッシャーや”ビッグ・ショット・ボブ”ことロバート・オーリーが会場にきてインタビューを受けています。
オーリーのインタビュー時にコートに出てきたのがクズマ。うん、なんか、今のチームで求められている役割が似ているよね。オールラウンドなPFタイプのウイングとして、複数の役割を受け持ち、そして大事な場面でボールが回ってきたらシュートを決めて欲しい。クズマにはプラスして6thマンとしてのスコアも欲しい所ですが。
そのクズマはキングスのボグダノビッチとのトレード話があってキングス側が断ったとか。冗談にしか聞こえない話なのですが、キングスが断る理由って何なんだ?FAでいなくなることが濃厚なガード(それもガードは飽和状態のキングス)と3年目のウイングなら、絶対に後者なのです。だから嘘ニュースだと思っていますが、キングスにディバッツがいることだけが、このニュースに信ぴょう性をもたせています。
そんなことはさておき、試合は継続してレイカーズペースです。ADにディフェンスが集まってもハワードがFG3/3とインサイドで強みを発揮し、さらにADは4ブロック。本来はADと合う選手がストレッチ出来るクズマである想定だったのにハワードの方が合っているという現状です。
ブレイザーズのインサイドのフットワークの悪さ、オフェンスでフィニッシュシーンに顔を出してこないタイミングの悪さを存分に活かしています。なお、スワニゲンだけはレイカーズのパスを読むのですが、読めているだけで全くカットできなかったよ。そして通常営業のファール・ファール・ファール。
しかし、なんだかしぶとかったブレイザーズオフェンス。リトルが2本の3Pを決めて助けると、ADにブロックされてもアタックしていったリラードが前半19点。これで同点となるのでした。
ただし、今度は前半ラストプレーでアリーザが要らないファール。ハーフラインでジャンプしたところにエイブリー・ブラッドリーがドリブルしてきて避けれないのでファール。このフリースローの2点だけレイカーズリードの前半でした。
◉不安定な展開
後半になってブレイザーズが逆転するのですが、ガブリエルのファールが5つ目になり、そしてヘゾニャと交代すると、ADの&ワン、ダニー・グリーンの3Pへファール、そしてADの3Pでレイカーズが逆転します。
ヘゾニャが守れないことがもたらした一気の逆転でしたが、ヘゾニャを責めることが出来ないのは、そもそもADとマッチアップせざる得ないミスマッチ感があるから。レイカーズがADをPFとしてプレーさせている理由でもあります。大事な時はセンターだけど、繋ぐ時間帯はPFにして楽にする。選手交代でオフェンスを成立させています。
しかもブレイザーズはアリーザのダンクをレブロンがブロック(ボールに触っていない)、リラードのドライブをダニー・グリーンがスティール(ボールに触っていない)と不運もあってホームのレイカーズペースは続きます。
これに怒ったリラードがテクニカル。それが火をつけたのか、ドライブからマギーとADのブロックの間をダンク。得意の理不尽なタフ3P、そしてブラッドリーのファールを受けながら3Pをねじ込んで4Pプレー。
今度はヘゾニャがレイアップミス、クズマがホームランパスでターンオーバー。安定しなかったファールコールからアンストラクチャーな状況が続き、段々と荒れ模様の試合になっていきました。
そんな中でもやっぱりリラード。ステップが崩れている3Pを難なく決めると、ドライブからキックアウトで3Pを打たせ、それが外れるもリラードが押し込みます。その時カルーソはレフリーコールにクレームしていた。
レイカーズはクズマが連続で得点して取り返します。でもリラードはサイモンズにPGやらせておいてキャッチ&3P、ドライブしてのスワニゲンにアシスト。そのスワニゲンはADの3Pに飛び込んで4Pプレーに。ファールバカ。
レイカーズはここから流行のダブルチームに。リラードにはとにかくパスをさせろってね。そんな時に困るのが2人目に誰がボールを貰うかでしたが、トレントとスワニゲンが繋ぎに来てくれるから特に問題は起きず。そのトレントがミドルと3Pを決めたことで、ブレイザーズ7点リードで3Qが終わりました。
レフリーコールがリラードに火をつけ
火が付いたリラードを止めるのに気を使い
トレントらが活き始める
シーズン前に予定していた形とは違うけど、リトル、トレント、アリーザあたりのディフェンスを頑張って、気の利いたポジショニングと最低限のシュート力で成立しているんだよね。
◉リラードとディフェンス
ノッてしまったのかトレントが更に3Pでこの試合初めての10点差です。ちなみにここまでリラード、マカラム、トレント、リトルの4人しか3Pを決めていません。カーメロの意味は何だったんだ?なお、マカラムは外しまくっている。
反撃したいレイカーズですが、アリーザだけでなくダブルチーム気味に仕掛けてくるブレイザーズディフェンスに手を焼くレブロンと、そのレブロンからのパスをフィニッシュできないクズマ以外。ある意味、そんなときこそがクズマの役割だからクズマ的には正しい。
そんな中でガブリエルとのマッチアップになったレブロンがしつこいフェイクから&ワン。これで退場のガブリエル。出てくるのはヘゾニャ。するとvsヘゾニャだと3Pを決めたレブロンと、またも空いて3Pを決めるAD。いや、確かにヘゾニャは守れないけど、だからといってこんなに見事に3P決めるのか。いじめられているヘゾニャ。
せめてオフェンスで取り返したいスーパーマリオですが、フリーの3P決まらないし、フリースローまで外すし。ショートジャンパーも決まらないし。最終的にクズマに普通の1on1で負けるし。ファールしまくったガブリエルとスワニゲン、攻守に役に立たないヘゾニャでガマンのテリー・ストッツ。
しかし、3Pラインの外が基本のヘゾニャとオフボールで動かないカーメロの違いが出ているのか、リラードのドライブからインサイドが空きまくります。なのでホワイトサイドが堅実にフィニッシュ。5点前後の差がなかなか埋まらないレイカーズ
基本的にレブロンがアリーザを全く攻略していないので、クズマとADが勝負していきます。それはそれでシーズン前から想定している形だよね。ただ、ADの仕事量が攻守に大きくなっている。レブロンはアリーザを振り切ってドフリーになったけど3Pは決まらず。可哀そうなヘゾニャ。
リラードに凄まじいディフェンスをするブラッドリーなのですが、タフショットを決めるリラード。それでもブラッドリーも3Pで取り返します。でもこれで打ち止めとなった長距離砲。
射程圏内に捉えながら、追いつけない中で迎えた残り1分。ここでレイカーズディフェンスが踏ん張ってショットクロック間際まで追い込むも、まさかのホワイトサイドがコービー張りのフェイダウェイジャンパーで8点差に。
あとはリラードによるコントロールで時間を潰しながらのレイアップを決めたので、見事に逃げ切ったブレイザーズでした。なお、アリーザが最後は24秒バイオレーション。コービー関係ない。
◉マンバ・ダイム
48点 FG17/30
10アシスト 9リバウンド
選手不足で苦しみ、リラードが得点するしかない状況だった数試合。しっかりとチームを引っ張り続けたリラードは本日も健在でした。まるっきりコービー状態のリラード。ムリさせまくってケガだけはしないでくれよ。
ただ、マカラムが戻ってきたのでハンドラーとしての負担は減り、皮肉にもカーメロ不在でハードに頑張るしかない選手が増えたことで、なんとなくチームとして形になり始めています。本当に皮肉であり、運の悪かったヘゾニャですが、ヘゾニャみたいなタイプの選手ではダメな理由も示されてしまいました。ディフェンダーじゃないとダメさ。
リラードに火をつけたのはレフリーですが、最終的にはオフェンス面はリラードに任せる形を作り、周囲はハードワークにいそしめば良いわけで、ちょっと1年前のブレイザーズっぽかったよ。
〇ホワイトサイド
30点 FG13/14
そして実はガラにもなく、いつもよりも頑張った感じのホワイトサイド。試合序盤にレブロンのドライブを止めきったのは驚いたぜ。そして最後にはコービー張りのフェイダウェイだもんね。
感傷的な理由かは別にして、リラードの驚異的な3Pとアリーザ、ヘゾニャ、リトル、トレントあたりがウイングになったことで、ホワイトサイドはインサイドで自由を与えられました。これも非常に大きかったね。
〇レブロン・ジェームス
22点 10アシスト
FG9/22
とにかくアリーザに困ったレブロン。決めたシュートの多くはアリーザとはマッチアップしていないときでした。難しいのはアリーザが寄ってくるからパスを出している面もあること。ADが楽そうなマッチアップだったことも大きかったね。
クレバーな判断ではあったけど、ブラッドリーを困らせることでレイカーズのディフェンス戦略を壊したリラードとの対比が大きくなってしまった試合でもありました。
〇アンソニー・デイビス
37点 15リバウンド
〇カイル・クズマ
17点 15リバウンド
素晴らしかったADとこの状況でチームの助けになったクズマ。トレード話がありますが、クズマの考え方次第ってのもあって
・レブロン中心の組み合わせで機能する選手
・レブロンが機能しなかった時に点を取る選手
どっちを求めるのかってことで判断は分かれます。まぁ別の問題としてレブロン以外のプレーメイカー不足があるので、そこを求めるのは理解できるけどね。
ってことで、兎にも角にもコービーっぽかったリラードによるトリビュートゲームでした。
メロは今日がコービーと食事に行く日だったらしく、流石に今日はということみたいです。
個人的に3ピリ1:10からブレイザーズが4ガードにしてきたのは興味深かったです。短時間ならDFのデメリットを消せてリラードのブリッツのカウンターで広いスペースを享受できるのかなと。この時間にトレントがオフボールで良い動きをしてたのが嬉しかったです。きちんと5mを保って移動してくれるし、タイミング良くフラッシュしてくるので、仰る通り(気の利く)選手ですよね。波さえなければ…。
ホワイトサイドは前回の試合で(精神的に未熟)とコメントしましたが、笑顔も見せず集中していて見直しました。テクニカル取られたリラードを最初に止めに行ったのも彼でしたし。
多くの選手に変化が起きてるここ数試合ですが、リラードやホワイトサイドのように力に変えてプレーしている選手達には感動するものがありました。選手達にはきついかも切れませんが乗り越えて頑張って欲しいです。
ブレイザーズはコービー関係ない部分で劇的な変化が訪れていますよね。
きっかけがアリーザのトレードによる選手不足
→獲得したアリーザによるチームバランスの改善(ディフェンス意識アップ)
なのでポジティブな要素が増えてきました。カーメロどうすんだろ?
ホワイトサイドはアリーザに細かいポジショニングやヘルプを注意されているのかもしれません。
当初よりもショーディフェンスが良くなってきた気が。
アリーザはこういう波及効果があるから人気なんですかね。カーメロにも及ぶかどうか…
一つびっくりしたのが4ピリ1:00のワイサイのコービーフェイダウェイですが、直前のトレント、AD越しに意図的にパスしてました。てっきりブロックされてのラッキーミスマッチかと思ったらまさか狙っていたとは…
一切話題にはなっていませんが、自分を囮にしてADを誘い出せる2年目が果たしているのかどうか。トレントのスーパープレイでした。
トレードの話ですがアリーザキをベイズモアに変えたのでボギーをキープする方針なんですかね。正直クズマはキングズに合わないと思うし、もう少しいい条件のオファーもある選手だと思うのです。
ボギーはオフにFAだからリスクを取るチームがどれだけあるのか?
意外とローズとの三角トレードとかが良いのかもしれません。
キングスはボギーに金払ったら、このままのロスターで進むことになるわけで、何も改善しない可能性が・・・
先にバーンズが売れれば問題ないのでしょうが、どうですかね。
バグリーとボギーでKAT狙ったらどうかなー
この前のコメントで、リラード1人が頑張ってもチームは勝てないと言いましたが、これだけ高得点、高確率だと勝てますね。この6試合神がかっていると言っても良い活躍です。これもCJが怪我して、2人分得点しないとどうしようもない状況になったことがきっかけですね。毎試合もう今日は無理だろうと思って観ていますが、なかなかこのスーパーゾーンは終わりそうにありません。
今シーズンは諦めですとも言いましたが、3月までに5割復帰すればチャンスが出てきました。5割でビックマンのヌルキッチ、コリンズ、ラビシエの3人が復帰したらカーメロを6th manにして、ディフェンス問題も解決出来そうです。
得点はGコンビで50点、ホワイトサイドとカーメロが15点づつ、アリーザが10点で現スターターで90点は計算出来ることになります。後はベンチが20-30点取れば良いわけで、3人が復帰するまで何とかなりそうになってきました。
シモンズとペゾニャのディフェンスはあまりに酷いですが、カバー出来る陣容が揃いつつあります。シモンズよりトレントの方が良くなってきましたね。