お久しぶりです。八村さん。
日本人初のドラフト1巡目指名選手と紹介されるくらいながら、開幕以来触れていない本ブログ。しかし、開始3分で2ファールでベンチに下がった選手は置いといてセルティックスから触れましょう。
シュートを外した選手にケンバは「打ち続けろ」といい
シュートを外したヘイワードにカイリーは「何やってんだ」と罵った
という話が出ているらしく、まぁボストンなんで話半分に効いておきましょう。でも、どっちの半分が真実だったとしても、誰の何が素晴らしい、みたいな案件がないのに勝利を積み重ねている現在のチーム状況がよくわかります。
もしも、そんなマインド的な部分が重要なんだったとしたら、アイザイア・トーマスがいた時のセルティックスは最高だったよね。アイザイアという特殊なエースを全員が支え、効率的に運用し、そしていなくても勝ってしまったプレーオフってね。
そして試合はスマートがアイザイア相手のポストアップで始まります。ザ・ブラッド・スティーブンスな「弱いところから攻めろ」です。まぁアイザイア相手なら、どのチームもやるわけですが。そのスマートはしっかりとケンバの3Pもお膳立てしてポストアップで強引に仕掛けるだけじゃない良さを見せつけます。
セルティックスのエースは○○だけど、最重要選手はスマート
っていう感じ。攻守にスマートな判断をしていくゴツゴツなPGによって、次々とアウトサイドから放っていくセルティックス。でも、いまいち決まらないし、ジェイレンはブロックされまくっているし。
なんと1Qで29本ものFGを打ったセルティックス。甘いディフェンスのウィザーズが相手なのでイージーに走っていくのですが、割と外したからカウンターも食らってペースアップアップ。
リング近辺のシュートが5/14だったセルティックス。なおウィザーズは6/6です。明らかに優勢だったのに、34点取ったのに、同点で終わった1Qになりました。
◉伝統のウィザーズ
シュートを外した選手に「気にするな!オレが決めるから」
と言いそうなのがアイザイア。トーマス・ブライアントのスクリーンを使ってミドルを決めれば、リングに向かっていかないドリブルヘジテーションからのキックアウトを使っていきます。ちゃんとエース・ビールを立てているPGっぷり。
さらに八村がいなくなったことで登場したのがバータンズ。気持ちよいくらいのクイックショットはダブルエースとの関係性が非常に良好で、スペーサーとして機能しています。個人的に最高だったのは
バータンズがリバウンド→アイザイアに渡す→前を走っていたブライアントにロングパス→ゴール下に引き付けておいて走ってきたバータンズにキックアウト→3Pを決める
という流れ。ディフェンスリバウンドからセンターが先頭を走り、しかも追いかけてきたPFが3Pとかどこの魅力的なオフェンスチームだよ!
ベンチのワグナーも含めて好意的に観ているウィザーズのビッグマンです。一生懸命走るし、体を張って守るし。これで後はもう少し効率よくシュートを決めてくれればね。
そんなウィザーズですが致命的に守れません。ただ、この守れないっていうのがセルティックスがリング付近のシュートを外したように明確に守れないのではなくて、とにかくトランジションディフェンスが悪い。伝統の悪さ。
誰かがスローダウンさせてくれれば済むのに、ズルズルと下がるのがウィザーズ。以前は戻ってこないのが問題だったけど、今は戻ってきてもズルズル。アイザイアとビールが組んでいればそりゃあ遅くなるよね。頑張ろうトロイ・ブラウン。
2Qになるとこの状況に変化が訪れます。2QのセルティックスはFG17本止まり。対してウィザーズは30本を放ちます。理由としてはワナメイカーにミスが多くて(ワグナーと揉めて)ターンオーバーが増えた事。そしてウィザーズがファールしまくったこと。
この状況はいったんはウィザーズにリードをもたらします。要するにセルティックスの多少のアップダウンに対して、割と平均的に得点を奪っていったウィザーズ。ただし、ファールが増えてきてフリースローを決められたことと、純粋にセルティックスがグラント・ウィリアムスなんかが出てくるとディフェンスが良くなったこと。
それでもアイザイアとビールは引き続き、しっかりと得点を奪っていき、八村も正確なミドルで加点したので前半を66点まで伸ばします。ただ68点取られただけです。ザ・ウィザーズ、伝統のウィザーズ。あとアイザイアっぽいね。
◉ノーガード戦法
後半開始3分で4つ目のファールをした八村。前半と同じかよ。すかさずそこを使ってジェイレンが1on1ミドル。ザ・ブラッド・スティーブンスな始まり方。前半と同じかよ。
そしてセルティックスは次々とテンポの良いオフェンスでシュートを打っていきます。うーん、これはらしくないね。開幕からこんな感じのセルティックスですが、カイリー、テイタム、モリスとオフボールで動かない選手が減ったからだと思っていますが、それに加えてスピードが出てきたことも影響しているような。迷わないぜ。
ビールがタフショットを打ったこともあって、一気にセルティックスが二桁リードにします。あっという間だ。
でも、そこからは再び停滞。セルティックスもテンポ系のチームらしくアップダウンが増えてきました。久しぶりにみたオジェレイがダンク外すしさ。3Pは決めたオジェレイ。
3Qだけで12点のジェイレン、11点のケンバ。だから2人を長く使ったけど、終盤になると2人が連続で外してしまいました。するとウィザーズの方はバランスの良い形で得点し、アイザイアとトロイが4アシストずつ。
結局はお互いに得点を奪い合った3Qとなり、102-96でセルティックスが6点リードです。なんだろうね。気持ちよいくらいのセルティックスな反面、ウィザーズ相手でもノーガードかよってね!
これまで観た試合はグラント・ウィリアムスとロバート・ウィリアムスを起用してトランジションゲームの中でも走れて守れるビッグマンを優先していました。ロバートがいないのですが、グラントも起用していなかったのは何だったのか?
チームを作っていく中で少し変化を試したい相手という事なのか、それが適した相手なのか。どっちなのかわからないのですが、カンターもプレータイムが短いし、ビッグマンに困っているのかな。予想されたことか。
対してウィザーズは八村&ブライアントのインサイドコンビが得点を伸ばしました。ここで優位に立てたのが非常に大きかったし、アイザイアとビールもいる・・・逆に何で負けているんだ?
ってことで試合通じてではありますが、お互いにディフェンス面の課題が目立ったのでした。もう少しスローダウンして相手の弱点を攻めたいセルティックス。なんだけど、ゾーン気味に守っているウィザーズってのも関係しているのかな。
◉どっちが勝ったのさ?
4Qになって再び10点リードにしたセルティックスなのですが、ビールの見事なアシスト(ファールで未遂)やリバースレイアップで反撃するウィザーズ。アウトオブバウンズになると走ってリスタートしていたので、とにかく早く展開したい様子。
まぁでもビールばかりにパスを集めるからスマートが戻ってくると狙ってスティール。さらにビールのドライブに対してヘルプにきたスマートはフェイクにひっかからずにスティール。1人だけ守っているスマートが残り8分で14点リードにします。
これでさすがにスローダウンを選択するかセルティックス。この試合初めてカンターのポストプレーが出てきた気がします。ただし、ケンバ、スマートにカーセン・エドワーズを並べているので、ある程度は強気に打っていく感じ。ボールを回して空いたジェイレンのドライブ、同じくジェイレンのドライブからカンターのゴール下。しっかりとディフェンスを動かしつつ、イージーシュートになってから打つ感じ。そしてカンターがオフェンスリバウンドに参加するので、オフェンスの時間が長めになります。
となると、より仕掛けを早めたいウィザーズ。次々に仕掛けていきます。ディフェンスリバウンドのビールがフロップしてファールを貰い、0秒で2点取る荒業も。
しかし、残り4分からカンターを下げてオジェレイをいれたセルティックス。何故かスモールラインナップでスローダウンして守り切るというよくわからない戦術を繰り出し、その結果としてブライアントにブロックを食らえば、オフェンスリバウンドを奪われ、そして八村に連続得点を許します。
インサイドがスッカスカのセルティックス。グラント・ウィリアムスを出せ!最終的には残り1分17秒で4点差になってカンターを戻します。
大失敗のブラッド・スティーブンス。大きなリードを奪った状態でビッグマン担当2人を起用している相手に対して、理由がわからないスモールラインナップで猛反撃を食らいました。残り30秒でアイザイアとビールの3Pが連続で外れ、事なきを得たものの、なんともいえない悪い逃げ切り方でした。そういえば終盤はスマートが目立たなかったな。
◉未完成ね
ウィザーズは個人ではなくチームで戦うっていうプレーが出来てきて、意外にもアイザイアがPGに徹している感じで好感触でした。本当はビールの居ない時間にアイザイアが良いのでしょうが、イシュとアイザイアを並べることが出来ない事情もあって、限定的な起用になっているのかな。
アイザイアを活かしつつディフェンスでミスマッチがないPG欲しいウィザーズ。要するにスマートが欲しい。そして同じようなケンバがいるからスマートを手放せないセルティックス。これまでと違うのはケンバがPGに徹することが出来るから、スマートがベンチでも成立する事かな。
ウィザーズは結局はトランジションディフェンスが大問題。ビールが47点も奪ってくれるのだけど、ビールが攻めていった後のスペースをどうやって埋めるんだっていうね。あと、走るビッグマン達だけど、戻りが早いわけではないし。だからスマートがいれば、1人で止めてくれて成立するんだけどさ。
毎シーズン恒例のトランジションディフェンス問題は、最終的にはそこのリスクマネジメントが甘いHC問題なんだろうね。どうするのかね。
一方のセルティックスは、同じくトランジションディフェンスが問題。なんだけど、途中で書いた通り両ウィリアムスを並べれば割と解決するじゃん。それが出来なくなったのは何でだろうか。チームのバランスか、次の一手を伸ばすためか。
つまりは好調のセルティックスだけど何となく未完成。最後に謎のスモールラインナップにしたことも含めて未完成。あれ、本当に何だったんだろう。
スターター全員が二桁得点。そこにベンチからエドワーズとワナメイカーも二桁・・・ってガードばかりじゃないか。うーん、それもまたブラッド・スティーブンスらしさであり、あまり好ましくない部分のらしさです。
ヘイワードが離脱したことで足りなくなった得点担当をガードに任せたわけですが、そこまでする必要があるほど主役は足りなくないわけで。
今シーズンはビッグラインナップのチームが増えました。シクサーズだけじゃないだけに、ガードがいないと成立しないオフェンスでは苦しいね。苦しいからこそディフェンスではなくオフェンス力勝負に持ち込みたいのかもしれませんが。
◉本日の八村
ファールをいっぱいしました。シュートを確率良く決めました。特にジェイレン・ブラウン相手にもねじ込んだのは素晴らしかったし、最後の追い上げの中心になっていました。
21点 FG9/12
3オフェンスリバウンド
1ディフェンスリバウンド
5ファール
八村のスクリーンが全く機能しないのですが「ついてこられてもオレが決めるから大丈夫」作戦でシュートを決めていきました。ザ・個人技の得点力は魅力あるのですが、いろいろなシーンでチームに広がる良さではなくてね。
ディフェンス面の課題は毎度のとおり。決して動けないわけじゃなく、フィジカルで負けるわけじゃなく、スピードもあるのですが、「そこにいてくれない」感じね。とはいえウィザーズ全体がそんな感じだからな。
ゾーンっぽいディフェンスを多用していましたが、アウトサイドの方が動きが良いディフェンダーになっていました。不思議なもんだね。慣れって優秀。
非常によく決めていただけにファールトラブルが残念な試合でしたよ。
ウィザーズはスマートみたいな選手欲しいだろうなーっと同じこと思って見てました。来年のドラフトは優秀なPGが多いとの噂があるので、スマートみたいなPGを狙って欲しいですね。
八村のディフェンスもようやくNBAのスピードに慣れ始めている感じしますね。ただ八村は周りとの連携が上手く産み出せてない感じするので、ベルターンズとスターティング変わってもいいのではと思いました。八村から漂うマーカスモリス感。
スマートは優秀なPGですし、7位指名ですが、タイプ的には下位で探してくるような選手の気がします。ブログドンが代表ですが、ディフェンスとサイズ優先で。
なんせウォールがいるので、ウォールとも組める選手じゃないと!
そうするとハードワークとディフェンスのSFでも良いんですよ。これだとFAかなぁ。
WASと関係ありませんが、ボロボロのPORはカーメロと契約したそうです。ペゾニャ何か使うより得点が計算出来るだけましでしょう。今の状態では誰が出てもディフェンス出来ないのは一緒です。
それでもPFが不足しています。今期勝負するなら、ベンズモア+コリンズでラブをトレードで取りに行きましょう。来年以降のサラリー負担が増えますが、ヌルキッチ復帰したら、ホワイトサイド要らないし。ペゾニャもガソールも要らないから何とかなるでしょう。
毒薬に手を出しちゃった!
でも、今季のブレイザーズには悪くない気もします。昨シーズンならアウト!
八村は90年代のフォワードみたいなプレイに感じました。
そろそろ管理人さんのパワーランキングにも期待してます
弱いチームに負けるナゲッツは1位って言えますかね?