2019/04/01 スパーズvsキングス

プレーオフが決まったチームと逃したチーム

スパーズのスターターはパートルではなくルディ・ゲイ。いつの間にかスターター変更したのかと思ったら、この試合からでした。

その効果は初めの25点中18点を奪ったオルドリッジで明確に出てきました。マッチアップがコーリーステインになるので、ミドルレンジに引き出して得意のシューティングを使い、引き出したからリバウンドもゴール下で先に反応する。

ゲイにセンターがマッチアップするわけにはいかないため、アウトサイドまでついてこれないセンターが相手なら楽勝なロングレンジ勝負を使うオルドリッジのためにスターター変更したことになります。

見事に10点のリードを奪ったスパーズでしたが、1Qの間に2点差まで詰め寄られてしまいます。オルドリッジが下がるとパートルがいるわりにはオフェンスリバウンドを奪われ、そしてヒールドがスティール、ドライブ、3Pときまくりました。

またホームなのにスパーズに辛いコールが多く、ボグダノビッチがボールロストすると大体がファールになってしまい、キングスが一気に持ち直したのでした。

◉ベンチの足りないキングス

本日はバグリー、ジャイルズが離脱しており苦しい台所のキングス。それでも時にバーンズの個人技を混ぜながら、チーム全体で同じ戦い方がされて対抗していきます。ここは選手によって内容を変えるスパーズとはちょっと違う。

本日はあまり良くないスパーズのベンチ陣。ゲイがスターターに混じったことで、ちょっとバランス崩したか、突破してくれる選手が足りないからシューターも打てない感じに。

そしてスターターが戻ってきてもデローザンとオルドリッジのショートレンジが決まらず、キングスに逆転を許します。キングスはコーリー・ブリュワーが活躍している。なんでサンダーは獲得しなかったのか。

しかし、今度はスターターに混じったことで突破力ある選手が並び、シューターのベリネリが働く形に。ゲイがドライブダンクもぶち込み、逆転された後で再逆転してリードを得ていきます。

ヒールドのフローター、オフボールムーブでフリーになったバーンズの3Pと決まらず、苦しくなったキングス。でも、そんな時に働くのがフォックス。普段はパス中心なのに、苦しくなるとドライブでねじ込んでいきます。

2for1狙いで早々に打ちに行ったヒールドのミドルも決まり、1Q同様にリードしたはずのスパーズがキングスの反撃にあい、1点差で前半が終わります。

◉ポポビッチの退場

後半開始からホワイトとヒールドの決めあいになります。ピックを使われると連携の悪いキングスディフェンスのスキを、スキを突くのが上手いホワイトが利用していき、難しいシュートもフェイダウェイで決めていくヒールド。

そんな中フォーブスがコーナー3Pを打つところにブロックに飛んできたフォックスの下にホワイトが入っていきオフェンスファール。続いてバーンズのドライブを叩いたホワイトで、バーンズの足に当たったけどキングスボールになります。

これで切れたポポビッチ。酷く怒り心頭で暴言はいて退場します。理解に苦しむポポビッチの反応。そこまで切れる意味がどこにあったんだ。ワガママな子供みたいだぞ。

高野連に所属していたらとっくの昔に永久追放されていそうなポポビッチ。ところで「サイン盗みなんて普通に行われている」と言われながら、コメントを求められると物凄く否定的に捉えている現状って超気持ち悪いよね。「やらない」ってルールで決めたらなら、やらせるなよ。やらせない工夫をしろよ。

試合はヒールドが3Pを連発します。「そこは打たせない」って決めていたはずなのに打たせてしまったスパーズ。しかし、ベリネリが出てくると張り付いて仕事をし、自らはオフェンスでシュートチャンスを得てリードをもたらします。

すると今度はボグダノビッチが連続3Pで4点プレーも決めて再逆転に導きます。うーん、どっちも守れないのか、どっちも決めきれないのか。

3Qはこの後もゲイが3Pでリードをもたらすも、ファレルが3Pにドライブも決めて、キングスの2点リードで終わります。うーん、なんでポポビッチは退場するまで怒る必要があったんだ。延々とどちらもリードを広げきれないのでした。

◉付き合った挙句

4Qもファレルの3Pでキングスが5点リードに。ネッツが大逆転したキングス戦は4Qに初めて出番を与えられると、ネッツに狙われまくっていたファレル。スパーズは試合開始こそビッグマンのスピードを狙ったけど、ここでポストを使うことは出来ません。

あれよあれよとシュートを決められ、自分たちの得点はハッキリ止まったスパーズ。気が付いたら11点差にされます。オフェンスの狙いを明確に出来なかった形です。

再びオルドリッジをいれて、そこを使おうとしますが、コーリーステインも自分が狙われていることを理解しているので、パスが渡る前に出来るだけ張り付きます。そもそも動けないタイプってわけじゃないので、ヘルプに行くことを意識しなければオフボールでオルドリッジにはついていけるよね。

ところが今度はインサイドを気にしすぎたせいかフォーブスが空いてしまい、3Pにファールしてしまい、フォーブスを機にしたらオルドリッジに連続で押し込まれます。過度な反応をしすぎのキングスディフェンス

スパーズはシューターを並べ、デローザンのパスで組み立てる形にすると、連続で3Pを打っていきディフェンスを広げると、残り3分半でインサイドが楽になったデローザンが決めて逆転します。

お互い相手に合わせているのか、合ってしまうのか。

スパーズはもうデローザン&オルドリッジに任せシューター並べなのですが、肝心のデローザンがスイッチさせても突破できず。まぁ狙えるのがコーリーステインしかいないけど、そこはあまりスイッチしてくれない。

キングスはバーンズが1on1をレイアップでねじ込み逆転すると、デリー残のミドルはブロックに触られてミスに。フォックスがドライブからコーリーステインに渡してファールをもらい、残り1分でキングス3点リードになります。

オルドリッジ狙いからパスアウトでミルズの3Pが決まらず。フォックスがハーフスピードのドライブからフローターで残り28秒5点差に。

急ぐ必要があるスパーズは時間を使わずにベリネリに3Pを打たせますが決まらず、ファールゲームに行かざる得ないけど相手がヒールドだったので、決着がついたのでした。

◉シーズンスイープ

これでスパーズに今シーズン3連勝でシーズンスイープに成功したキングス。何故かお得意様になっています。この試合を見る限りでその理由は全く分かりません。コーリーステイン狙えていたのにね。

ただオルドリッジはセンター相手のゴール下プレーが嫌いなのも事実。押し込む系のプレーが潜んでしまうと、ミドルの確率だけじゃ勝てない。

キングスはわかりやすくヒールドで攻め、苦しい時はフォックスが得点に参加してきました。バーンズも加わって有望なわけですが、スパーズみたいに相手の弱い部分を使う強かさは足りていません。

メンバーが欠けている中でも非常によく頑張ったわけですが、来年の編成どうするのか気になる時期にもなってきました。中心選手がしっかりしていれば、周囲を固めるのもやりやすく、フォックスとヒールド中心でどんな形を目指すのか。GMは怪しいけどさ。

スパーズは覇気がなかった。張り合いがなかったのかもしれない。とりあえずプレーオフは決まったし、だけど優勝ってのも違う気がするし。みたいな状態なのか。どっちがプレーオフ逃したチームなのか、わからないくらいだったな。

それにしてもポポビッチの退場って何だったのかね。早退したかったのかな。


2019/04/01 スパーズvsキングス” への3件のフィードバック

  1. 先日のGSWでも誤審があったので、ポポがキレても個人的にはあんまり違和感はなかったです。でもキングスにスイープってのはね……。キングスが着実に強くなってるのもわかるんですが。
    なるべくシーズン7位で終えてナゲッツ相手にワンチャン狙いたい。(からOKC負けてくれ….)

  2. 来シーズンはキングスに関してはバグリーが最初からスタメンになるでしょうしジャイルズのローテの序列も更に上がるでしょうね。

    ヨギ、ボギー、WCS辺りの他から引きの有りそうな選手を使ってディフェンス力と安定性に長けたPGかディフェンス力とリバウンド力、ブロック力に長けたCを狙って欲しいです。
    クリッパーズのハレルとは言わないからネッツのアレンの様なタイプを所望します。
    そうするともう少しディフェンスリバウンドを取れてファーストブレイクに磨きがかかるのかなと。
    あとフォックスがもう少しディフェンスリバウンドを優先的に取るべきだとは思います。

    1. 確かに単に補強するよりもフォックスがリバウンドを取る前提にするのは面白いかもしれません。
      バーンズをSF固定にするか、PF役をやらせるかで補強も変化してきて、PFなら強いセンターが欲しい。ロペスかな。SFなら、もう1人ビエリッツァを。

      個人的には、やっぱりディバッツを信用出来ないので、キングスがオフにどう動くかは悪い意味で注目です。
      フォックスの成長がなければ散々だった気がしますし、ヒールドのブレイクはボグダノビッチのケガがなければ起こらなかったような。

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