2019/01/05 キャブスvsジャズ

仲の良いチームの対戦

自分では認識していなかったのですが、そういえばキャブスを久しく見ていなかったな。HC交代にケガ、そしてトレードといろいろあったので、整理されたころに観たいと思ったまま忘れていました。ジャズの方は認識しているけど整理してほしいから観ていなかった。
ちょうどよいから両チームをまとめて処理しましょう。といっても、キャブスはケガ人だらけで、デラベドバ、ヘンソン、ヌワバなんかもいません。

◉取り立てることのない1Q

開始からバックドアを連発し、どう見てもジャズのオフェンスがレイアップをポロポロ落とします。もしも同じことをキャブスがやっていたら「良いオフェンスはできているから、後は決めるだけ」と書くところですが、勝つべきチームならばイージーシュートを落としてどうする。
ルビオがレイアップを落とし、クラウダーは3Pをエアボール。ゴベアーはトラベリング。これが今のチーム状態を表しているのかな。果たして折り返しを迎えるシーズン後半に状態が上がるのでしょうか。

ドノバン・ミッチェルのドライブに対し警戒が強いキャブス。ドライブを始めると3人くらいで塞ぎに来るので、すかさずキックアウトして3Pを打たせますが全然決まらない。コーバーすらも決まらない。
豪快にダンクにいくとミスしてしまったけど、リングにはじかれるとコーバーの3Pに繋がっちゃった。なんだかかみ合っていないミッチェル。まぁ前半はイージーにプレーするのが持ち味でもあります。

ジャズの問題は3Pが決まらないことでしたが、コーバーの加入で持ち直したようでいて、ミスが多い状況が続いているので勝ちきれない感じが出ています。

キャブスの方は見慣れていないこともあって、このオフェンスが何をしているのか理解できません。ナンスとトリスタンは動けるビッグマンなので、ハイポストで中継役になるわけですが、空いたインサイドを活用できるわけでもないし、トリスタンが個人勝負しかけてゴベアーに勝てるなら苦労しない。
シューターを使うにはポスト役の2人が広がりすぎているのでパスが有効につながることもありません。セクストンがピックを使って3Pを決めたのは良いプレーですが、チェックに来られた時にインサイドでトリスタンが合わせることが出来たのかとか疑問。

ただ、ベンチからクラークソンとバークスが登場すると、2人がオフボールムーブでバックドアを仕掛けたり、逆サイドに大きく広がってポストからのパスを呼び込むので形として良くなっていきました。
12月は18.7点のクラークソンですが、自分で好き放題打っているわけではなく、豊富な運動量でポスト役を上手に活用しています。シュートが爆発するときはあるけど安定するタイプじゃないだけに、オフボールで存在感を示せることは大切だし、自分自身を活かすことにもつながりそうです。

そんなわけで1Qはどちらのオフェンスも取り立てて語るほどではないし、両チームの立ち位置が示されていた気もします。弱いといってもホークスみたいに面白くなりそうなオフェンスではなく誰かが強力に突破しないと意味がないキャブスと、ホークスのような面白みはあるけどホークスと同じようにフィニッシュできずにミスをするジャズ。

◉組み立てるクラークソン

2Qになるとクラークソンとフライのコンビでキャブスが逆転します。ポスト役になりながらキックアウトを受け取って3Pを打つフライは、このオフェンスでは論理的。ナンスとトリスタンにはない武器。
それにバークスが個人技で加点するのでベンチメンバーは3人が有機的に絡んでいます。そこにフッドも加わってきたので、結構よい感じだよ。もしもここにもう1人フライを補えるようなディフェンス力のある3&Dのビッグマンがいれば十分に機能しそう。八村とかね。
イングルスとの1on1で3Pのフッド。どっちが残るべきだったかと問わせたい一撃で9点リードにします。

本当にミスの多いジャズ。わかりやすいターンオーバーだけでなく、マークされているのにフェイバーズにアリウープパスを出したり、ルビオがドライブするコースとセフォローシャのポジショニングが被ったり。苦し紛れのシュートが増えていきます。どうしたんだクイン・スナイダー。昨シーズン出来ていたことが出来ないなんて。
2Q5分間で2点しかとれていない中でミッチェルも戻しますが、そのミッチェルにパスを回さないような判断もあってさ。フッドに張り付かれているからコーナーに立ってスペーシングに徹しています。

やっとボールを持ったミッチェルですが、3人に囲まれるのでパスアウトしてルビオの3P。判断としては正しいわけで、このルビオのシュートが決まるかどうかで大きく左右されるであろうジャズオフェンス。
その3Pが決まるとレイアップも決めるルビオ。一気にオフェンスが楽になったと思ったらミッチェルへのパスをフッドに読まれてしまいます。ミッチェルはフッドを完全に振り切っていたのにボールがもらえないとか。しかし、ルビオが決めたことで楽になったのは事実で、ドライブするとヘルプが間に合わなくなりイージーなゴール下も生まれます。
でもさ、イングルスがミッチェルへのキックアウトパスをだしたら、そのコース上にクラウダーが入ってきて邪魔するとか、やっぱりどうしたんだクイン・スナイダー。

キャブスはファールコールにかなり救われてフリースローで繋いでいますが、やっぱりスターターのオフェンスは何しているのか、ちょっと理解できない。なんかいくつかのプレーを経由するけど、結局は1on1するしかない感じ。
このままじゃ苦しそうだと思ったら、残り2分からクラークソン&フライが再登場します。ミッチェルの個人技にやられるけれど、クラークソンが走ってレイアップを決めれば、ハーフコートでもヘジテーションからフローターを決め返したことで、49-48と1点リードを保って前半を終えるのでした。

クラークソンが得点をとるだけでなく、チームオフェンスを動かす存在になっているなんて、ちょっと信じられないけど、タフショットではなく適切にパスをだしながら組み立ててフィニッシュしているよ。認識を改める必要があるのかは数試合みてから判断したい。
ジャズはルビオが決めたところから、ミッチェルが連続得点になりました。周囲に適切に打たせているミッチェルですが、決めてくれるかどうかtって大切だし、パス数の割にはアシストが少ないな。

◉対応するということ

ミッチェルから始まるパターンを増やすジャズは、そこからパスが出てボールが回ってよいオフェンスになっていますが、デローザンのスパーズから感じたひとつのパス&シュートのスムーズさに欠けています。今更、連携が完璧になっていないジャズ。結局ルビオが3P打つんかい。
キャブスはオスマンが積極的になったことでバランスの良いアタックになってきたことで改善しますが、続くにおいがしないな。ディフェンスのギャップにドライブするオスマンのプレーは良いわけですが、その時ビッグマンがどんな合わせをするのか決まっているのかどうか。ゴベアーがブロックで止めまくりますが、ほぼテンディングかファールなので助かっているし、そういうことするなよゴベアー。

ファールをしなかったゴベアーでレイアップを決めるオスマンですが、次のプレーでは見事にビッグマンへのパスをカットされます。つまり1、2本決めることはできるけど、当然ディフェンスも対応してくるわけで、その次のプレーがチームとして用意されていません。オスマンは良いけどパターン。
ただしジャズの方も対応が遅いよね。何本もやられてからやっとでした。主としてゴベアーなので、でぃふぇんsぬが上手くいっていないのは対応力の問題なのかもしれません。

その間に空けられるルビオと囲まれるけどアウトサイドから決めるミッチェルでオフェンスはしっかり対抗できていたジャズ。ちょっと懐かしくなってきている3Qからギアを上げるドノバン・ミッチェル。1Q0点、2Q9点、3Qは9点に3つのアシストを加えます。

そういえば似たような風貌の選手が多いから忘れていたけど、パトリック・マッカウが加わったキャブス。ドライブからキックアウトした先にいたのは交代のために待っていたジョーンズというミスだけが印象に残ったよ。
そんな珍プレーもあり、ちょっとずつ守れるようになってきたジャズが、ミッチェルパターンを連発して逆転に成功します。苦しい中でもバークスを中心に反撃していたキャブスだったけど、ミッチェルにあらがえないからトレードされたわけだし。

◉エースがいないキャブスといるジャズ

クラウダーの3Pで15点差まで広がります。試合としてはまだまだわからないのですが、キャブスの戦力とオフェンスシステムを考えると爆発する雰囲気はなく、何より守る手段が「ルビオやクラウダーに打たせて外れるの待ち」なので、大きくリードしているチームを困らせることは出来ない気がします。
アウトサイドまでプレッシャーをかけることで、インサイドのフェイバーズがイージーに決めていく事になり、攻守に打開しそうにないです。

キャブスが何をしているかは難しいのですが、第一にタンクモードなんでしょうね。「若手を育てている」といえば聞こえが良いですが、若手といえるのはセクストンとオスマンくらいなのですが、かといってフッドやクラークソンを中心にしたシステムを組んでいるわけでもありません。
それこそホークスやネッツのように今のオフェンスシステムを充実させていけば勝てるかというと、それも難しいでしょう。かなりの選手を入れ替えないといけません。だからタンクしているとしか言いようがない。ネクストレブロンを待っているだけか。ザイオン。

セクストンにしろ、オスマンにしろ、大いに物足りないのですが、だからといって否定するようなプレーではないし、こうやってチャンスを与えられているのだから、頑張って成長してください。
フッド、クラークソン、バークスあたりは安定したプレータイムと中核的な役割を与えられることで、より良いスコアラーになれると思います。ジャズではコーナーで待っていることが多かったバークスは躍動しているし、ポイントガードらしさを出そうとするクラークソンなんて驚きだよね。

一方でトリスタンやナンスはちょっとね。個人のプレーが悪いのではなくて、このシステムでこのままやっても伸びそうにない。あるいは一念発起して、自分のプレーを大きく変えるのかどうか。基本的にはケビン・ラブ向きのプレーを構築していると思うので、それはこの2人には難しいよ。

開幕前のキャブスは選手たちが充実した表情をしていて「レブロンはいなくなったけど、俺たちだって簡単には引き下がらないぜ」って感じでした。それが連敗で自信を失った上にラブがいなくなったので核がないことに。
しかし、当時はそれでもかみ合えば勝てそうだったけど、今の状態はかみ合っても苦しそう。爆発するタイプのスコアラーが多いから、勝つことはあるとおもうのですが継続性がないと思うのです。

そういう道を選んだのは選手ではなく、フロントなので選手には頑張れとしか言いようがないな。

ジャズの方は相手がキャブスということもあって、ドノバン・ミッチェルの脅威はかなり大きくありましたが、キックアウトさせてしまえば怖くないと思われています。チームのパターン的にはしっかりと正しいプレーで効率的に得点していき、最後は理不尽なまでにミッチェルが破壊するのだけど、正しいプレーが非効率なんだ。
ルビオが決め始めると一気にオフェンスが楽になったように、打たされているのはどうかと思うし、クラウダーの早打ちもね。せっかくコーバーを手に入れた割には、お前が打ってどうする状態でした。

前日はハーデンがウォーリアーズを粉砕したわけですが、ハーデンのプレーは
・ドライブはせずにアウトサイドから打つ
・負荷の少ないプレーをすることでスタミナを持たせる
・視野を保ってアシスト役になる
こんなことをしながら、全てがハーデンから始まるパターンです。ハーデンが打つことが非常に多いわけですが、本当の狙いはディフェンスにスキが生じるからほかの選手が効率的なシュートを決めていく事でした。
ハーデンから始まるオフェンスで引き付けて周囲がフィニッシュするのが理想なわけです。レブロンなんかも同じだし、ボールを長く持つエースです。

一方でジャズの場合はルビオがボールを持ち、ミッチェルが仕掛けるときにはディフェンスがヘルプなどで準備することを難しくするのが基本です。周囲がゲームメイクするからエースが決めやすいと思いましょう。ウォーリアーズもこれですね。
ところが、ジャズはミッチェルに渡る前段階のミスが非常に多くありましたし、そもそもドライブしたときに3人もヘルプが寄ってくるのはジャズのシステム的にはどうなのッて感じです。
試合を通して連携がスムーズさを欠いていたように、どうも細かい部分での違和感を感じるのでした。ゲームメイクが出来ていないのは何故なのか。ディフェンスでも高さの脅威があるゴベアーなのに、シュートが落ちるのを待てないシーンが多く、ゴベアーのところに追い込む形が全く機能していませんでした。相手はキャブスなのにね。

試合を通して18点しかとらなかったミッチェルですが、プレーそのものは非常によく、適切なキックアウトをし、自分の得点で試合を決めました。ところがその脅威をチームとして適切に生かしているとは言い難い。
エースから始まるオフェンスではなく、エースにフィニッシュさせる形を選んでいるのだから、もう少しゲームメイクと連携をしっかりやらないといけないジャズでした。

2019/01/05 キャブスvsジャズ” への6件のフィードバック

  1. スタッツしか見てないですけど、トリスタン不在のときラリーナンスはリバウンドにアシストに頑張ってるイメージだったんですが、実際はそんなに活躍してないんですかね?

    1. いや、ナンスは非常に良いイメージでしたし、インサイドの広いスペースをカバーして走れるのが印象的でした。でも2人同時起用だと消えていました。

      1. そうだったんですね。
        ラリーナンスの活躍見てるとTTがスターターでプレイタイムを多く貰えているのが理解できないんですよね。
        基本はインサイド仕事だろうけど3pも打てるしアシストあるし。

  2. 自分はハーデンやレブロンのようにボールを長く持って点も取れ、アシストも出来て、チームを勝たせることも出来る選手をとても価値あるものだと思っていますが管理人さんはどう考えているでしょうか?

    1. そういう選手には大きな価値がありますが、チームとしての狙いの違いですし、代わりに2人はいろんなところでサボりますね。
      オフェンスの負荷が大きいから、どこかでスタミナロスを抑えるわけですが、攻守に高い貢献度を求めるなら分業制が基本です。
      ドノバン・ミッチェルもパスをしっかり出せるのでハーデンのような形で起用することも可能ですが、攻守にハードなのでバテるでしょう。

      両方ハードなウエストブルックはすごいですが、シュートの正確性を欠くのはそんな理由もあります。

      1. LALもHOUもハーデンとレブロンの負担を減らすというのは共通の課題でしょうかね、去年のPOのCLEや今のHOUがチームの理想とはとても言えないでしょうし
        レブロンは加齢による衰えもあるでしょうがMIAではディフェンスも超一流の選手でしたし、ハーデンも負担が減った昨シーズンはディフェンスが改善していたように負担軽減は大切だと思います

        個人的にミッチェルには、レブロンやハーデン並みとはいかないでももっとオフェンスで存在感を見せて欲しいと思っているのですがそこはチームとしての狙いの違いなんでしょうかね、ルビオじゃなくてフォーブスだったらもっとチームとして上手くいく気がします

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