2018/12/05 ヒートvsマジック

そういえばマジックも未だに落ちないね。ブセヴィッチがヨキッチみたいになってくるのは予想外だね。

◉3Pだけは

ヒートが勝てないことを考えてみようと思ったのですが、直近は3勝3敗。ドラギッチがいないことを含めて5割勝っているなら何とも言えないね。ブルズは「闘志がない」というチーム状況でホイバーグをクビにしましたが、闘志に溢れているけど勝てないのがヒートなわけで、本当にそれが大切なのかを考えさせられます。

ジェームス・ジョンソンが積極的なドライブを繰り返し、ホワイトサイドが高さの優位性を見せつけて早速9-0のランに持って行きます。ホワイトサイドは1Q7分で10点5リバウンド。さらにホワイトサイドの脅威を発揮したところで、周囲が目線のフェイクを使いながらフィニッシュに。マグルーダーはセンターを利用する意識を持っているのが良い。

そこにエリントンの3Pも決まって良い感じのヒートですが、ミスも多くて1Qは4つのターンオーバー。ウェイドがゴードンにブロックされたり、とられないまでもパスに触られたりとちょっとずつマジックディフェンスに困り始めます。特にコーナーからプレーしようとするとマジックは複数で潰してきます。

 

出だしこそ苦しかったマジックですが、いつも通りブセヴィッチのドライブやフォーニエの3Pで反撃し始めます。するとゴードン、ブセヴィッチ、ロスと次々に3Pが決まるように。なんと1Q6/8で一気に逆転します。

ちょっと気になったのはジョナサン・アイザック。非常に能力が高く、万能な選手ですが、得意なオフェンスパターンがなくシュートが荒いので時間がかかりそうな選手と評価している2年目ですが、とても綺麗なフォームのジャンプシュートを決めます。ペイント内でも30%くらいしか決まらないアイザックですが、ショートレンジを確実に決める事が出来るだけで一気に戦力になりそうなので、このシュートタッチが続くなら期待できるね。ゴードンとポジション被るけど。

FG37%のマジックが27点、FG52%のヒートが25点という信じられないようなスコアですが、2Pはブセヴィッチのレイアップとアイザックのジャンプシュートのみ。あとは6本の3Pでリードしたマジックでした。

 

◉攻略できているのに

ウェイドとタイラー・ジョンソンがアーリーで決めていき、アデバヨはフォーニエをブロックで逆転するヒート。ウィンスローはバンバのダンクをブロック。殆ど飛んでないぞバンバ。アデバヨは更にフォーニエをブロックし、そのまま走ってオリニクの3Pが外れたのをプットバックダンク。凄いプレーだけど、会場の盛り上がりはいまいち。飛びすぎだぞアデバヨ。

ウィンスローがドライブ決めて、この時点でペイント内が28-6らしい。マジックの得点が28点なのでインサイドだけで勝負できているヒートと、アウトサイドだけで攻めているマジック。でもマジックのシュートが決まらなくなります。

アデバヨと交代でホワイトサイドが出てくると、今度はバンバがホワイトサイドの上から押し込み、さらにウィンスローをブロック。ちょっとだけインサイドの主導権を奪い返します。それでもウィンスローがカットプレーでイージーレイアップとインサイドで攻め続けるマジック。

今更だけどクリフォードHCってインサイドばかりガチガチに固めるHCだったのに、その雰囲気が全くないね。プレッシャーディフェンスでアウトサイドを潰しにいき、インサイドをぶち抜かれています。悪い意味じゃないよ。だってオフェンスでゴール下をしっかり決めていれば勝っていておかしくない点数です。

 

ヒートで都合の悪いことは、エースのジョシュ・リチャードソンがホワイトサイドを使うのが下手なこと。相変わらずのスーパーディフェンスでスティールしていくけど、オフェンスは自分で打つ選択肢ばかりになってしまう。ちょっとつまらなそうなホワイトサイド。

でも、マジックはそこのペリメーターは止めるんだ。なので停滞してしまうヒート。快調にインサイドを攻めているのに、停滞してしまうとか怖い話だ。ウィンスローはドライブを決め、ホワイトサイドはスピンムーブから豪快なダンクを決めるけど、その割にはさ。

マジックは凡ミスからマグルーダーの速攻もでるのに、ミドルを外さないロス。そして遂に空いたゴール下にブセヴィッチがドライブダンク。アイザックがカットプレーでリバースレイアップ。同じくロスがリバースレイアップ。そしてブセヴィッチがブザービーターミドルで50-46になって前半が終わります。

 

もしもヒートファンなら抗議したくなる前半。この内容で4点差にしかならないとか、オフィシャルが間違えているのじゃないかくらい。ペイント内得点が36-16と20点も差があるのに4点差です。3P7/10と高確率だったのが全て。まぁ地味に効いているのはマジック5本、ヒート3本しかフリースローがなかったこと。

インサイドを攻略しているヒートですが、攻略されても手を出さなかったマジック。裏の試合でジャズがFG60%、3P60%なんてふざけた確率でFG49%のスパーズに解消しているのですが、ヒートも攻略しているようでインサイドなんだからFG60%くらい決めておけ!と要求されているような前半でした。

なるほど、ヒートが勝てないのはそんな部分にも理由があるのかも。頑張ってもFG50%に届かないフィニッシュ力ってことだ。

 

マジックは前半最後に立て続けにインサイドで得点しましたが、ブセヴィッチがアウトサイドからのドライブで抜いたのはホワイトサイド。カットプレーが連続で決まったのはホワイトサイドをアウトサイドへおびき出したから。最後はアイザックをマークしていたホワイトサイドでしたが、結局コーナーに引き出されているので同じ事だった。

そしてマジックのペイント内得点はアデバヨとウェイドが出ている時間は0。ホワイトサイドがいるときに16点だった。まぁバンバの問題が大きいけど。そんなわけでブセヴィッチシステムと好調な3Pで何とかしてしまったマジック。ちょっと恐ろしいぜ。

ヒートが悪いのと、マジックが上手く得点を繋いでしまったことと。

 

◉ゴードン

後半もジェームス・ジョンソンのペイント内シュートが決まり、ジョシュ・リチャードソンの3Pがエアボールで始まります。マジックはアウトサイドが決まりませんが、ゴードンがドライブでイージーレイアップ。さらにかなり無謀なドライブをしますが、ジェームス・ジョンソンの方がファールコールされます。レブロンみたいな無理矢理パワーでコースを作ったドライブ。

マジックは前半決まったシュートがことごとく外れますが、ゴードンだけはプルアップ3P。さらにスティールからの速攻ダンク。後半全ての得点をゴードンがあげて同点に追いつきます。ヒートはジョシュ・リチャードソンが外しまくり。

6分半が経過して、やっとフォーニエの3Pでゴードン以外の得点に。まぁでもDJオーガスティンがドライブしたらホワイトサイドが叩き落とす。

 

ベンチから登場するロス。先日、タフショットブッカーを書きましたら、この人もなかなかのタフショットぶり。しかしそれが決まるのがロス。自分のタイミングでさえ打てばディフェンス関係ないタイプ。このロスがオフボールムーブからシュートを打つのが決まるので、警戒が強くなるヒート。すると抜け出したアイザックのレイアップ。またもゴードンがプルアップで3Pと好調なマジック。マジックというかゴードン。

マッチアップがゴードンvsウェイドなんて機会も結構出てくるのでパワーで吹っ飛ばします。スピンムーブからダンクを決めれば、またもロスのミドルが決まって困っていくヒートディフェンス。

ヒートはとにかく決まらない。ゴール下までもっていっても決まらない。なんでもないパスキャッチがミスになってターンオーバー。フリーで3P打っても決まらない。ウェイドがなんとかレイアップを決めるけど、次第にゴール下を固めるようになっていくマジック相手にどうしようもない感じに。

 

毎回書いているけど、ホワイトサイドを利用するのが下手なヒート。ホワイトサイドみたいに個人技突破はいまいちなビッグマンを利用する方法って、いわゆるゴベアー方式だよね。ガード陣がドライブで引きつけてアリウープと、スイッチを促し3Pまで守らせておいてミスマッチを作る形。いずれにしてもインサイドに人が多いと難しい。

ホワイトサイドのポジショニングの悪さとかもあるけど、基本的に人数が多すぎるヒートだし、ディフェンスを引きつけるようなショートレンジのジャンプシュートやフローターの上手さもない。だからインサイドが渋滞しています。

マジックはブセヴィッチなのでインサイドを引き出すタイプ。そこをゴードンが利用していった3Qになりました。ゴードンは3Qだけで16点。ヒートはチームで12点。困った時に頼る選手がいないなんてことを今更言い出しても仕方ない。困った時でもやり続ける価値のあるオフェンスをしていないのが問題かな。

最後にロスの3Pも決まって14点差で3Qが終わります。やっぱりペイント内は60%くらい決める方法論が必要だったって感じ。

 

◉采配ミス?

アデバヨがバンバ相手にローポストから押し込んでねじ込みます。更にディフェンスリバウンドから自分でボールプッシュしミスマッチを作って再び押し込む。うーん、アデバヨがやるならホワイトサイドにもたまにはやらせなよ。オリニクの3Pも決まって10点差に縮めていきます。

ディフェンスでも追い込んで苦し紛れのシュートを打たせるも、決めてしまうアイザック。やっぱりちょっとシュートフォームが安定してきたような。でもダンクするだけのパスをバンバに出すとウェイドにブロックされるバンバ。まだまだ弱いね。ちなみにバンバのマークはオリニク。ルーキーとはいえ勝たなければいけないマッチアップ。オリニクの3Pで6点差。

マジックは課題があるけどバンバを起用していき、その分だけヒートのセカンドユニットに後れを取っています。バンバとウェイドじゃね。しかし、またもロスのミドル。外さないロス。ウェイドも見事な振り向きざまレイアップで返します。

 

それでもマジックの方は広くスペーシングしてミドルとドライブの組み合わせなので、インサイドはバンバ1人で広いスペースが。確率の高くないバンバとはいえ、何度も押し込むだけのパスをもらえるから、決める機会も出てきます。褒めたらオリニクをおしてオフェンスファール。まだまだだね。

要するに同じ事をホワイトサイドに用意してあげられないものかね。アデバヨの方はブセヴィッチを吹っ飛ばしてプットバックダンクに、ブセヴィッチへのパスを豪快にカット。でもパスミス。マイナスが多いぞアデバヨ。

そんなアデバヨはアウトサイドだって追いかけてプレッシャーディフェンス。オーガスティン相手でも怯みません。しかし、そうなるとインサイドが止められなくなるのでブセヴィッチが決めていきます。うーん、守れるのに守れないというジレンマ。ホワイトサイドと同時起用しちゃダメなのかな。

 

少し前後しますが、メンバー的に苦しかった時間を乗り越えたマジック。ブセヴィッチ、ゴードン、ロスがいればプレッシャーの薄いところから攻めやすくなります。アイザックも含めて4人がどこからでも打てる。さらにスイッチを厭わないアイザックはジョシュ・リチャードソンを守り切ります。これで残り3分になっても8点差を守ります。フォーニエはベンチに座っていますが、リードしているならこっちの方が良い感じ。

ロスの3Pに全力ブロックのジョシュ・リチャードソンがファール。闘志があれば良いってものじゃないよね。これで11点差でエマージェンシー。選んだのはウェイドの1on1だけど苦しくなってオリニクの3Pも決まらず。ヒートはこの1on1の後に出てくるパスが遅い傾向が。出てきても打ち切らないことが多いし。ただ何度もリバウンドをとって、最後はジョシュ・リチャードソンのキックアウトからオリニク3P。

一方のマジックはアイザックのドライブが止められるも直ぐにパスアウトして思い切りよくオーガスティンが3P。これが外れるもドライブの流れからオフェンスリバウンドに飛びこんだアイザックがファールを貰います。時間も使って得点もとれて。さらにリバウンドから速攻に走ったオーガスティンがレイアップを打たず、立て直すと思ったらアウトサイドにでて3Pを決め、残り1分半13点差になったのでした。

なんともいえないけど、追いかけるのに好調な選手を使うのは構わないけど、追いかけられていないのにアデバヨ、ウィンスロー、オリニクを12分起用したのは何なんだ。マジックがベンチメンバーの時間に追い上げたけど、スターターとか戻したら全く追い上げられず。スポルストラの采配を疑う4Qでした。それに対してペイント内やられているから、ビッグラインナップにして対処したクリフォードの作戦が機能したのでした。

 

◉面白くなってきた

マジックが勝利しているといっても、ブセヴィッチとフォーニエ中心でベンチからシモンズとロスが得点するからだったわけで、中位安定感が半端なく大して面白くもなかったのですが、この試合はかなり違うものに。苦しくなったときにゴードンが個人技で得点していき、一気に逆転すると、未熟なバンバを起用しながらやり過ごし、アイザックのディフェンス力を活用し、ロスとオーガスティンのシュート力で締めくくりました。見事に機能しているマジック。

ゴードンについては、たまにこのレベルの活躍をしており、でも2試合前のウォーリアーズ戦は無得点とかやらかしもします。3Q16点なのに試合トータルで20点しかとっていないのが、ゴードンらしさか。それでもチームが安定したのは凄いね。

そしてアイザックはルーキーシーズンからディフェンス面は良かったですが、経験も積んで複数のポジションを守る方法を身につけて活きた模様。シュートフォームが安定してきた驚きもあり、ちょっと期待したくなります。でも多分ゴードン同様に安定はしないと思う。ディフェンス力があるから、それでも起用する価値があるし、リードした展開ならSFやSGとしても使えるよ。

そんなわけで結構面白くなってきたマジック。アイザック次第です。

 

ヒートはアデバヨが今シーズンはいまいちかと思っていたら、モンスターになっていた。なんだ一体どうしたんだ。誰か解説して下さい。信じられないくらい飛んでいたぞ。しかも平面でも足が動きまくっていてコンディションの良さを感じさせてくれました。

こちらもハイプレッシャーディフェンスが売りのビッグマン。なんだけど、センターじゃなくてPFで起用したい。今はオリニクとのコンビですが、オリニクのようなシュート力のあるビッグマンと組ませたいな。そうしないと折角ガードまでプレッシャーをかけられるのに、チームはゴール下で負けてしまう。

ホワイトサイドは試合終了を待たずにロッカーへ。1Q10点だったのに、それからは2点。いろいろと問題はあるけど、ホワイトサイドもコンディションは良いと感じるだけに、こっちも使い方が勿体ない。

 

マジックのディフェンスを最も上手く攻略していたのはジェームス・ジョンソンだと思うのだけど、4Qは出番がなく3Pを打てるオリニクを優先したわけだけど、シューターのエリントンだって出番がなかったのでした。

うーん、何だかな。ホワイトサイドじゃなくても起用法にクレームしたくなる気持ちがわかるような。柔軟に選手を使っているけど、結果に繋がっていないような。結果に繋がらない柔軟さなんて、単なるHCの気まぐれだからね。選手の質の違いはあるけど、リバースの方が気まぐれっぽいけど結果が出ているから柔軟さがあると評価出来るわけで。

スポルストラに思うことは「ホワイトサイドはこういう選手」という固定観念が強いのではないかな。もちろん選手を理解しているという意味では良いこと。だけど、定義されたプレーで頑張るシーンはあるけど、新しいプレーを覚える気配がないよね。覚えるっていうかトライする気配がないわけだ。それはホワイトサイドに限らずね。例外がエースになったジョシュ・リチャードソン。でもこの試合はエース失格の出来でした。

 

 

 

 

2018/12/05 ヒートvsマジック” への6件のフィードバック

  1. バンバはもう少し時間がかかるのでしょうか…
    ブセビッチの活躍、一応プレイオフ争い、クリフォードHCという状況の中で、まだ使ってもらえてる方だと思いますが、いつまで続くか心配です。
    来年にはアデバヨくらいの躍動感を見せてほしいです。

    1. バンバはそもそも超素材型なので他のチームが敬遠したわけですから3年で戦力になれば成功じゃないですか。むしろ、現時点でも良くやっていると思います。

  2. いつも楽しく拝見させていただいてます。今後の投稿も楽しみにしております。

    昨季のホワイトサイドは酷かったですが今季はスポルストラHCが彼のサイズを活かせる起用を少しは考えてもいいのではと思うこの頃。
    DFではゴール下に誘い込んでホワイトサイドに潰させるだとか、OFではポストプレーの機会を増やすだとか。
    膝の調子もあるとはいえチーム1の高級取りがあの活躍では・・・。

    今年はウェイドのラストシーズンということでファンとしてもチームはこの現状で大丈夫なのかと頭を抱えています。

    1. ホワイトサイド本人のプレーは昨シーズンよりも良いと思うだけに、新たな役割とかプレーモデルがないのは考えてしまいます。
      体格的な優位性があるので、何かしら得意なプレーを1つ増やせば武器になるものはあると思うのですが。
      何よりチームにオフェンス力がないので、ホワイトサイドにアタックさせても、そこまで効率が下がるって事もないですからね。

      解体するならもっと積極的に動かないと行けないし、そうでないなら選手を伸ばさないと苦しいですね。

  3. マジックはレイカーズ戦からシモンズスタメンに起用してますよね。
    ファンとしては嬉しいのですが、どういう意図でしょうか?
    まえはウェス アワンドゥが確かスタメンでした。
    育成重視から勝敗重視に切り替えたってことですかね?

    1. そもそもなんでスターターだったのか。伸ばしたいとしてもバンバやアイザックほどじゃないですし。
      一気にローテーション外になっていますから、理由が違うのかも。

      アイザックが良くなってきたことでベンチから起用する選手がしっかりとしていると判断し、シモンズをスターターに回したのかもしれません。
      スターターとベンチを分け続けてきたクリフォードらしくない。全般的にクリフォードらしくないマジックです。

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