20171019 スパーズ vs ティンバーウルブズ

ウルブズ vs スパーズ
展開の早さが注目された両チームはちゃんとコントロールしたゲームになりました。ウルブズのプレシーズンは何だったんだ?



◯オルドリッジ
25点 10リバウンド 4アシスト
スパーズはオルドリッジをダンカンにしようとして失敗だったと反省し、オルドリッジのプレーをさせる事にしたそうです。ダンカンシステムは変わらないけど、迷いなく打っているオルドリッジ。やる事は同じだけどニュアンスが違います。
◯カイル・アンダーソン
12点 9リバウンド
◯ルディ・ゲイ
14点 5リバウンド
レナードはいないけど、代役のアンダーソン、新加入のルディ・ゲイは攻守に効いてました。特にゲイはレナードが戻ってきたら強力なウイングコンビになりそうです。
展開を早くすることもなく、いつも通りコントロールされたオフェンスはレナードがいないので爆発力には欠けますが堅実でした。
◯試合のペース
マレー 95.4
ミルズ 97.9
特にマレーはFG7/8とパーカーが戻ってもスターターで使われるかもしれません。自分で頑張るタイプではないので、無理のないプレーは両ウイングとの相性は良いはずです。
さすがにレナード不在でベンチまでは人材が回らなかった感はありました。ウルブズなら大丈夫だけど、もう1レベル上のチームだと危ないかもしれません。月末から層の厚さで勝負するペイサーズ、セルティックス、ウォーリアーズと続く3試合あたりが見所です。



スパーズと比べるとウルブズの未熟さは際立ちます。早い展開をしなかった事は評価出来ますが、その名残が悪い意味で残っていました。
◯前半のFG
ギブソン 3/9
ジェン 1/5
前半に最も多く打ったのがギブソンで、ジェンは8分出場でこれだけ打ち、そして外しました。しかもリングから離れた位置のシュートが多くを占めます。早い展開でエクストラパスの結果ならともかく、あっさりと打たせ過ぎだし、そんなポジショニングをさせ過ぎです。
実際に4Qになるとインサイドをタウンズのみにしました。誰でもどこからでも狙えるユニットです。全員均等オフェンスしたいならば獲得する選手を間違えました。



◯ティーグ
11点 FG50%
6アシスト 1ターンオーバー
ティーグはスタッツ的には悪くないのですが、誰にどうプレーさせるのかという点で間違えていました。オープンサイドに展開させなかったため3Qだけでチームは6ターンオーバーしました。そして4Qは全てタイアス・ジョーンズがプレーしました。
ジョーンズは良かったわけではありませんが、タウンズを活用する意識が高くチームは効率的でした。タウンズとジョーンズが絡むオフェンスが最もチームとしてのバランスが良かったです。まぁそれもジャマール・クロフォードに妨害されましたが。
ところが勝負のかかった4Q終盤になるとジョーンズも失速します。理由は簡単でクロフォードと共に15分以上出ずっぱりで疲れてました。最後に使いたいならば途中でティーグを挟めば良かった話です。
そんなわけで、PFの役割、オフェンスの方向性、選手起用と迷走しまくっているウルブズでした。



それでも接戦に持ち込めたのは、タウンズ&ウィギンズの力でした。
◯タウンズ
18点 FG53.3%
13リバウンド
スターターで唯一得失点0です。チームとして最も機能していたのは、タウンズ+ベンチ4人の時間です。センターラインのタウンズを活かす意識が強くコートをワイドに使えていました。
◯ウィギンズ
26点 FG64.3%
3P 4/6
個人ではウィギンズが上回りました。ボールが回ってくる事は少なかったのですが、スペーシングしながら3Pを決め、オフボールで裏に走りこむなど、クレイ・トンプソンのような得点。そんなプレーヤーじゃなかっただろ!



ウルブズの問題点はオンボールサイドでの停滞です。ギブソンとジェンのシュートが多かった理由もこれが原因です。しかもそれを引き起こしたのが、ティーグ、バトラー、クロフォードのベテラン陣だから厄介です。連携の問題ならば時間が解決しますが、これはプレーモデルとして示されていない事になります。
一方でウィギンズ&タウンズはスペースを使ったオフェンスが出来ています。ボールサイドに寄り過ぎることなく、多様な選択肢を保ってプレーしていました。ルビオの名残かもしれません。
懸念されていた若手酷使はしなかったものの、オフェンスの構成、選手起用と迷走しているように映りました。
ディフェンスはゲーム開始直後は酷かった、かなり酷かったですが、次第に改善していったので、こちらは時間と共に向上しそうです。



いつも通りでありつつニュアンスを変えてきたスパーズ。プレシーズンとは違う印象のウルブズ。それは当然、準備に大きな差があるのでスパーズが勝ったわけです。
ウルブズの早い展開を否定していますが、選手を酷使しないなら話は別です。あそこまで選手を活かせないならどちらでも良い気もします。
シューター不足を全員が打てることで解決しようとしたウルブズですが、結局はバトラーとクロフォードがボールに寄ってしまい、ドライブばかりになるのでシューターが欲しくなりました。ティーグにはその役割も期待されたはずがドライブ選択が多かったです。
これが異様に外まで追いかけてくるスパーズだから起きた現象なのかは経過観察しましょう。
◯3P
スパーズ 38.1% 8/21
ウルブズ 42.1% 8/19
バトラーとウィギンズが決めてくれたので助かりましたが、インサイドドライブしたいチームにしてはアテンプトが少なく、ディフェンスの収縮を許しました。
スパーズはこれが普通。
◯ブロック
スパーズ 11
ウルブズ 4
ディレクションされてシュートは読まれてブロックされました。スパーズの得意技なので他のチーム相手ならここまでにはならないでしょう。全くアウトサイドにキックアウトしないからスパーズは楽そうでした。



注目されているウルブズの開幕戦は選手にもHCにも課題を突きつけてきました。このままガタガタ崩れるのが、これまでのウルブズだったわけで、いきなりメンタル面の変化を問われる事になりそうです。
スパーズはミルズのハイペースは避けたようなので、時代に乗るのは辞めたのかもしれません。ベンチの人数不足だから走りたくないでしょう。



観ようか迷って辞めたのはブレイザーズvsサンズ。かなり凄い試合だったようで・・・
プレシーズン好調だったブレイザーズと当たったのも運が悪かったなぁ。

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