FA・トレード 20170706

6日までがモラトリアム期間です。デアンドレ・ジョーダンはモラトリアム期間中にマブスと合意したものの、いざとなったら翻意してクリッパーズと契約しました。そんな事態もありえます。
主たるFAの動向が決まって行き、制限付きFAへのマッチ判断なんかも始まりそうです。前回から進んだ内容を触れて行きます。



キングス
再建モードに切り替え、ドラフトで有望株3人を手に入れたキングスは経験積ませるためと来年の上位指名権のために負けまくると思ったら、ベテランを入れて頑張る姿勢を示しました。
ジョージ・ヒル 3年5700万ドル
ザック・ランドルフ 2年2800万ドル
どちらも貰い過ぎだし、若手の手本になるとは思えないけど、まぁキャップスペースに空きがあるから良いのでしょう。
ランドルフはキャブスなんて話もあったけど、ランドルフにポストアップさせる前にラブ用のシステム用意してあげろ!!って感じです。
ビンス・カーター 1年800万ドル
こちらも40歳過ぎた選手には出せない金額。弱いチームならではのディール。若手の手本になれるのは上の2人とは違う。
なお、ノビツキーはマブスと再契約し2人がまだ現役を続ける事に。
キングスはこれでプレイオフに行けるわけないけど、やる気ある所はみせられたね。



セルティックス
ゴードン・ヘイワード 4年1億2800万ドル
予想されてた通りヘイワードはセルティックスへ。時間をかけた分だけ高額になったかな。ヒートの方が面白そうだったけどね。
(サイン&トレードになるかも)
でもヘイワード手に入れただけじゃキャブスには勝てないし、ヘイワードに高額サラリー費やした事は総合的にみてマイナスなのでは。オリニクとの再契約諦め、更にスマートの放出計画あるという。SFだらけにして何をしたいのか?
アミール・ジョンソンもいなくなった今、控えでも良いからビッグマン入れないと優勝は難しい。ウエストには必ずビッグマンが複数人いるのはそういう事だからね。
マーク・ガソルのトレード狙いなんて話もありますが、グリズリーズがガソル出すなんて相当な対価が必要。スマート&ブラッドリー&クラウダー放出って最早解体レベル。
サマーリーグのハイライトではジェイレン・ブラウンはレベルが違ったし、テイタムは勝負強さを見せつけるなどウイングは素晴らしい。そんなSF陣とトーマスはどう絡み合うのかな?



ネッツ
オット・ポーターJR 4年1億600万ドル
有力なドラフト指名権がなく、優勝の真逆にいてFA選手から人気のないネッツは今年もRFAに大型契約を提示。そんな価値を示した選手ではないけど、ルーキー不作年のドラフト3位だからな。2位はオラディポ、1位は行方不明。
ラッセルとポーターが揃えば見た目は良くなるよね。ポーターの契約の中身はかなり選手よりのワガママ契約らしい。
ウィザーズはマッチする権利があります。でもマッチするとサラリーキャップがヤバイです。これがNBAルールの怖いところ。良い選手を育てたところで3人揃うとキャップスペースが足りなくなる。
マヒンミなんかに金を使ったのも間違いだったな。早々に誰かを放出してキャップスペース作るか、ポーター諦めて他のFA狙うか。
両方やるのが正解だと思う。ポーターやめてノエルやゲイ、もしくは複数のロールプレーヤーに切り替えよう。



クリッパーズ
ダニーロ・ガリナリ 3年6500万ドル
ナゲッツに残ると宣言したガリナリは簡単に翻意してクリッパーズを選んだ。近年、ここまでフロントコートだけに注力されたチームは珍しいから、むしろ面白いかもね。クリッパーズだし、徹底して走らないバスケしよう。そうなるとCP3が欲しくなる。
ガリナリの温情とキャップスペースの問題でサイン&トレードの三角トレードになった。ナゲッツは2巡目指名権を得ただけなので温情も温情。
ジャマール・クロフォードとダイヤモンド・ストーン(キラキラネームじゃね?)に1巡目指名権をホークスに放出。
ガリナリの獲得以上に合法的にクロフォードを手放せたことが大きそうなトレード。ルー・ウイリアムスもいるし、本格的にベンチメンバーを改良出来そう。息子を出せれば完璧だけど出す気はないだろう。
そんなクロフォードはホークスではプレーしたくないらしくバイアウトして、ウォーリアーズ、キャブス、スパーズ、レイカーズ?の何処かに行きたいってさ。キャブスならアーヴィングの代役にピッタリかもね。
ホークスはキャップスペース引き受けて2巡目を1巡目指名権に変更しただけのトレード。クロフォードはそもそもいらないはず。弱々しいディールでした。
テオドシック 2年1230万ドル
ユーロからPGを連れてくる事にしたクリッパーズ。これでパパは息子をPGにするのか。ガリナリで上がった期待値がグッと下がるようなニュース。ローズはもうやめるのかな。



サンダー
アンドレ・ロバーソン 3年3000万ドル
パトリック・パターソン 3年1640万ドル
本当はルディ・ゲイが欲しくて、ゲイもサンダーに興味があるらしいけど条件が合わずに先に空いていたパターソンと契約した感じかな。
オフェンスでは3P専門、ディフェンスではPF担当と職人みたいなパターソンはサンダーに足りなかったコーナーからの3Pを補完してくれる。サラリーも程々なので使い勝手は良い。コーナーしか居場所のないロバーソンとの相性は悪そう。
ゲイを獲得する戦力的な余裕はあるけど、条件が合わない。アブリーナス、シングラー、マグダーモッドとポジションは異なるけど役割は同じみたいな選手を整理したい。整理したところでゲイが求めるレベルの条件が提示出来るとは限らないけど。
サボニスとギブソンがいなくなったのでカンターを放出出来ないのも厳しい所だな。まぁ同時起用の破壊力も抜群なのでカンターが精神的に成長するのを期待しよう。



ヒート
あまり上手く行っていないけど、狙い所は納得できる相手ばかり。ダメだったので自チームのFAとゲイにターゲット切り替えかな。
ウェイターズ 4年5200万ドル
ジェームス・ジョンソン 4年
しっかりと戦力をキープ出来たのであれば、補強不足でも悪くありません。
プレイオフに出れなかった事で獲得したルーキーのアデバヨはサマーリーグで活躍している。アマレ・スタウダマイヤーみたいかな。ドラジッチと合いそうなので、後半戦の躍進を考えたらイーストなので50勝もあり得ます。
ケリー・オリニク 4年5000万ドル
ヘイワードと契約出来なかった恩恵でオリニクをゲット。ヒートには合いそうだけど、不良債権になりそうなサラリー。どちらに転ぶのか。



スパーズ
ルディ・ゲイ 2年1700万ドル
という噂です。この金額ならサンダーも頑張れたんじゃない?
ディフェンスが良くてケガ持ちで意外と大量得点しないゲイはスパーズ向きでしょう。レナードとゲイが並ぶウイングは強力だし、ガソルやリーをいれてサイズアップした上で走れるのは魅力。
ケガの状態次第だけど、金額と役割考えたら最高の補強が出来たかもしれない。ガードの弱体化が問題なのはジノビリで穴埋めかな。



ヘイワード問題の影でヒートは着実な契約を進めている。なんだかんだ昨季のオールスター明けはイーストの超強豪なので、かつてのピストンズ的な平均より上レベルの選手達が集団で戦うチームになっている。
ウィザーズとラプターズがまだ視界不良、ペイサーズとホークスが脱落した今、キャブス、セルティックス、バックスに次ぐ位置につけている。ウエストなら圏外なのに。
そのバックスは動けていないけど、モンローがまさかの残留(プレイヤーオプション行使)したので動き難い。パーカーが戻ってくるならムリに動く必要はないけど、ベンチに置く特徴のある選手は欲しいな。ローズも悪くないと思うよ。



キングスまで動いてきたウエストはカオス。まだロスター整備出来てないチームも多いので、ここからベテランや無名の若手になるのかな。
アウトサイド過剰になりそうなサンダーとインサイド過剰のウルブズやナゲッツはトレード相手になるけど、相手が強くなるのはマズイよね。
なんだかんだで純粋にFA移籍だと大きいのはヘイワードくらいなのか。

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