ウエストファイナル 第1戦

ウォーリアーズ 113
スパーズ 111
大逆転を果たしたウォーリアーズ。スパーズファンからするとふざけんなパチュリアって感じ。オリニクの事をダーティーとか全くいう必要のない発言をしたグリーンだけど、ウォーリアーズの方がよっぽどダーティー。パチュリアとグリーン、ロケッツのベバリーは相手がケガする事を全く気にしないでプレーするから大嫌い。その中でもパチュリアは不必要なオーバープレーを繰り返す。3年ぐらい出場停止にして欲しい。
デュラントがケガした時も不必要なオーバーアクションして味方を傷つけた。ざまぁみろと思ったけど、何も変わらなかった。



何故、25点も開いたのか。
スパーズが2Q途中までに25点もリードを奪った。その要因をそれぞれのチームの視点から見ていこう。
スパーズ
・ダンカンシステム
スパーズがリードを奪い始めたのは、レナードがベンチに下がってから。オルドリッジを中心にしたダンカンシステムが明確になる。ロケッツとの最終戦と同じ。
試合開始当初は膨らみすぎていたスパーズのオフェンスは機能しなかった。それはレナード中心に外から攻めるのでディフェンスを収縮出来ないのだ。フットワークに優れたウォーリアーズのディフェンス。
レナードが休む時間は一旦オルドリッジに預けるので収縮させてバランスが取りやすくなる。オルドリッジがインサイドプレーでアンドワンをとったシーンは、本来はドリブル中にヘルプが来るのだが動き回るスパーズの面々にウォーリアーズが後手を踏んだ形。
さらにツイていたのが2Qになってレナードオフェンスに戻った際に何故かバーンズがレナードのマーカーになる。ディフェンスに定評のあるバーンズだが、フィジカル系は得意ではないので、あっさりとかわされるシーンが続く。
簡単に得点出来るレナードで流れも良くなったスパーズ。イグダラやデュラントなら違ったよね。実際に交代するとレナードをブロックしたデュラント。
・ハードディフェンスとドレモンドグリーン
スパーズはディフェンスでフェイスガードする事でスイッチの機会を減らす。ウォーリアーズとの対戦ではどのチームもスイッチディフェンスで苦労する。でもフェイスガードしてれば簡単にはスクリーン出来ない。カリー&トンプソンを逃さないスパーズ。
そして予想通りバックドアに最大限の警戒を払う。裏は絶対に空けないのだ。なお、ダンクも絶対ダメなのでファールで止める。結果的にガソルのファールトラブルは痛かった。
でもそんなディフェンスを全員でやったらスカスカに抜かれてしまう。まぁ実際にデュラントにちょこちょこ抜かれてた。なので出口がある。それはドレモンド・グリーン。プレイオフに入り3Pが入っているグリーンだけど、本来はウォーリアーズの中では下手な部類。そしてドフリーにさえしなければ打たない。
そんなわけでグリーンにはボールが渡るものの、駆け引きならお手の物のジノビリが遅れてマークに行く。アシストの多いグリーンだけど、それはウォーリアーズシステムでの話。
微妙にシュートの打てないグリーンの選択肢はパス。フェイスガードしてるから裏狙い。でもそれは最大限の警戒をしているスパーズだからカットされる。カットされたのはまだしも味方が受ける気なかったシーンはグリーンの状況判断が悪すぎる。
というわけで、ディフェンスではスパーズの狙いがヒットし、オフェンスでは偶発的な部分も大きかったリードでした。



ウォーリアーズからみた25点ビハインド
・そもそもデュラントスタート
スイープしたため時間の空いたウォーリアーズ。試合勘に不安があったのだろう。安パイのデュラントからオフェンスをスタートする。大当たりではないが、しっかり仕事は果たすデュラント。
デュラントスタートは確実性は高いが怒涛のシューティングラッシュにはならない。なのである程度得点が伸びないのは折り込み済。デュラントを警戒させてマークが緩んでからボールを回しに行く。この辺りは成功するのだが、レイアップすら外すトンプソンで流れが怪しくなる。
そして2Qにはいり、謎のゼロPGシステムからグリーンがミスを連発する。完全な自滅パターン。
多分、試合勘の問題から多くのプレーヤーを使っておきたかったのだろう。そして試合勘が酷かったメンバーが揃ってしまったのが2Q序盤だった。グリーン、トンプソン、ウエスト、バーンズ。まともなのはイグダラだけ。でもイグダラはケガ持ち。
もちろんカリー&トンプソン&デュラントが全員フリースローを外すなんて事は想像もしなかっただろうが、シュートが入らなくてもテンポアップは狙おうとしていたし、1Qはある程度早い展開になっていて、スパーズディフェンスが後半にバテる感満載だった。
しかしターンオーバーは別物。特にパスミスからの速攻はディフェンスに勇気を与え、スタミナ消費を抑えてくれる。2Qからはスパーズディフェンスは疲れそうになかった。
そんなわけでウォーリアーズからするとシュートが入らない事よりもターンオーバーが引き起こしたトラブルだった。打ってればシュートは入るようになるけど、そもそも打ってないよねー、みたいな。



大量リードがもたらしたもの
前半の終わり頃から流れは完全にウォーリアーズなのだが、スパーズはギリギリでシュートを決める事でリードを保った。
しかし、ここに油断が生じたのか後半開始からディフェンスが甘くなる。特にミルズ。前半はフェイスガードによりスクリーンにかかり難くしていたが、カリーに対しドライブ警戒の間合いにして事で簡単にスクリーンにかかる。フリーでことごとく決めたカリーも凄いが、そもそもなんでそんな簡単にフリーになるのか。
それでもレナードが3分半で8点を荒稼ぎして踏ん張るが、パチュリアのあからさまにケガさせようと足を伸ばしたワナに捕まり退場させられた。そこからウォーリアーズは16ー0のランで点差を一気に詰めた。
ディフェンス面ではレナードの不在はあまり関係ないが、オフェンスではミスマッチが作れなくなったスパーズ。さらにゆっくりと攻める事を重視し過ぎてリズムを失ってしまった。ここは難しいね。
レナードの不在以上に大量リードがもたらした停滞であった。ディフェンスでカリーを自由にしたミルズだけど、オフェンス面でも単に時間を使うだけになる。パーカーなら人もボールも動かしチャンスを探しながら時間を使う。人もボールも動かずにゆっくりしたオフェンスってスパーズではなくてサンダーみたい。でもウエストブルックもレナードもいないよ。
この試合で330回のパスを繋いだがアシストは19。ここまでのプレイオフでは平均280回で20アシストなので、単に回していただけで効率的なボールムーブが出来なかった事がよくわかる。



救われたウォーリアーズ
後半は爆発したようなウォーリアーズだけど、実際にはカリーが爆発してデュラントがいつも通りだっただけ。チームとしての機能性は欠いたままだった。
シーズン平均30のアシストが22に留まった。スパーズに止められたのとシュート外し過ぎてアシストにならなかったのと。
それでも勝てたのは2人の活躍とレフリーに助けられたため。オルドリッジのポジション取りやドリブルに対するウォーリアーズのチェックには全く吹かないけど、スパーズのシュートチェックには異様に厳しかったレフリー。
ガソルのファールトラブルでツインタワーの時間が短く、逆にウォーリアーズがスモールラインナップを使えた事が後半の展開を生み出した。オルドリッジが押し出されたらガソルがゴール下みたいな展開を使えなかったスパーズ。



ウォーリアーズらしさがなかった試合。前半はスパーズがらしさを消した部分もあるけど、基本的には自滅って感じ。それ故に勝ちたかっただろう。
レナード不在でもオフェンスはそこまで苦しくはないと思うけど、ガソルとリーが行方不明になると厳しいな。
ディフェンスではデュラントを止められないので、そこをどうするか。いっそのこと止めない代わりにトンプソンには何もさせずウォーリアーズらしさを消す方向性もあり。
ジノビリが若返っててビビった。ジノビリへはヘルプに行かないウォーリアーズの計算はやり直さないといけない。

ウエストファイナル 第1戦” への1件のフィードバック

  1. レナードがケガしたのは残念だしパチュリアのプレイが悪質極まりないのは同意だけど、デュラントがケガしたことをざまあみろはさすがにないわ。
    こんなやつがバスケのコーチしてるなんて教わってる人間が可哀想だ。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA