オルドリッジで復活してきたと思ったら、復活どころか強くなっているスパーズ。4位を狙う勢いです。
ウエストで3番目に強いジャズ。しかし、ホークスが苦手。そこで負けるといっきに8位になってしまう。ウエストは大変
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◉似たディフェンス、異なるオフェンス
ドノバン・ミッチェルへのアリウープパスが出ますが空中で押されてもノーファール。今日はサンアントニオです。
オルドリッジがミドルを決めていくスタート。フェイバーズとルビオのブロック、イングルスのスティールもあってジャズが守っているけどオルドリッジ担当がゴベールなので全てそこから決められます。
初めの11点全てがゴベールのマークで得点したスパーズ。その後もスクリーンでそこを使っています。苦しいジャズ。
シュートが決まらないジャズですがミッチェルとルビオがゴール下までドライブして打開します。イングルスも含めてドライブから切り崩す形になっていきます。
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スパーズのディフェンスの特徴は実は運動量だとよく書きます。外まで追いかけるよと。3Pは打てないけど抜けるジャズ。抜いた先に待ち受けるのはオルドリッジ他のヘルプです。これを掻い潜って決めたい。
それはジャズも似ています。インサイドにゴベールとフェイバーズいるから、ちゃんとディレクションしよう作戦。抜かれてもついていけば止められるはず。
しかし、スパーズはそんなゴベールを外に引き出す策があるわけです。オルドリッジの正確なミドル。ゴベールにはオルドリッジを引き出す武器は何もありません。オルドリッジが1人で17点を奪った1Qでした。
当然のようにスパーズがリードした1Qです。
しかし対抗するのがミッチェル。ドライブで決めればキックアウトから3Pをアシストします。ルビオがベンチに下がるとミッチェル頼みになっていきました。
29ー21でスパーズリード
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◉止まらないオルドリッジ
ものすごくわかりやすくなります。オルドリッジがいないので、ジャズペースに。ジノビリがドライブしてもフェイバーズがカバーに飛んできます。そうやって止められていくスパーズ。
そしてディフェンスでもエグザムによる侵入からフェイバーズへと自在に得点していくジャズ。そうなるとイングルスの3Pも簡単に許してしまいジャズが逆転します。
苦しいのでオルドリッジが戻ります。シュートは決まらなかったけどディフェンスでは抑えられるように。シュートが決まらないけどゴベールが戻ってきたのでスピード差を活かしてドライブで得点しました。
なんかこれジャズvsアンソニー・デイビスの時と同じ流れだな。
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オルドリッジが1人で決めていきます。対してミッチェルも個人アタック。すぐにオルドリッジが返す。お互いのストロングポイントを攻略出来ません。
しかし、フリーなので簡単にボールを持てるオルドリッジに対して、密着マークされるミッチェルに渡る前にシュートまで行くジャズなので、少しずつスパーズが上回ります。
単純にシュートの正確性ならオルドリッジだし。
残り3分きってファールが増えたゴベールに代えてフェイバーズになると、素晴らしいディフェンスでオルドリッジを止めます。単に外まで守れるのではなく、ピック&ロールされても追いかけて手を出せる機動力です。
オフェンスでも合わせのパスからブロックをかわすようにリバースレイアップをします。
それでもチームでミスマッチを作ってオルドリッジが決めれば、コーナーからバータンズで得点をあげるスパーズ
最後はミッチェルのフローターが外れたのをフェイバーズが押し込んで56ー51スパーズリードで前半が終わります。
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非常にわかりやすい、言い換えれば論理的な前半でした。明確にゴベールから崩していったスパーズ。とはいえ、それを高確率で決め、ミドルが落ち始めるとしっかりとドライブを決めたオルドリッジの素晴らしさ。
派手なプレーではなく、論理的なプレーなのが素晴らしい。
◯ラマーカス・オルドリッジ
28点 FG12/16
ジャズはフェイバーズだと十分に対抗できるのですが、それでもガマンしてゴベールを使うようになったのが連勝の要因の気もします。
◯デリック・フェイバーズ
11点 FG5/6 2ブロック
◯ルディ・ゴベール
4点 FG2/3
それはオフェンスが上手くいっているからこそガマン出来る部分でもあります。勝っているって大切
とはいえ、このままではオルドリッジに負ける事になります。おそらくどこかで考え方を切り替えるはず。そこまでガマンしてオルドリッジがシュートを落とすのを待つ作戦かもしれません。
オルドリッジが外すとほぼオフェンスの手立てがなさそうなスパーズでもあります。
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◉フェイバーズでスローダウン
思ったよりも早く対応します。オルドリッジにはフェイバーズ、ゴベールはカイル・アンダーソンというマッチアップに。スパーズがどう出るのか。
打たないカイル・アンダーソンではなく、頻繁にピックを使ってミルズが決めていきます。ジャズのオフェンスをファールで止めていったこともあり、スパーズが10点リードになります。
オルドリッジはフェイバーズ相手でも関係なく決めていきますが、その内容は難しいターンシュートなので正面からミドルを決めていた前半よりも難易度が上がっています。落ちるのを待つしかないし、少なくとも軽快に決めていく展開ではありません。
3Q半分が過ぎてゴベールはベンチへ。攻守にフェイバーズvsオルドリッジが大切になっていきます。
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あっという間に疲労困憊になっていくフェイバーズ。密着マークされても関係ないオルドリッジ。凄い。そのためオフェンスのフィニッシュが甘くなるジャズ。攻守は一体。
ジャズはルビオが連続3Pで繋いでいる苦しい展開だったのですが、残り3分でオルドリッジが下がるとあっさり追いつきます。ミッチェルのドライブとそこからのキックアウト。
ゲイが個人技で決めて何とかリードを保ちましたが、分かりやすく失速したスパーズでした。
オルドリッジにより止められたジャズ
オルドリッジ不在で止まったスパーズ
途端にロースコアになりました。
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◉ドノバン・ミッチェルが恐ろしい
オルドリッジがいない間にリードしたいジャズ。しかし、ゴール下で粘るスパーズディフェンス。キックアウトでフリーの3Pを打てますが決まらず。
その間にゲイが個人技で決めていきます。初めて内容と結果が一致しない形になります。こういう事が出来るのが大切だったり。ジノビリの3Pもありスパーズ8点リードです。
論理的だけど失敗したジャズ
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戻ってきたオルドリッジに対しフェイバーズ。そしてスモールラインナップでお互いにミスマッチが生まれにくくなります。
お互いのオフェンスが成功していきます。激しくなってきたのでバックドアが増えてくるスパーズ。これがオルドリッジ以外でも得点出来るようになります。
そしてお互いにファールが多くなりフリースローの得点も増えます。
5点前後で推移していく得点差
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残り5分きってゴベールが戻ってくると点差が動き出します。そこにはまたもドノバン・ミッチェル。今日はスティールで違いを作ります。
スパーズがスティールから速攻を出そうとすると後ろから猛烈に追いかけてきて奪い返し、逆に速攻にします。そしてオルドリッジの個人勝負を横から手を出して速攻に持っていきます。
本当にこいつは何なんだ!
毎回のように苦しい場面で違いを生み出しています!
後半にミッチェルパターンにするからチームとしてやらせているけど、それ対して満点回答するんだよね。だから論理的になれるジャズ。
残り3分でイングルスの3Pで同点になります。
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オルドリッジがフリースロー、ジノビリのドライブで先に抜け出すスパーズ。それをミッチェルが3Pで追いつきます。残り1分半。
再びオルドリッジのミドル、ミッチェルのドライブ。残り1分同点。
オルドリッジがゴベールの上からターンシュート。ミッチェルのパスミス。ジノビリのドライブで18秒スパーズ4点リード。
スローインからすぐにミッチェルが3P。何だこいつ。1点差。
ファールゲームのジャズ。ジノビリが2本決めます。ジャズは最後のタイムアウトを使いミッチェルの3Pを狙いますが2人がブロックにきたので瞬間にゴベールにパスして1点差。どうみても&ワンでしたが、ここはサンアントニオ。残り10秒。
ミルズが2つのフリースローを決めて3点差。
ノータイムアウトで急ぐのはドノバン・ミッチェル。フロントコートに運ぶとオルドリッジとミルズのチェックを掻い潜って3Pをねじ込みます。
そしてオーバータイムに。
◯4Qのドノバン・ミッチェル
14点 3スティール
3P3/4
新人王?
いやいやオールNBAチームクラスだよ。
完全な負けゲームを1人で追いついてしまったよ。
自分でも時折読み返すのですが、シーズンが進むにつれて我ながら良い題名にしたなと思います。本当に恐ろしいよ。ここまで勝負強い選手がリーグに何人いるというのか。
憧れていたというウエストブルックのラッシュ力とリラードのクラッチ3Pを合わせたような勝負強さ。
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◉チーム・オルドリッジ
先制したのはジャズ。ゴベールがオルドリッジを止め、&ワンを決めます。ミッチェルのミドルも決まります。
スパーズはミルズがミドルで反撃し、ゲイがオフェンスリバウンドから粘って押し込み、残り1分で1点リードに。
さらにゲイのミスをオルドリッジが拾って押し込み35秒でスパーズ3点リードに。
ミッチェルか?ミッチェルの時間なのか?
しかし、その3Pは外れます。
スパーズもジノビリが決められず、再びミッチェルが行きますがファールで止められます。必死でファールするミルズとジノビリ。
残り6秒でラストオフェンス。3点差なので全力でミッチェルを止めに来るはず。
他の選択肢を選ぶルビオ。イングルスの3Pに対しマレーがファールしてしまいます。しかし、ビデオ判定の結果、ラインを踏み越していたイングルス。フリースローは2本となります。
1本目を決めてリバウンド狙いの2本目。高く跳ねさせてゴベールとフェイバーズに託しますが、無念にもガソルの真上に落ちてきて試合は終わりました。
衰えた感満載なのに最後は抑えたガソル
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ジャズにまで勝つとは思えなかったスパーズ。まぁスパーズが勝ったのか、それともオルドリッジが勝ったのか。
それくらい圧倒的だったオルドリッジ。逆に言えばいないと本当に苦しいスパーズ。
◯ラマーカス・オルドリッジ
45点 FG19/28
なんだこの確率は!
しかも殆どがミドル。ゴベールとフェイバーズのチェックをものともしない。
vsアンソニー・デイビスでも圧倒していたし、シーズン終盤に大逆転をみせている感じ。
ミルズも気がついたら25点。他にはジノビリとゲイだけが二桁得点でした。全般的には苦しそうなので、ジャズとの相性の良さに助けられたような試合でもあります。
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◯ドノバン・ミッチェル
35点 FG14/36
36アテンプトって何だよ!
FG%重要視マンには怒られそうなミッチェルですが、確率はあまり関係ない人です。
しかし、オーバータイムを自分の試合に出来なかったのでコービーに怒られそうだな。40点とっていれば勝っていたぜ!
ちなみに2007年の今日はコービーが4試合連続50点オーバーを達成した日でした。それをルーキーに求めてしまうよ!
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内容はそんな感じですが、これでジャズは後ろからくるナゲッツの射程圏内に入ってしまいました。ナゲッツとの対戦成績は2勝2敗なのでタイブレークだとデビジョン内の成績で決まります。
それは今のところナゲッツが上回っています。この後はウォーリアーズ、セルティックス、グリズリーズ、ウルブズ。4連勝したいところです。ウォーリアーズとグリズリーズへの敗戦は許されないかな。でもホークスに負けたし。
スパーズはナゲッツとの差を3ゲームとしました。残りは9試合。バックス、ウィザーズ、サンダー、ロケッツと続くので油断は出来ません。
ドノバン・ミッチェルは恐ろしい
オルドリッジは素晴らしい
ウエストは大変
いつも閲覧させて頂いております。スパーズファンとしては今日のジャズ戦を勝ったのは非常に大きかったです。特に第4クォーターの終盤がいい試合でした。
オルドリッジはレナードが抜けて一皮向けた気がします。
スパーズファンからすると一皮むけた感じだと思いますが、実際はブレイザーズではこれくらいやっていた選手なんですよね。
それがスパーズ移籍後は機能しなかったわけです。
昨年の夏にポポビッチが自分の誤ちを認めた事が一番重要だった気がします。
ゴベールって昨年DOYの候補だったのに穴扱いですね。
今までが過大評価だったのか劣化してしまったのか教えて欲しいです。
劣化したわけではないです。基本的にはスタッツで選ばれる傾向があるので、リバウンドやブロックが強くてチームのディフェンス力がよければ候補になりがちです。
実際にここまで穴扱いしてくるのはシュートが上手いエースセンター達だけですからね。オルドリッジやアンソニー・デイビスクラスじゃないと出来ない芸当です。
シモンズとミッチェルはどちらが新人王に相応しいと思いますか?ダブル受賞とかありえますかね?
心情的には同時受賞ですけど、投票がオープンになってきているので難しいでしょうね。
フィラデルフィアは大都市でユタはスモールマーケットなのでシモンズだと予想します。
投票する記者はシモンズを観る機会の方が多いでしょうし、数字的にもシモンズが上です。ミッチェルは試合内容が素晴らしく、試合を決める活躍を求められ、見事に役割を果たしています。しかし得点スタッツでみれば、極めて優れているわけではない。
なので予想はシモンズです。