ウエスト首位だよロケッツ。割と安泰なので、どこかでプレーオフの準備に移行して行くはずです。ハーデンって元気なのかな?
ウエスト3位だよブレイザーズ。しかし気を抜けばあっという間に5位以下になります。ポイントは4位じゃなくて5位の恐怖がある所です。ホームコートアドバンテージは必要。
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◉プレーオフを考える
ロケッツは残り試合で4敗しても首位です。だから1位通過は比較的楽観視できます。
ブレイザーズは3位ですが、4位サンダーと6位ジャズが怖い存在です。もちろん数字の上では8位まで怖いのですが、さすがに3チームに抜かれる事はないでしょう。
仮に3位の座を奪われるとプレーオフ2回戦はロケッツとなります。まぁ1回戦から激戦だと思いますけど。
そう考えるとロケッツにとってはプレーオフでの検討事項を確認する絶好のテストな訳です。一方でムダに手の内を晒す必要もありません。
ブレイザーズ攻略のために知っておくべき事は2つ
①強力なディフェンスに有効な手段は何か
②リラードに有効なディフェンスは何か
②は簡単です。CP3、アリーザ、グリーン、タッカー、バーアムーテと順番に当てていきそれぞれに確認させれば良い。
問題は①です。考え方として、ハーデン&CP3の突破が通じない可能性もあるので複数のオプションを試す方法と、いくつかの動きに対してのディフェンスリアクションを確認する方法です。
要は試しすぎるとオプションをバラす事になるので、正攻法でリアクションを試してくる可能性があるわけです。
3Pはおそらく普通に打つけどもそれ以外はメチャクチャになってブレイザーズに守られるかもしれません。それもまたロケッツの狙いです。
まぁダントーニはそんな事を考えないで戦う可能性も否定出来ないけどね。
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◉ブレイザーズの3P
ロケッツのお株を奪う立ち上がりのブレイザーズ。アミヌ連発にハークレスの3Pで先手を取ります。
3Pへの対応をハッキリと示し、打たせない前提のディフェンスはハーデンの突破を許しますが、最後の砦のヌルキッチがハーデンとアリーザをブロック、そしてカペラへのアリウープパスをカットします。
全てを止めることは出来ないけれど、ある程度防げるならば十分なプレッシャーになります。ハークレスもハーデンをブロック
しかし、全ては止められないというのは1つのポイントになっていて、ブレイザーズがリードを得るけどロケッツもそこそこ得点が取れます。点差を離されはしないわけです。
そしてディフェンスも良いロケッツがブレイザーズのアタックを連続で止めるといつのまにやら逆転します。
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思ってもいなかった現象が起きます。
1つはブレイザーズの弱点。アーリーオフェンスで走るバーアムーテ。トランジションディフェンスをしっかりとするブレイザーズはマークをしっかりと捕まえます。
そこに最後に走ってきて前の選手を追い抜くバーアムーテがフリーになってしまいます。つまりしっかり捕まえるからこそ、後ろからくる選手が空いてしまうという現象です。
まぁそこにパスを出せるハーデンがどうかしてるのですが。スティールもされたよ。
もう1つはアミヌ。ハーデンを完璧に止めます。今季は本当に素晴らしいディフェンスをしているアミヌですが、どちらかというとインサイド担当です。しかし、ハーデンまで守ってしまいます。
そしてオフェンスでも3Pを連発します。
◯アル・フォンク・アミヌ
16点 3P4/6
中も外もどうしようもなかったアミヌの存在。ハンドリングは上手くないので全てオフムーブでの合わせです。1Qのキャリアハイでした。ハーデンは「たったの」14点。基準がおかしいな。
アミヌの大活躍に加えて最後にフリースローで加点したリラードにより、ブレイザーズが31-27とリードして1Qが終わります。
リラードにはMVPコール!
ロケッツの3Pアテンプトは最後にハーフコートから放ったクリス・ポールも含めて4本のみでした。
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◉スモールボール
ロケッツはネネイが出場可なのかわかりませんが、ブレイザーズの特徴も含めてビッグマンをカペラ1人にしそうです。5人をアウトサイドに置く形。ただタッカーがいないでこの形をするのはあまり見ない気がします。
実際にマッチアップミスはないもののエド・デイビスにオフェンスリバウンドを許します。
しかし、オフェンスでは3P3本であっさりと逆転します。計算通り感がすごい。
ブレイザーズはマカラムとターナーが見事なフェイダウェイで得点します。
両チームに共通するのはディフェンスは強いけど、個人で守るのが初めの対応なのでそこで決められると抵抗できません。
そしてクリス・ポールがそれを決められず、マカラムの見事なステップワークでブレイザーズが逆転します。
ロケッツの弱点はクリス・ポールの確率です。でもそれを個人で抑えられるビッグマンがいるチームは少ない。それなりに守れそうなエド・デイビスを狙ったけど、わざとコリンズを狙わなかった気がするのは買い被りかな。
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ハーデンやリラードが戻ります。クリス・ポールとマカラムはベンチ。
ターナーが素晴らしいディフェンスをしますが、それでも決めてしまうハーデン。面白かったのはそこから標的をリラードやネイピアーのガードに変えていきます。アミヌも戻ってきたので相手の選択が難しい。
ブレイザーズも頻繁にカペラとの勝負をしていきます。カペラはウォーリアーズ相手にも止めてしまうのですが、リラードが上回ります。接戦は続くよ。
カペラを下げてクリス・ポールにするロケッツ。するとヌルキッチのパワープレーで得点します。こういう相手をみた対応をしないイメージでしたが、最近はしっかりとこなします。
しかし、そんなヌルキッチのマークを狙って3Pで逆転するロケッツ。要はお互いに自分達の強さだけでなく、相手の弱みをしっかりと活用出来ています。勝つには大切な判断。
最後はハークレスのマークがクリス・ポールになったので、そこを活用してフリースロー1本を決めたブレイザーズが同点に追いついて前半が終わります。
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いやいや見事な前半でした。強みと弱みを判断して、的確なポイントで攻めている両チーム。ちなみにいつものパターンだと終盤になるにつれてハーデンとリラードを明確に押し出します。
その意味ではリラードが活躍していないブレイザーズの方がすこし余裕があります。その余裕はアミヌの爆発により生まれた部分です。
ロケッツは後半にハーデン以外がどれだけ得点機を生み出せるのか。そこが甘かった前半でもあります。
カペラへの合わせを使えないとハーデン頼みな雰囲気が満載なので、もうすこしオプションを試しそうだけどな。
あとはベンチメンバーが増えても関係ないロケッツに比べるとターナーの確率に助けられた気もします。そこが停滞しては苦しくなるね。
前半はお互いにFG49%です。ロケッツとしては3Pが少ないので普通。
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◉ヌルキッチvs3P
早速カペラがヌルキッチに止められ、さらにヌルキッチのアタックに&ワンを決められます。
でもハーデンは3Pを決めます。加えてリラード相手に&ワン。そして散々振り回されたのでマークを強めると空いたカペラのダンクでロケッツが6点リードになります。
止まらないアミヌの3P。しかもアミヌが引きつけてインサイドのヌルキッチが空きます。同じくアミヌが警戒されてハークレスがドフリーになったので豪快にダンクに。ファールで止められたらフリースロー外したけど。
でもフリースロー後にヌルキッチとアミヌのプレッシャーディフェンスでボールを奪ってしまうし。
リラードとマカラムのチームとかいってごめんなさい。ハークレスの3Pで1点差。
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ロケッツはハーデン頼みで苦しいのですが、ブレイザーズはリラード&マカラムが確率悪くて追いつけません。ディフェンスの両チームらしくなってきます。
この展開はロケッツはロング3Pで打開なのですが、徹底して守っているし、アミヌの手が長い。
ブレイザーズは最後まで粘れればリラードタイムに繋げられます。だから耐えるのはブレイザーズ。
相変わらずハーデンなロケッツに対して、ヌルキッチのパワープレーからのキックアウトで得点しているブレイザーズ。アミヌとハークレスの3Pで逆転します。ハークレスはハーデンをブロック。
さてどうするロケッツ?
しかしヌルキッチが4ファールでベンチに戻ります。
さてどうするブレイザーズ?
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ロケッツはジェラルド・グリーンをいれます。わかりやすいダントーニのメッセージ。しかし、逆にアミヌにゴール下で押し込まれます。リラードの3Pへのファールもあってブレイザーズがリードを6点まで広げます。
カニントンの3Pが決まりますが、速攻からコーナーで期待に応えるグリーン。そしてバーアムーテも3Pで続いてロケッツお得意のパターンで残り1分で追いつきます。
ここら辺が面白い部分で個人で打開するハーデンがいなければいないで、ちゃんとやれてしまうロケッツ
ブレイザーズのラストオフェンスはリラードがいるのにターナーに任せます。期待に応えるターナーによりブレイザーズが1点リードして終わります。
リラードに頼らないブレイザーズ
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◉クッキングタイム
クリス・ポールが3Pを決めますが、そのクリス・ポールとのミスマッチを活かしてターナーがゴール下で返します。コリンズまで難しいジャンパーを決めるし。ターナーのミドルと流れが良いのはブレイザーズ。
しかしそれを3Pで何とかしてしまうロケッツ。ベンチメンバーだとそこまで防げないね。
リラードタイムまでもう少しですが、均衡が崩れ始めます。きっかけはコリンズを狙い始めた事。なるほどね。
そこから他の部分でも崩れていくディフェンス。アミヌがバーアムーテに抜かれるとか流れを壊せたバーアムーテ
残り6分でハーデンとリラードが戻ります。
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ヌルキッチ勝負で2点差にするブレイザーズ。この試合はここだね。でも5回目のファールです。普段はいなくても問題ないけどどうだろうか。
リラードのドライブで1点差になるもタッカーのコーナー3Pで4点差に広がります。
タイムアウトでクラッチ勝負に。
ブレイザーズはヌルキッチのアシストからハークレスのゴール下、ヌルキッチのフックとインサイドで加点します。
しかし、出てくるのはハーデン。ステップバック3Pを決めると、アリーザも3P、さらにハーデンがステップバックで点差を広げます。
働きたいリラードが3Pファールを引き出し、残り1分半でロケッツ6点リード
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ヌルキッチがハーデンをブロックし、リラード速攻で残り1分で4点差。もうひとつ守ったブレイザーズはロケッツディフェンスに止められ苦しい中をギリギリで繋いで繋いでマカラムのフローターで2点差に。
残りは28.5秒。
ディフェンスに賭けるブレイザーズはプレッシャーで守り切りますが、クリス・ポールのフローターのリバウンドが大きく弾かれ、ロケッツにボールが戻ってしまいます。
ファールゲームにいくもクリス・ポールが2本しっかり決めてロケッツが逃げ切りました。
サンダーとは違うよサンダーとは!?
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◉高く評価するのはブレイザーズ
負けたけど評価を上げたのはブレイザーズ。その理由はこの2人の存在。
◯ダミアン・リラード
20点 FG5/17
◯CJマカラム
8点 FG4/15
ブレイザーズはスペシャルなガードコンビとそれを支えるアスレチックなメンバーで構成されている
それがブレイザーズの評価だったわけですが、全くスペシャルではなかったわけです。にも関わらず見事な試合を披露しました。
ロケッツはこの2人を抑える実験に成功したわけですが、幾ら何でも毎回マカラムを一桁というのは難しいわけです。そう考えると楽に勝てる相手ではない事がわかってしまいました。
この試合のブレイザーズオフェンスはヌルキッチメインです。カペラしか起用しなかったロケッツの作戦からインサイドを積極的に使い、そこからパスアウトします。それもマークされているガードコンビではなくアミヌとハークレスを使い見事に決めました。
◯ヌルキッチ
21点 FG9/10
◯アミヌ
22点 3P6/8
◯ハークレス
17点 3P3/3
確かに当たりすぎの3人ではありましたが、重要なのは「シュートが高確率だった」事ではありません。
「ロケッツの弱みを利用する」
ここが最も重要です。簡単なようですが、普段その役割をやっていないのであれば、誰もが起点として機能するわけではありません。ブレイザーズはそれが出来たわけです。
前回のクリッパーズ戦ではテオドシッチ相手だったからハークレスの活躍は当然でしたが、ロケッツなので誰もが良いディフェンスをします。クリス・ポールのハンドチェックをものともせず決めていくシーンは重要でした。
主役が働かなかったブレイザーズ
それでも十分に強さを発揮しました。
評価爆上げですが、なんでこうなったのか?
アミヌはシーズン当初からこんな感じでした。ヌルキッチはこんなプレーは出来るけどシュート率が悪かったです。
やっぱりハークレスが大きい気がします。ポストアップと3Pに絞られた役割が好循環を作っています。アミヌが器用に中外とプレーを使い分けてくれるのがハークレスを助けています。
あとはリラード&マカラムが働くだけだったブレイザーズ。惜しい星を落としました。
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ロケッツが実験したかはしっかりと見直さないとわかりません。わからないくらいにしかやらなかったという事です。
◯ジェームス・ハーデン
42点 3P5/7
ブレイザーズのフロントコートを想定外に決めすぎというならば、ハーデンだって決めすぎです。やってきたのはリラードタイムではなくハーデンのMVPクッキングでした。
何がすごいって、時間使いまくるんですよね。だから嫌らしさ倍増です。見習おうよラッセル君
そんなハーデンの得失点差は△5
ディフェンス問題はなかったので不在の時間にロケッツは優位になりました。
◯オフェンスレーティング
チーム 123
CP3 136
ハーデン 116
「だからクリス・ポールの方が効率的」
なんて事を言うつもりはなく、偶然の要素も大きいです。大切なのはハーデンがいなくてもプレーメイクに問題がなかったという事です。
なんとなくハーデン依存だったようで、必要なプレーは実行していたといえるロケッツ
◯3P
ロケッツ 19/36
ブレイザーズ 11/28
クリス・ポール&ハーデン 10/17
リラード&マカラム 0/12
これだけエースコンビに差が開けばロケッツが勝利して当然です。当然だけど僅かに4点差。
評価を上げたのはブレイザーズでした。
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サンダーとジャズが愚かな負け方をしたので、ブレイザーズの3位可能性が高まりました。そんなわけで対戦の可能性も下がりました。
しかし、アミヌ恐るべし。
3P決めればオフェンスリバウンドとるし、センターを守ると思えばハーデンを苦しめました。デュラントみたいな反応とウイングスパンにパワーもあります。
3位ならば先に当たるのはウォーリアーズ。他はともかくデュラントへの対応で差をつけられるのか。これまでは大量失点していますが、プレーオフで巻き返せるのか。
その前にどちらかのチームが負けることも否定できない恐ろしいウエスト
ウオーリアーズ相手にあれだけ決めまくったリラードとマカラムが今回これだけ抑えられるとは思いませんでした。
それにしてもHOUは安定しています。プレーオフで勝てないダントーニと言われますが、今年は崩れるようには思えません。
確かに特にマカラムが抑えられたのは意外でした。単なるシューターではないので、どこかで対処法を見つけることが多いのに、この試合は最後まで苦しかったです。クリッパーズ戦が楽すぎたのかも。
プレーオフでダントーニが勝てなかったのはフィジカルディフェンスで壊されたからなんですよね。
昨季のパチュリアがレナードにやった行為の時に「ポポビッチもナッシュに対してハードファールさせていた」と批判するNBAファンは結構いましたね。
その意味ではレフリーが特定のチームに有利な点も含めて読めない要素は割とあります。
全く同感です。負けて強しPORです。Gコンビがこれだけ機能しなくて4点差の接戦です。以前なら大敗の試合展開です。2分切って9点差を勝てるところまで追いつめました。最後のリバウンドがロングにならず、確保してのオフェンスを見てみたかったです。リラードなら最後だけ決めてしまう可能性もあったはずです。
惜しかったのは3Qに7点差になったところで、リラードのTOとシュートミスから連続3Pを決められて追いつかれてしまった所ですかね。あそこで得点して2桁リードにしていたら、PORペースとなり展開が大分違ったと思います。今後に期待出来る負け試合でした。
最後のオフェンスは観たかったですね。それがロケッツを倒せる可能性として1番のチャンスです。
それにしても何でこうなったのか?
クリッパーズ戦も同じだったので偶然ではないですが、かといって連勝の始めの頃はこんな感じではなかったです。勝利には魔力がありますね。
ハークレスが自信をつけたくらいに思えてきますが、この段階で充実してしてきたのは期待を抱かせます。