20180317 レイカーズ vs ヒート

よく考えたらしばらくみていないヒート
観ているけどよくわからないレイカーズ




レイカーズがよく分からないのは結局このチーム構成が歩むべき道と考えているのかよく分からないという事です。

初めはランドルを売るために起用しているのかと思いましたが、今では中心も中心です。獲得したのはアイザイア・トーマス。ガンガン行こうぜ作戦は全てを自分色に染めますが、今季は契約最終年。

イングラム、ロンゾ、クズマ、ハートと若手を揃えまくったチームでランドルやトーマスを含めてチーム作りするのか理解出来ないわけです。

 

それはある意味でランドルもトーマスも影響力が大きいプレーをするからこそ出てくる疑問です。ロペスにはそんな思いを持たないのだから。

とまぁ、そんなことはマジックに聞かないとわからないので、今がベストだと思って観ていきましょう。全てをリセットして考えるレイカーズ。



ヒートを観ていなかったのは、ウェイドバンザイ作戦になってしまったから。そして負けていたのですが、気がついたらそれなりに勝ってもいます。

 

本日のスターターは
ドラギッチ
タイラー・ジョンソン
ジョシュ・リチャードソン
ジェームス・ジョンソン
アデバヨ

これまた様々な変化が起きていそうです。ウェイドもホワイトサイドも不在です。

 

多くのチームのファンが「うちのチームはケガに悩まされている」というでしょうが、ヒートが1番悩まされているチームという気がします。スターがいない代わりに選手層でまかなっているのだから、それもまた1つの強さです。

ファーストラウンドでケガ人だらけのセルティックスと対戦にでもなったら、どちらが正しいのかは難しい問題なのです。

こちらもフラットに観ていきましょう。



◉ロンゾとランドル

 

なんでランドルがダメかというと何でも自分でやりたがるからです。しかし、そんな1人でやるプレーも5割を超えるならば中心選手で6割を超えるならばスター選手だったりします。

最近のランドルのFGは
1月 54%
2月 59%
3月 61%
こうなるのだから立派なスター候補になるわけです。

仮に本当にランドルがスターで中心に据えるならば、ランドルに合った選手を連れて来なければいけません。それはクズマやイングラムだとは思えないだけです。2人を評価している管理人からすると理解に苦しむ。

 

もう1人のロンゾはシンプルにボールを渡してくれるし、パスの視野は広いし、速攻スタイルもランドルに合っています。

「ロンゾに厳しい」と言われることが何度かありましたが、ロンゾのパス能力やシンプルなプレーは高く評価しています。昨年のイングラムよりも高い評価です。しかし、ベン・シモンズやドノバン・ミッチェルとは差があるし、クズマの方を評価しています。それは今年のルーキー事情でしかありません。

 

そんなロンゾの嫌いなところはシンプルに3Pを打つこと。みんながオフェンスにエントリーしている時に無視するように打ってしまうロンゾ。3Pアテンプト多すぎ。
そんな3Pも40%超えるならばスター選手です。カリーねカリー。でもカリーには遠い。

 

そんなわけでシンプルに渡すロンゾからボールをもらったランドルが個人でやり、ロンゾが3Pを打ちと2人でやっているようなスタートのレイカーズでしたが、2人を中心と捉えれば悪くない雰囲気です。

クズマがトレード志願しても文句は言わないでね、という立ち上がり。あくまでも立ち上がりだけのお話ですよ。



ランドルには「ドレモンド・グリーンになって欲しい」という願いはあったわけです。ハンドリングもパスも出来るからです。
そんなドレモンド・グリーンを特別視して絶賛しまくる人もいますが、ウォーリアーズにいるから有名なだけでポイントPFは他にもいます。オフェンスだけの話ね。

ドレモンド・グリーンの上位互換はヒートのジェームス・ジョンソン。PG的に振る舞えばハンドリングしてプレーメイクもするし、パスも上手い。グリーンよりもドライブ&キックアウトが抜群に上手いので上位互換。

 

そんなジェームス・ジョンソンが3Pを決めれば裏パスも通しゲームメイクすると、ドラギッチが3本の3Pを決めます。

こちらも2人でやっているようなヒート。初めの17点を2人であげます。他にが外しすぎとも言います。1Q25点のヒートは2人で20点でした。もっと得点出来たはず。

 

レイカーズはランドルは6/9と高確率ですが、もう1人の主役キャラのトーマスが3本の全て外し、24点止まりになります。半分がランドル。



◉未だに2対2

 

2Qになってもヒートはシュートが決まりません。イージーチャンスを作っては外し、フリーを作っては外し。決めていた2人はベンチに座っています。

レイカーズはトーマスにクズマ、エニス、ウェア、ジジッチという組み合わせなので、なんとなくトーマスを支えるユニットの雰囲気があります。ウェアって誰?
しかし、こちらは単純にヒートのディフェンスに苦労します。ディフェンスも良いけどオフェンスの連携不足もあります。トーマスが何するのかイマイチ理解していない雰囲気で足が止まります。

どちらも停滞する2Qです。



得点が入らないので双方のスターターが戻ります。レイカーズはロペスが連続3Pを決めますが、ヒートのジェームス・ジョンソンは外します。そこからももうランドルvsドラギッチ状態に。

ランドルへのパスをカットする事は出来るものの、ランドルに入ってしまうとお手上げのヒート

ドラギッチへ激しくプレッシャーをかけるもパス交換でマークを外されてしまうレイカーズ

 

ジェームス・ジョンソンもロンゾもよく守っていましたが、論外という扱いをした2人により、停滞していた2Qも得点は伸びていき50-50の同点で前半が終わります。



◯ゴラン・ドラギッチ
22点 FG7/10
1アシスト 3P4/5

ポイントは1アシストかな。1人でシュートを決め続けたドラギッチ。どうしろというのか。

 

◯ジュリアス・ランドル
16点 8/11

ゴリ押しローポストを正確に決めるのはかなり難しいのに高確率。何をすれば良いのか。

 

もう4人でやった方が早く勝負が決まって良い気がするよ。



◉人数が増えてきた

 

後半になっても同じ雰囲気ですが、今度はジェームス・ジョンソンが決めていきます。レイカーズもロペスが参戦してきたので、やっぱり接戦が延々と続きます。

たまにジョシュ・リチャードソンやKCPがレイアップに行きますが外れます。3対3です。ロペスの大活躍で1人増えたよ。

 

3Q半分過ぎるとタイラー・ジョンソンとKCPも参戦してきました。消えているのはクズマvsリチャードソンなので、消えているのではなく消されているのかも。お互いに。



ベンチメンバーが増えるにつれて少しずつヒートが有利になります。ほんの少しだけね。そしてロンゾやランドルが沈黙し始めたのに対し、アデバヨやオリニクが少しだけ助けて3点リードを得るヒートでした。

しかし、4Q始まってすぐにウェアが3Pで同点にしたのでやっぱり互角でした。しかも連発してリードをもたらします。この展開で良い仕事したよ。誰か知らないけど。

 

◉最後まで続く接戦

3Q全て出ていたアデバヨは4Qも続けて出場し、ランドルを止めます。

ヒートはオフェンスではウェアのミスコミニケーションをついていきます。本当にウェアのミスかはわからない。ルールが不明。
そしてエリントンが外から射抜きますが、トーマスに走られてしまいます。

つまり共に主役が関係なくなってきた4Qです。

 

素晴らしいディフェンスを見せたのはアデバヨとオリニク。2人でトーマスを止めます。スピードについていくアデバヨとトーマスを知っているオリニク。
オフェンスでも機動力の足りないレイカーズのインサイドをついてリバウンドを押し込んだり、ゴール下をねじ込みます。

 

さすがに長くなったアデバヨを休ませるスポルストラHC。それに合わせてランドルとロペスを起用するウォルトンHC

すると中に絞られたディフェンスをみて3Pを打ち始めたヒート。ジョシュ・リチャードソンがこの試合唯一のFGを3Pで決めて残り6分で7点リードします。

この7点差が最大点差の試合になりました。それまではレイカーズの4点差だったので40分以上接戦が続いていた試合です。



レイカーズも反撃します。ロンゾがフローターをエアボールしますがランドルが拾って押し込みます。
そして終盤になり出てきたのはクズマ。速攻に走り、さらにフックを決めて2点差となります。ヒートはドラギッチが決まらなくなり、パスミスも出ます。

 

そして残り1分半でロペスのポストからクズマが3Pを決めてレイカーズが逆転します。

ヒートが落とした後のレイカーズの選択はランドル。しかしフックは外れ残り20秒でヒートのオフェンス。時間をかけないドラギッチがアーリーオフェンスでフローターを決めます。

 

この時14秒ありましたが、何故か時間をかけてクズマがフロントコートに運び、残り7.5秒になってからタイムアウト。



ヒートはキングス戦でフォックスの同点ブザービーターを食らっています。ルーキーを侮れない。

レイカーズの選択はアイザイア・トーマス。数々のビックショットを決めてきた名手は、完璧なフェイダウェイを放ちますが僅かに外れ、ヒートの勝利となりました。

見応えのある試合でした。

 

◯ジュリアス・ランドル
25点 12リバウンド
FG9/17

見事だったランドル。レイカーズのエース。

レイカーズは片方のサイドでツーメンゲームを多く取り入れていました。それは狙いがハッキリしているわけです。ランドルを中心に設計されたシステムでロペスをシューターとして利用しながらも、KCPのカットプレーを使います。

ロンゾとランドル、トーマスとランドル。前者のツーメンゲームは磨く価値のある武器になりそうです。

 

うん、まぁイングラムとクズマは知らない。
走るんじゃないかな。多分。



◉スポルストラを疑う

 

さて、怪しいのはスポルストラ。やけに積極的だったドラギッチとジェームス・ジョンソン。途中までは2対2だったけど、最後は違う形にしていました。

予想ですがスポルストラが仕掛けたワナだった気がします。

 

◯ジェームス・ジョンソン
12点 5アシスト

終わってみれば普通のスタッツになっているのは、ランドルのディフェンスがアウトサイドのドライブに対応出来ないと読んでいたからだし、オフェンスの中心のランドルをディフェンスでも働かせてスタミナを奪おうとしたのではないでしょうか。

「どうせ、イラついてミスするだろう」
そんな意図が見え隠れしていました。しかし、そうはならなかったランドル。最後はどうみてもバテていましたが、そこを利用も出来ていませんでした。

 

おそらく仕掛けたスポルストラ。それは失敗したけど、ヒートとしては予定通り後半からはオリニクで攻めていた気がします。

ドラギッチがバテているのも計算外だろうな。



◯ゴラン・ドラギッチ
30点 FG10/18

決勝点も決めたし言うことなしのドラギッチ。でもやっぱり他の効果も狙っていた気がします。

 

◯アイザイア・トーマス
5点 FG1/9

◯ロンゾ・ボール
9点 FG3/15
8アシスト 8リバウンド

まぁこの2人が決められなかったのだから半分は成功したといえるのかな。しかし、ロンゾはそんなにアシストしたっけ?
みてみるとロンゾのパスからキャッチ&シュートは1本だけでした。なかなかファンキーな記録のされ方だな。

 

レイカーズの2人は外しましたがヒートはヒートでFG1/8が2人、1/7が1人です。

お互いに好調だったエースと苦しんだサポート達という同じ構図でした。



レイカーズは真っさらな気持ちでみれば、意思統一されていたし、分かりやすい強みを活かしに行きました。ランドルも軽いシュートはなく、自分のパターンにしっかり持って行きました。

そこにパスアウトの3Pやカットプレーが混ざるのだから良い構成です。そして終盤にクズマが勝負強さを見せました。

 

ヒートはウェイド作戦ではないので、やっぱり強いヒートとなりましたが、プレーオフチームだと思うと、さすがに全員で外しすぎです。

ルーキーのアデバヨは相変わらずディフェンスで至る所に顔を出してきます。その点でホークスのコリンズよりも上回っているかな。

ラプターズよりはセルティックスを目指そうよ!

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