◎リバースなハーデン
ツーメンゲームをさせれば今でも素晴らしいし、エンビードの得点を生み出してくれるハーデンですが、久しぶりの出場ってこともあり、チームオフェンスにおける論理性はありません。両方が今のロケッツ状態。
リバースの良い部分なのか、以前よりもプレーシェアしていくシクサーズ。開幕の頃なんてトバイアスとタッカーはコーナー固定で、3on3たってたもんね。それにくれべると流動的に動くようになった。
そこにはボールをいっぱいもつハーデンとマキシーが並んでいないこともあります。ロケッツの3ガードじゃないけど、シクサーズもボール持ちたがりが多過ぎるんだ。ガマンしてくれるトバイアスがいなければ崩壊してるだろうに。
そのトバイアスは前半3P4/4で12点でした。高確率で決めてくれ、チームを助けたんだけど、スペーシングが仕事になっているよ。ハーデンが戻ってきた弊害が早々に出ているのか。
シクサーズはベンチから6人の選手が出てきた前半でした。何故かミルトンはチームで最も長い17分となったのが謎すぎましたが、主力酷使だった開幕直後から、主力のケガと共にスーパープレータイムシェアになっているリバース。
いろんな選手が出て来るって事は、それぞれが特定の専門家で、主役とわき役がハッキリした形ではなく、全員が主役でも脇役でもある形になっていきます。オールラウンダーって意味ではない。
だから本来はロールプレイヤーも輝きを放つし、かといってスター選手を支える役割に乏しく、全員そろってもチーム力が高まるとは限らない。ちょうど過渡期みたいなハーデン復帰直後です。
エンビードがファールトラブルになった2Q後半。ハーデンなしでも戦えていたシクサーズですが、ハーデンが戻ってきて逆転され終わります。主役としてのアタックをミスし続けたハーデン。決めて欲しかったところを連発で外して前半が終わりましたとさ。
今シーズンのフリースローアテンプトが26.6本のロケッツですが、前半だけで22本も打ちました。ファールが多過ぎたシクサーズディフェンスです。ただし、ハーデンも個人で8本も打ちました。ここはロケッツのホームであり、ハーデンのホームでもある。