変幻だけど、自在ではないナゲッツ

◎MVPモードはダメよ

周囲のプレーが再整備されたことで、ヨキッチはMVPモードをする必要がなくなりました。言ってしまえば、殆ど動かずにパスを振っているだけなのですが、それだけで構築出来てしまう恐ろしさと、それだけで構築しようとするナゲッツの異常性が増しました。

〇タッチ数
100.1 ⇒ 91.2

〇パス数
73.4 ⇒ 70.0

〇ヨキッチのパスからFGA
20.8 ⇒ 23.9

〇アシスト数
7.9 ⇒ 9.0

タッチ数は明確に減りましたが、その割にパスは微減です。とはいえパスが減ったのに、ヨキッチのパスから生み出されるFGアテンプトは3.1本も減りました。どういうことだよ。

3.1本も増えれば、そりゃあアシストも増えるよね。でも、興味深いのは「アシスト先」です。

〇ヨキッチからのアシスト
ゴードン 2.1
MPJ  2.0
KCP  1.4
マレー  1.3

昨シーズンはゴードンへのアシストが2.0だったので増えました。なんでMPJとマレーが戻ってきたのに・・・

そしてマレーへのアシストが少なく、ゴードンとMPJで稼いでいます。アシストが9を超えている最大の理由は、ゴードンの押し込みにあるとも。

〇得点
27.1 ⇒ 21.5

〇ポストアップ
10.0 ⇒ 8.2

〇2P
13.8本 ⇒ 11.3本

〇3P
3.9本 ⇒ 2.0本

〇フリースロー
6.3本 ⇒ 5.4本

〇TS%
66.1% ⇒ 68.7%

もっとポストアップを減らしている印象ですが、意外とポストアップはしています。ただ、平均得点は大きく下がり、かといってTS%はエースとは思えないほど高く、そしてアテンプトが激減しました。MVP取る気ないです。

周囲がオフボールで動いていき、それもオフボールスクリーンの多様からディフェンスの逆を取る動きをするので、ヨキッチはタイミングを合わせてパスをすればOKになっています。特にゴードンがゴール下で稼ぐので、その分だけヨキッチはスペーシングの方が重要になってきました。3P決まらないけど。

アシスト/ターンオーバー率は2.08から2.74へと向上し、従来以上に効率的なオフェンスを展開しています。

〇ヨキッチのオフェンスレーティング
20-21シーズン 120.2
21-22シーズン 117.3
22-23シーズン 122.6

うん、元々が高いのにさらに上がっているので、マレーとMPJが苦しい一面がありながら、チームとしては補強と戦術変更が成功しています。

〇ヨキッチのオフェンスレーティング
オンコート 122.6
オフコート 100.9

しかし、ヨキッチがベンチに座った時点でクソオフェンスになります。ちなみに昨シーズンのオフコートは105.0でした。ケガ人戻ってきてパワーアップしてベンチが弱くなった。

本来はいろんなことをやって、様々な形を作っていくのに、多くの変化をポジティブなパワーに変えながら、ヨキッチ頼みが強くなってしまうのです。それじゃ意味ないよね。

みんなわかっていたけれど ⇒

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