◎ディフェンスのコリンズ
ルーキーの頃、コリンズは「ディフェンスが出来ない選手」と言われていましたが、2年目、3年目には大きく改善していました。その頃も何故かディフェンスが悪いレッテル貼られていたけどね。
そして今やオフェンスの役割が減ったので、すっかりディフェンスの人になっています。
〇コンテステッド3P 3.7回(9位)
〇コンテステッド 10.2回(16位)
〇チャージドロー トータル5回(6位)
ここまで3Pへの競り合いが9位ならば、トータルでもシュートチェックに行く頻度が16位です。このランキングは、ほぼリムプロテクターが上位になるのですが、3Pを追いかけながら、ゴール下でもブロックに顔を出しているのはレアです。
そしてチャージドローも増えてきており、ブロック以上に先読みでドライブコースに入っています。
〇ディフェンス平均移動速度 3.88
そのためディフェンスで非常によく足を動かして、長い距離を走っています。このスタッツは走行距離÷時間なので、インサイド陣は低くなりがちなのですが、ビッグマンながらアヌノビーと同レベルに動いていることになります。
〇DIFF
3P △4.6
2P △2.8
6フィート以内 △3.4
コリンズがマークしていると3Pの確率が大きく下がり、それでいてリングから6フィート以内も強烈に守れています。
〇ディフェンスリバウンド率
オンコート 73.3%
オフコート 66.2%
個人としてのリバウンド7.9本ですが、その真価はチームのディフェンスリバウンド率をみるとはっきりします。コリンズがいなければ66%まで下がっており、3Pまで守りながら、リバウンドをキープする選手の重要性が光ります。
ちなみに、この点についてはマクミランの起用法にも問題があります。マレーとコリンズをセットで起用しがちなのですが、リバウンドに弱いヤングの時間帯こそコリンズでカバーすべきだし、マレーがコリンズの分までリバウンドをとってくれるはずです。
コリンズ・マレーとセンターを並べたらリバウンドが強い!
⇒当たり前だろ!
そんな構図です。ヤングの時間に守れない要因を自分たちから増やしてどうするんでしょ。
コリンズはすっかりディフェンス担当になっています。それはオフェンスの役割が減ったからでもありますが、ファールが多い以外は、かなり理想的なディフェンダーです。
マンマーク担当として守ることも出来れば
高速ヘルプでペイント内での自由を奪い
ローテして3Pチェイスもしまくる
これがホークスをディフェンスのチームへと変化させている要因です。マレーの加入に加えてホリデー兄弟がきて(特にアーロンが来て)ペリメーターが改善しましたが、それ以前からツービッグ体勢で問題なく守れるチームだったからこそ、上手くいってます。
つまり、コリンズをトレードするにあたっては
「ディフェンスの改善を目指したトレードは難しい」
ということです。現状では層の厚いロスターになっており、人数を増やす意味もないので、トレードの狙いはオフェンスの改善のみってことです。そうなると3P担当を連れてくるわけで『ディフェンスの質を落とさずに3P能力を上げるウイング』を求めることになり、かなり難しい。やっぱりクラウダーなのか。笑っちゃうけどね。
◎詐欺なのか、本気なのか
コリンズをトレードする理由はあっても、どんな対価を求めたトレードなのかが全く分からない
「コリンズ売る売る詐欺」に見えるのは、こんな理由です。そりゃあデュラントを獲得できるならば実行してもいいけど、一体どんなスター選手を求めているのか。せいぜい似たタイプのトバイアス・ハリスですが、これをやるとシクサーズが強くなっちゃうからね。
昨シーズンもホークスはレディッシュを謎の対価で手放しており、「対価を求めたトレードではなく、放出したいトレード」を実行しているので、ゼロではないにしろ、さすがに現状で動くのはよくわかりません。
マルカネンとのトレードならば、ジャズも3ウイングビッグを維持できるけど、まぁ放出しないよね。
いっそのことタウンズとトレードすれば、お互いの問題解消にもなりそうですが、それをするにはウルブズが「タウンズよりもゴベアだ」と決断するってことなのでムリでしょ。
コリンズの需要はあるので、トレード候補自体は出てくるでしょうが、ホークスが何を求めているのかが問題です。詐欺師の甘い言葉には気をつけましょう。
ホークスファンです。
今シーズンのコリンズに思うところを見事に整理していただき非常にすっきりしました、ありがとうございます。
プレイの他、グルーガイ・人格者でもあるだけに手放すのは惜しいですが、現状の役割ですとサラリーに見合っていないと。
ハーターのように移籍により開花するのでしょうか。
相棒として有能である代わりに、相棒が欲しい選手でもあるので、このままヤングとやるのがいいんですけどねー