ジャズ式3ウイングビッグ

◎オフェンスリバウンド

〇レーティング
オフェンス  116.2 ⇒ 115.3
ディフェンス 110.0 ⇒ 111.5

あまりにも好調だし、スターターが4人いなくても勝っているから「ものすごくよい」気がしてきますが、ちゃんとスタッツは落ちています。もっともっと悪くなると思ったのに、全く落ちなかったのは事実ですが、なんだかんだとドノバン・ミッチェル頼みだったオフェンスが改善したのは面白い部分です。

〇3P
アテンプト 40.3本 ⇒ 39.5本
成功率   36.0% ⇒ 37.4%

アテンプトは減りましたが、ここまでクラークソンが好調(38%)なことと、ビーズリーの加入が大きく、オリニクの48%なんかもあって成功率が向上しています。ややタフショットが決まり過ぎな印象もあります。

ちなみにバンダービルドも41%決めています。3ウイングビッグ体勢なので、15試合で17本打って7本も決めているぜ。驚くことにフォンテッキオと同じ本数なんだ。

シュート能力の高い選手を揃えており、こんなチームがある程度の番狂わせを起こせることは想定された内容でもあります。特に若手を使うと思ったら、コンリー、クラークソンのプレータイムが長く、オリニクやビーズリーも混ぜているから、そりゃあシュートが好調ならば勝てるよね。

ただし、「勝てるけど、勝ち続けるのはムリ」というラインナップでもあります。そんなにシュートが決まり続けるはずもないからさ。

ところが、今のジャズは3ウイングビッグ体勢により、むしろ3Pが決まらない時の方がチームとしての強さを感じさせます。つまりオフェンスリバウンドが強い。

〇オフェンスリバウンド
本数  12.4本(5位)
獲得率 32.3%(4位)

〇セカンドチャンス 16.2点(7位)

見事に本数も獲得率も、そしてセカンドチャンスも昨シーズンを上回っています。セカンドチャンスって「シュートが決まらない弱いチームが有利」だったりしますが、ジャズは好成績であり、オフェンスレーティングが高い中で高順位。

まぁ取った本数に対して、セカンドチャンスの得点は少ないけどね。

〇オフェンスリバウンド
バンダービルド 2.5
ケスラー    2.3
マルカネン   2.2
クラークソン  1.4
オリニク    1.2

クラークソンはわけがわかりませんが、センター役の2人を中心にウイングビッグでしっかりと稼いでいます。このラインナップの狙いがハッキリと示された結果です。

オフボールでのポジションチェンジが多く、スイッチ誘導が多発し、それでいてマルカネンやオリニクが外から決めていくので、最終的にゴール下でのミスマッチが多く発生します。これがオフェンスリバウンドに強い1つの要因。

もう1つは単純に人数をかけています。バンダービルドとケスラーが必ず参加するのはもちろん、クラークソンまで飛び込んでいるからな。

〇被トランジション
回数 22.2回(29位)
失点 26.3点(29位)

このアグレッシブなオフェンスリバウンドに相応しいデメリットも出ています。リーグでロケッツに次ぐトランジションでの失点が多く、わかりやすく戻りが遅いのでカウンターを食らっているわけです。

ジャズはここまでオフェンスリバウンドが10本に満たなかった試合は3試合しかありませんが、うち2試合で負けています。ジャズ対策としては

ディフェンスリバウンドをキープしろ!
(そしてカウンターを出せ)

これが鉄板にはなりますが、サンズがエイトンでキープできなかったことを考えると非常に難しいミッションです。ちなみにオフェンスリバウンドを多くとった試合でも負けていますが、それは「シュートが決まらなかった」ってことです。

オフェンスリバウンドの強さはジャズのキーポイントであり、失敗すると負けるリスクが上がります。でも、ここのインテンシティを保てているのが、勝ち続けている要因でもあります。

3ウイングビッグの特性は、オフボールでのポジションチェンジであり、そこから作られたミスマッチでのオフェンスリバウンドにありました。

ちなみにディフェンスリバウンドはあまり強くありません。獲得率は28位なのでヤバいです。でもね、29位がウルブズなんだよ。もっとヤベー。

DIFF ⇒ ⇒ ⇒

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