取扱説明書「ドノバン・ミッチェル」

⑨ガーランドとモブリーのチームで良い

前回で触れたようにマルカネンのところを埋めるという以上に、ウイングの役割が変更されるので、ここはキーポイントになりますが、ドノバン・ミッチェルの「取扱説明書」としては、現状のガーランドとモブリーのチームのままで構築すればOKです。

戦術の外に置いといて、負荷をかけすぎないことで、ディフェンスやリバウンド面での改善と、勝負所での破壊活動が戻るかもしれません。ルビオ先生はやるべきことを知っているでしょうし、アレンやラブとは相性良さげなので、ウイング以外は良い環境だと思います。

なんだったら、ガーランドとモブリーのツーメンゲームの時は、単なるコーナーシューターにしておいてもいいかもね。昔はわりとコーナーからオフェンスをはじめ、ルビオのところで崩せなかった時にトップに上がってきてドライブアタックするシーンもありました。今では初めからトップだけどさ。

ここ2年の成績を見るとイースト相手の方が楽をしており、3P成功率が高くなります。止める手段をわかっていないからって感じなのですが、かわりにイーストはビッグマンが強力なので、インサイドをどうしていくのか工夫が求められます。

ガーランド&ドノバンはディフェンス面での不安がある一方で、オフェンスを考えるとガードコンビを止めきるディフェンス力を持ったチームがないのもイーストかもしれません。この点ではホークスも絡んでくるね。

関係ないけど、デジョンテ・マレーとドノバン・ミッチェルがイーストに来たことで、相対的にオラディポのディフェンス価値が向上しそう。

いずれにしても、あまりにも個人への負荷が高まっていたジャズから解放され、再び破壊的なプレーを見せるのかは非常に楽しみです。逆にvsジャマール・マレーのようなバトルは見られなくなるでしょう。

ドラフト13位の185センチのSGは、
期待されなかったNBAデビューから、
一瞬でプレーオフチームのエースとなり、
スコアラーから起点役へと進み、
ディベロップメントを重ねた結果、
プレーオフではワンマンチームと化し、
破壊的ではなく論理的なプレーヤーになりました。ある意味で今回のトレードは

「記録よりも記憶に残るプレイヤーへの回帰」するチャンス

かもしれません。良い意味での進化は時に印象を悪くする。イーストを破壊できるのか、それが新シーズンの個人的課題です。

取扱説明書「ドノバン・ミッチェル」” への9件のフィードバック

  1. 西ではグリズリーズの次にジャズをよく見ていましたが、アダムズとゴベアのIQの違いが前シーズンは如実に表れてましたね。
    スクリーンで棒立ちすら出来ずにちょくちょく動いてファウルとられるゴベア、パス受けるとお手玉しがちなゴベア、小学生みたいなおふざけでコロナ感染を拡大させたゴベア、そりゃ愛想も尽きるわ。
    しかしドラフトギャンブルやるよりも柱としてドノミチだけ残して再建する方が安全確実だと思うんだけどチームが先に愛想尽かされたのかなぁ。

    1. 相手がスモールになったときに、オフェンスで何もメリットを生み出せないのが致命的でしたね。
      IQなのか、スキルなのか。なんなのか。

      ドラフトギャンブルは、エインジがセルツで味を締めちゃったんでしょうねぇ。

  2. ゴベアだけいなくなってもPOに絡んできそうだったので、ドノバン君がいなくなって、やっとジャズはPOに絡んでこないと安心しているMEMファンです。
    「エースがファーストラウンドから全力ではPOは勝ち切れない」っていうのを踏まえて、昨季のモラントはファーストラウンドは抑え気味にしたのだと思っています。ただ、今年はルーキー増やしすぎて、戦力落としすぎたと思っているので、どうなるやら心配です。

    ドノバン君の最近は、ハンドラーやりすぎてる感があったので、ガーランドとうまいことやって欲しいですね。キャブスのHCをあまり信じていないのでそこが不安ですが・・・

    1. キャブスのHCさんは、コンリーをこんな風にした原因でもありますしね。こんな感じじゃなかった気がするのに。

      普通にアヌノビーやマルカネンみたいな選手とドノバンを組ませたら面白そうでしたが、今って再建時なのかな?

      モラント君はケガをしないように。

  3. コンリーと4年契約を結んでサラリーダンプでフェアバースを放出したのがキツかったですね。

    あとダニーエインジやんちゃすぎ。

    1. 1年は殆ど動かずに、突然やんちゃしすぎるから困りものです。

      なんだかんだとイングルスの件から一気に、でしたね

  4. ルビオがサンズに居たシーズンのブッカーとほぼ同じ役割が当てはめられそうなんですよね。
    5年ほど前は、加速力で突破するミッチェルと、体幹の強さでシュートをねじ込むブッカーっていう印象でしたが、どっちもオフェンスの引き出しが増えることで持ってるスキルが似通ってきているように思えます。
    どちらもルビオと組んでた時期はアイソレーション担当で、ルビオがいない時期にオフェンスの起点としてPG寄りの技術を身に付けていってたのも似てますね。

    1. 確かに似ていますね。
      次にきたのが、クリス・ポールとコンリーの差なのか、それともエイトンとゴベアの差なのか。
      なんかちょっとずつサンズの方が上だなぁ。

      良いSGエースを育てるにはルビオを取れって事ですね

  5. おもしろい記事でした!自分はドノバン3年目以降は見なくなったのですが、プレーはきれいになったけど面白くない、みたいな印象でした。プレーオフだけは見ましたが。1年目とかの3.4コーターの、なんだか理由もわからずディフェンスをぶっ壊していく感じのドノバンがまた見れるとしたら、めっちゃ嬉しいですね〜。ドノバンはもっと自分勝手にプレーしてほしいなあという感じがあります。

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