ボレゴとクリフォード

◎選手の好み

ラメロとケンバはタイプが違うにせよ、クリフォードは個人で解決できるガードを好むため、そんなに大きな問題は起きない気がします。同じくロジアーもハンドラーとして活用されるでしょうし、ヘイワードはケガさえなければ・・・。

概ねハンドラータイプの選手に懸念はありません。むしろ、クリフォードの弱点である「特定の選手に頼ってしまう問題」は、パス能力のあるラメロとヘイワードによって解決しそうなので、複数のハンドラーがいることも含めて、気にしなくて良さそうです。

ただし、若手は好まれません。ここにブックナイト問題が発生します。21年ドラフトで人気がありながら、なかなか指名されなかったブックナイトは、ホーネッツの厚い選手層にも阻まれて、あまり出番がありませんでした。それでも試合に出てくれば光る才能をみせていただけに(ブリッジスを残すために)ロジアーが放出されればブレークする可能性もありました。

ポジティブにみれば個人突破できるブックナイトはハマります。
ネガティブにみれば若手は好まれず、ベテランが重用されます。
どっちに出るかはわからないね。

明確に違いが出るのはビッグマンです。なんちゃってポイントセンターのプラムリーは、ハードワークを欠かさないタイプで、ペリメーターのディフェンスにもアグレッシブに参加し、オフェンスでも多様な役割を引き受ける現代的なビッグマンです。

しかし、クリフォードが好むのはハワードのようなリング下を支配するオールドタイプです。面白いのは中心選手だったゼラーで、ピック&ロールくらいしかアウトサイドに参加しなかったクリフォード時代から、ボレゴ時代になって様々な絡みが発生しアシスト数も増えました。

いずれにしても基本はインサイドに強いタイプが好きなので、プラムリーがどうなるかは不明です。そしてドラフトでマーク・ウィリアムスを指名しており、いかにもクリフォードが求めそうなタイプが新たに加わっています。ボレゴだったらAJグリフィンを指名しただろうな。

ここでも問題は2年目のカイ・ジョーンズです。サマーリーグでは3P打ちまくりのウイングとして登場してきましたが、今のところ成功率は驚異の6.3%です。いくらなんでも・・・

暗雲しかないカイ・ジョーンズですが、その一方でシュート力のないPFを使ってディフェンスを固めるのも好きなのがクリフォードです。センターの座を追い出されそうだけど、タイプ的にハマるのか、無視されるのか。

困るのがボレゴにとって重要だったウイング陣です。機動力に溢れ、全てのポジションを守れ、攻守の切り替えが早く、3Pもドライブもいける万能型を揃えまくったのですが、ハンドラーアタックとビッグマンディフェンスを重視するクリフォードなので、そもそもウイングって必要なのかな?

ヘイワード
PJワシントン
マクダニエルズ
ウーブレ
コディ・マーティン
(ブリッジス)

他のチームが羨むような層の厚さを誇るウイングなのですが、こんなに必要なのかすらわからなくなりました。なお、ブリッジスはQOが残っているらしいです。少なくとも問題を起こさなければウイングの中核となり、そして不満をため込みそうでした。昔、HCのクビを締めた選手がいたっけ。

クリフォードは基本的にフィジカルな対応が出来るディフェンダーが好きなのですが、現状のメンバーは全員がディフェンスをハードに出来る選手なのは良い方向性で、逆にトランジションアタックしないなら魅力も薄まる選手ばかりってのがマイナスポイントです。とはいえラメロもいるし、走ればパスが出てくるからね。

若いビッグマンを信用するのも難しいので、クリフォードが現状の路線を継続するのか、それとも自分好みに変化させるのかすら不明です。ただ、トレードに動いていないなら現状維持からのスタートなのでしょう。売りたければ売れる選手が多いんだけどなー。

ディフェンスを見ても、ハイプレッシャーとトラップを駆使し、平面のスペースをチーム全体で埋めていくカバー&ローテのボレゴに対して、個々のマッチアップをしっかりと抑えていき、ビッグマンのリムプロテクトで強固なブロックを作りに行くクリフォードなので、求められる素養も大きく変わってきます。スピードでカバー&ローテするよりも、フィジカルで個人を追い込めってね。

HCが変わり、戦術が変われば、それに対応していくのも選手の技量の1つです。ただ、あまりにも異なるならば選手そのものを入れ替えないといけません。

果たしてクリフォードは現状のロスターを活用できるのか。ボレゴ時代に大きく方向転換していただけに、そのまま受け継ぐのはハードな仕事になりますが、コマは揃っているウイングを活用さえできれば結果もついてきます。

◎ジョーダンよ

クリフォードが良いとか、悪いとかではなく、突然の方向転換に問題がある今回のHC交代劇。全てはアトキンソンの心変わりが悪いのですが、その後のホーネッツの心変わりは、どうしても「あの頃が良かった」と考える神様の意向にみえてしまいます。

ボレゴが現代バスケの中でも、最先端な現代バスケだったこともあり、しかもリスクを取りすぎるので不安定な戦い方になりがちなのも、見る人によっては鬱憤の堪る光景だったでしょう。プレーインに弱いし。

ブリッジス問題があったにせよ、オフにトレードに動いていないのは「戦力は揃っている」というジャッジであり「勝てるメンバーなのにHCが悪かった」と言っているようでもあります。

クリフォードをHCにするならば、クリフォードが求める選手を集めるのも必要な努力なのですが、そこは課題にされていないようでもあり、クリフォードにとっても結果だけが求められるチャレンジングな1年になりそうです。

幸いにして現代バスケナイズされた選手が揃っているので、そのバランスを少し変えて堅実性を強めれば結果が出そうでもあります。みんながボレゴを覚えている1年目に、違う特徴を融合させるのがとても大事。HCは就任したシーズンに一番良い結果を残すことが多いのがNBA。

それともシーズンインまでに、更なる動きがあるのかどうか。
そしてケンバの獲得はあるのかどうか。

どんなシーズンになるのか、全く想像がつかないオフになっています。

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