ウルブズが優勝を目指す2年間が幕を開ける
いろんな動きがある中で細かく触れることのなかったゴベアのトレードについて、今更ながら振り返ってみましょう。
◎トレード収支
パトリック・べバリー
ジャレッド・バンダービルド
マリーク・ビーズリー
リアンドロ・ボルマロ
ドラフト22位ウォーカー・ケセラー
プロテクトなし23、25、27年1巡目
トップ5プロテクト29年1巡目
26年スワップ権
まずは、この収支をどうみるか。
ほぼウルブズの負けとみて間違いありません。ただし、それは終始の話でしかなく、普通に考えたらサラリー的にトレードできなかったであろうゴベアを手に入れるために、多くの選手を放出することに「成功」しました。
ベバリー 13M
ビーズリー 15.5M
1年前にジャズがフェイバーズの処理に1巡目指名権を出したことを考えれば、この2人を処理するのにも指名権1つが飛びそうなことを考えれば、ある程度は納得も出来ます。
バンダービルド
ケスラー
ボルマロ
若手3人を放出したわけですが、ゴベアを獲得するからにはバンダービルドとケスラーはプレータイムが限られてしまいます。共に外がないのでゴベアと並べたくはないよね。
その点ではボルマロについては余計な放出ではあったものの、戦力になるかも不明なので、後悔するほどではありません。だから、ウルブズはゴベア獲得のために上手く選手を処理できたわけです。
もちろん、3つ目のチームが出てくれば、より出費を減らすことが出来たと思いますが、2チーム間トレードを成立させるならば、この条件は飲み込めるものだったのでしょう。
指名権1つ多すぎたかな。ゴベアがウルブズの想定通りに活躍してくれるならば、ウルブズにとっては納得のいくトレードとして記憶されるのでしょう。
ただし、問題は来年のオフです。
〇23-24シーズン
ゴベア 41M
タウンズ 36M
〇24-25シーズン
ゴベア 44M
タウンズ 50M
エドワーズ 33M
来オフに契約更新が可能になるアンソニー・エドワーズはマックスでの更新が決定的でしょうから、24年からは3人で127Mという破格のサラリーになります。
これで他の選手にサラリーを費やすのが難しいわけですが、特にディアンジェロ・ラッセルの残留が極めて難しくなりました。とはいえ、22-23シーズンだけでなく、23-24シーズンは余裕があるので、それまでに何とか処理すればいいだけです。
んー、でも処理するにも指名権がないんだよね。怖いよね。ディアンジェロとの契約延長は怖いよね。
収支を考えると理解できるようでいて、ディアンジェロの事を考えると失敗にも見えます。だから来シーズンの勝利は必須。結果を残せば誰もが納得するぞ。
タウンズを使った攻め幅は広がりそうなんですよね。ゴベアと4/5のP&Rしたり、オフスクリーンしたり。そうすればゴベアのところでミスマッチが出来るし、センターが広くコート内を動けばゴール下も空くし。
まぁ、やっちまったもんは仕方ないとして、ADとカズンズで本当にやりたかったことが観れるとすれば、ある程度、納得できるというか。
単純にゴベアが加わった事は割とポジティブなんですよね。
タウンズの故障が減るだけでも価値がありそう。
対価が大きいのと、ゴベアのサラリーが高すぎるというジャズと同じ課題があるだけで。