ネッツvsウォリアーズ

2021/11/16

2試合続けてのネッツと、ひさしぶりのウォリアーズです。なんだか昨日のペイサーズ・ニックスにおける頭の痛いレフリー問題と、そこから始まったゲームの違いについて強く感じながら観ていくことになりましたとさ。

◎カリーとデュラント

ミルズがフロップして倒れるとレフリーは迷うことなくカリーのオフェンスファールをコールします。これも困ったことになっていて、意味不明なほどにディフェンス優位に働きました。みんなオリンピックのレフリングをマネしているのかな?

そんな事情もあるので、お互いにハードに守りやすく、それでいてオフェンス不利にみえる戦いは、カリーがドライブしたときにディフェンス側が腕を絡めていてもノーファール。少しでもコンタクトしたらファールコールしてくれていたのは、わずか半年前。あぁ別の競技になっちまった。

こうなった結果として何が出てくるかといえば「コンタクトせずに打ち切れる3Pを打て!」です。ペイサーズも(クイックリーを除いた)ニックスも、打つには打ったけど決まらな過ぎて酷い試合になりましたが、そこはもうカリーさんですよ。えぇ【史上最高のシューター】であるカリーさんですよ。エグイくらいにディープ3Pを決めるじゃん。

一方は【史上最高のオフェンスマシーン】であるデュラントです。こちらも同じくコンタクトプレーには苦労していると思うのですが、誰にも届かない高さからジャンプシュートを打つため、マジでディフェンス無視して決めていきます。ウォリアーズが良いディフェンスしたのに決めていきます。ハーデンは苦しんでいるのに関係なく決めていきます。

1Qは昨日の試合と大きく異なるので笑えました。違いは「カリーとデュラント」っていうわかりやすい構図です。とにかくプレッシャー関係なく決めてしまうシュート力と高さ。エグイ。エグすぎる。ルール変更により、この2人の価値が上がったような気がしますが、そもそもが高すぎてよくわからん。

他に目立ったことはハーデンに対するウィギンズのディフェンス。敢えてハーデンを抑えに来たのかスティーブ・カー。デュラントにあてても良かったウィギンズですが、ハーデンの方が止めやすいというか、ターゲットにしやすかったのかな。

そのカウンターとして存在していたのはブルーズ・ブラウン。PGなのにセンターしている変人ですが、本日のマークマンはカリーだったので、ガチセンターへと変身しました。つまり
①カリーが相手だからペイント内担当はブルース
②ウィギンズからカリーにスイッチさせるためにスクリナー

この2つを実行しているので完全にセンターだったのです。

そんなわけで共にスペシャルなスーパースターの異常な能力で得点をあげつつも、お互いの長所や弱点を意識したプレーを構築しており、静かながらも多くの要素が詰まっている1Qでした。34-31でネッツがリードします。

◎OPJとブルース

2Qもドライブしたハーデンの手がイグダラの顔に当たったからとオフェンスファール。振り回してないし、エルボーが当たったわけでもないぞ。今度はスクリーンに行こうとしたクミンガがオフェンスファール。どんなルール変更があったのか教えてもらえませんかね?

ところでクミンガのマークはジェームス・ジョンソンです。どっちもスーパースモールにしているので、合わせやすいわけですが、ここってクミンガがスピードで押し切れそうなんだけど、微妙にミスするからイケそうでイケない。逆にウォリアーズ側はゾーンにしているので、ネッツもインサイドを使えるわけじゃないし。

ハーデンのドライブを見事にブロックしたクミンガ。でも、OPJの見事なパスをゴール下でもらったけど打ち切れず。ハーデンのドライブには横から手を出してファール。ポストアップしたOPJが見事な&ワンと思いきや、シュート前にファールだったとさ。ウォリアーズ側が良さげなんだけど、決めきれずに点差が変わらずウロウロします。ミルズがまたフロップしたけど、さすがにノーコールだった。

OPJが連続でレイアップを決めると、ハーデンもドライブ。ただ、この後キックアウトを外してしまったネッツ。ハーデンのステップバックも外れた。さらにカリーへのプレッシャーディフェンスが、こんな時にはファールコールされてフリースローを決められると、またもOPJのアタックで逆転されます。OPJが止まらん。

ハーデンがベンチに下がると、今度はPGしているブルース。何故か周囲をベンブリーとミルズで固め、デュラントもボールを持つので、ハンドラー渋滞に。ジョー・ハリスとオルドリッジ、クラクストン不在でよくわからんことになっています。ミルサップもどこいったんだろ。

それでもブルースがドライブ&ワン。そう思ったら、今度はカッティングでスペースに合わせてフローター。ベンブリーが外したらオフェンスリバウンド。さすがのスーパースター(笑)なブルース。PGとしてボールを運び、ウイングに展開してからセンターへと移行する変人。

ウォリアーズも似たような形でカッティングのウィギンズで対抗。イグダラも縦に抜けたカッティング。プリストンオフェンスが機能しまくっていますが、今度はデュラントのドライうに合わせたブルースのフローター、眠っていたミルズが3Pで同点です。

残り2分。ハーデンも戻ってくると、個人技中心に戻り、そこまでの良い流れはぶった切られた代わりに、1Qのデジャブ。ディープ3Pを決めるカリーと高さで決めきるデュラント。デュラントのマークがペイトンってこともあって、高さがさらに使いやすかった。

カリーがドライブを決めると、デュラントのパスからベンブリーがレイアップ。ウィギンズが3Pでリードを得ると、最後もウィギンズがブザービーター3Pを決め63-58と5点リードにして前半を終えます。差があったのは3Pでしたね。いろいろと鮮やかな展開もあったけど、決定的にしたのは3Pだった。

◎オルドリッジ

後半もウィギンズがダンクにミドル。10連続得点で9点リードさ。スーパースターっぽいな。一方で元スーパースターのグリフィンはゴール下で打ち切れない間に遅れてきたルーニーにブロックされてる。苦しい。早々にタイムアウトのネッツ。

ハーデンの3Pがやっと決まると、トランジションからカリーにコンタクト。これが長いリプレー検証の末、ディフェンスファールになってネッツの反撃が始まりそうだったのですが、またもカリーがディープ3P。もうボールに慣れちゃったんだね。決めすぎのカリーさん。

デュラントもグリフィンも外していくネッツ。ウォリアーズもプールはミス。今日も後半は3P合戦なのか。そんな中、リバウンドを取ったデュラントに対して手を出したカリーが4つ目をコールされてしまいます。3P合戦の中でリードすると思ったら痛恨のファールトラブル。

それでもハーデンのドライブはルーニーが後ろから止め(ファールじゃないの?)
プールのドライブはまたフロップしているミルズのファールに。ここで何故かオルドリッジが登場。休みじゃないのかよ。

ここでオルドリッジって事はさ、「ウォリアーズのスピードにオルドリッジは厳しいから、今日はあまり起用しないでおこう」ってことだったんだろうね。あまりにもシュートが決まっていないからプラン変更であり、ルーニーが出ている時間につかっておきたんでしょうね。

が、またもデュラントの3Pが決まらず。そしてオルドリッジを狙ったプールがスピードでぶっちぎってドライブ。カリーが下がって3Pの威力が落ちたと思いきや、オルドリッジでスピードが間に合わないのか。

ってことで、まさかのここから点差が離れます。せっかくカリーがいなくなったのに、逆に17点差になったんだ。オルドリッジがミドルを決めてラッシュを終わらせたから、起用した意味はあるにはあったんだけど、ギャンブルになってしまったね。とにかくデュラントが決まらな過ぎた。

〇3Qのデュラント
2P0/4
3P0/4

ネッツの作戦変更により「3P合戦」にはならなかったけど、結局のところ「3P打つのが正解」になることが多く、それが決まらない方が負けるって感じはより強く出ています。昨日ほどガッチガチじゃないだけに、さらに衝撃だな。

そしてデュラントがガッチガチのインサイドでシュートミスしたところでカウンターからプールがダンクを決め21点差。まさかまさかのカリー抜けからだったし、オルドリッジを使わない作戦が正しかったことを示してしまったナッシュでした。まぁ采配ミスは采配ミスだけど、狙いもわかるし、結果論の采配ミスだね。

ハーデンが3点&ワンで切り返し、ベンブリーのディフェンスでプールを止め、さらにベンブリーがボーナススローをもらうのですが、このフリースロー3本全てがミス。3Pもフリースローも決まらなかったら、レフリー問題関係ないな。ボールか、ボールなのか。

3Q最後はイグダラがデュラントのチェックを受けながらもブザービーター3Pをねじ込み、98-76にして終わります。この後が会議の管理人は4Qを見る気がなくなりました。

◎カイリーが欲しい

今日ほど「カイリーがいればなぁ・・・」と思った試合はありません。ネッツが負けた理由はただ1つ

デュラントのシュートが決まらなかった

決まっている間はカリーのふざけたシュート力があっても互角でしたが、デュラントが決まらなくなった途端にチームとして崩壊しました。予想できる範疇とはいえ、基本が個人技にあるチームなので、崩壊するとどうにもならなかった。

もちろん、ウォリアーズだってカリーが決まらないと悲惨ですが、ウォリアーズの方がOPJだったり、ウィギンズだったりがカットプレーからの得点パターンを持っているため、カリーに引き付けて他の選手ってのが成立しています。

ちなみに以前よりもプールを信用しなくなったね。もっとプールばかりを見ていた開幕直後と違い、今は他の選手と横一列に近い形に変化していました。たまたまなのか、プールを信用しすぎた反省なのかは不明。

ネッツもブルースによるチームオフェンス構築はあったものの、ハーデンが出てくると「ハーデンからのパス待ち」が強くなっているので、良い傾向ではないです。先日はミルズのフィット感が凄かったですが、今日は元に戻っていたのはなんでだろ。

「チームの連動性を高めろ」が基本ですが、ネッツの場合は「カイリーがいれば成立したなぁ」です。デュラントのタッチが悪いなら、他の手段に切りかえればよかっただけ。実際、3Qはハーデンが10点を奪っており、その傾向はあった。

2試合続けてみたネッツですが「ハーデンとデュラントの負荷がデカすぎる」という結論です。ヤバい。ルール改正問題もあったから、なおさらデュラントなんだろうけど、本当にヤバいレベルで頼っている。そういうチームだから仕方ないといえば仕方ないんだけど、それにしても危険。

ってことで、試合はナッシュの采配ミスにより決着したのですが、オルドリッジを使って得点を取りに行った選択そのものは間違いだとは思いません。そうするしかなかった気がするんだ。果たしてこのままネッツは健康なシーズンを過ごせるのか。カイリーは戻ってこれるのか。

ウォリアーズはさ・・・最後、カリーを出す必要あったの?
こっちもカリーがいなくなったら大変なことになる。とはいえ、それはシュート力の話であり、ネッツほどカリーに負荷がかかってはいないので、これはスーパースターの許容範囲だわ。

OPJとビエリッツァのプレータイムが短いことは気になりますが、トータルでいえばチームとしてバランス良いよね。勝利には健康が必要であり、勝利はプレータイムの余裕に繋がり、健康をつれてきてくれる。良い方向に回っている感じがします。

そして何よりも、この好循環がディフェンスの圧力をキープさせている。ってことで、そう簡単には沈まないぜ。ベンチメンバーが強すぎた。

ネッツvsウォリアーズ” への3件のフィードバック

  1. 3pが入る方が勝つのであれば、クレイ戻ってきたらGSWは優勝候補になりそうですね。
    クミンガは大成しそうに見えましたか?

  2. KDとハーデンが4Q出場していないのに30分超えの起用時間は健康面が本当に心配になります。
    4Qにも出場したカリーはなんやかんや29分の出場時間で、KDを酷使している(せざるを得ない)ネッツにカイリーが1試合でも早く帰ってこないと、また怪我で泣くことになりそうと思った試合でした。

  3. カリー入りすぎですね。。。ボール問題はどこにいったんだ。

    プール中心は開幕から徐々に減ってきている気がします。試合最後も出さないことが増えて、イグダラとかがでてる印象です。

    ピエリッツぁとopjは普段もうちょっとでているんですが、昨日は全然出ずで、なんでだろうと思ったりしました。

    最近数試合カーの中でクミンが起用が流行ってるみたいです。ミスがまあ多いですが、それがルーキーっぽすぎてハラハラしておもしろいです。

こうこう へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA